こどもの居場所サポートおおさかについて
当団体は一般社団法人にしなりプレーパークプロジェクトとして大阪市西成区でこどもたちの生きる力を育むため、プレーパーク活動をおこなっておりました。
2020年度より休眠預金事業(こども食堂サポート機能設置事業)の助成を受け、こども食堂等団体への中間支援事業を中心に活動を開始。2021年には法人名を一般社団法人こどもの居場所サポートおおさかと変更し活動を継続しています。
休眠預金事業終了後も物資資提供や各団体から支援の際の困りごとに対しての相談支援や研修・交流会の開催などを行い、こども食堂等こどもの居場所活動者が安定した活動を継続できるよう支援を行っています。
~当法人が現在行っている事業~
・フードバンク事業
農林水産省へフードバンクとして登録され、各企業から寄贈頂く物資を近畿圏中心に西日本の子ども食堂や居場所活動を実施している団体に物資や食材を提供。高齢や車が無いなどを理由に物資の受け取り困難な団体へは配送などのサポートもおこなっています。
・ひとり親世帯や困窮世帯への個別支援(年間160世帯、子ども食堂を通じての支援は年間850世帯)
役所や社会福祉協議会・学校など様々なルートで繋いでいただいた、緊急性の高いひとり親世帯や困窮世帯に食料品のお渡しなど個別に支援をおこなっています。
・子ども食堂の運営。(たこ焼きプロジェクト)
当団体の活動理念である「こどもたちの生きる力を育む」ために自分たちで自分が食べるものを作るということを大事にし、この活動を続けております。地域の会館を借り、こども達に自分でたこ焼きを焼いて食べてもらいます。小さな成功体験が自信につながり、自分たちでも出来るということを実感してもらいます
・出張調理実習
年に数回、登録団体へ向けて出張調理実習の募集をおこない、出張依頼のある大阪市内のこども食堂へ出向き、栄養士による調理実習を行っています。体験活動を行いたいが、人手不足や経験がないため実施できないこども食堂等団体も多いため、とても喜ばれています。
・運営や支援等の相談事業
こども食堂を運営されている方々は支援についての相談ができる場所が多くありません。当団体では子ども食堂の運営や子どもや家庭に対する支援についてのアドバイスなど活動者への支援も随時おこなっています。
・こども食堂やこども支援団体に向けての研修開催
年に1~2回、登録団体(こども食堂・こどもの居場所活動団体)にむけて研修会や交流会を開催しています。活動を行うなかで不安に思うことや、知っておきたいことについての研修も好評ですが、孤立しがちな活動団体の代表やスタッフ等が他団体の活動内容や活動においての工夫などの情報を共有できる交流会はとても喜ばれています。
活動の背景、社会課題について
昨今子どもたちの周りには様々な課題が見えてきます。
そんな課題に取り組むため、2019年より計画が始まり2020年に事業実施が決まりました。
こども食堂が増えていく中で、こども達への支援物資や食材の確保、ボランティア等の人材確保等、運営継続のための課題が色々と浮き彫りになってきました。 サポートおおさかではこどもの居場所づくり活動が持続可能なものになるように、こども食堂サポート機能(サポートセンター)を設置し、様々な取り組みを行ってきました。
こども食堂サポート機能設置事業では、大阪にあるこども食堂に企業や個人からの食料寄付のマッチングをするだけでなく、立ち上げ支援や、運営の相談、研修会の実施、衛生環境整備、冷凍・冷蔵庫などの設備強化に対する助成などを行うことで、現在250を超えるこども食堂の運営を支えています。その数は日が経つにつれ、増え続けています。そして、その先には10,000人近いこどもたちがいます。
中でも重点的に取り組んできたのが下記の『食料保管・物流支援システム」となります。
この物流システムが構築されたことで、企業から多くの寄贈品を頂き、それを居場所づくり活動を行っているこども食堂等団体へ渡すことが容易になりました。企業からのご厚意により配送や食品の一時保管等コストを大幅に減らすことができました。
重要なのは、食料寄付をこども食堂に無駄なく効率的に行き渡らせること
このようにこども食堂の会食・弁当配食・パントリーといった食料ニーズの高まりと、農家や企業からの食料寄付量の高まりが見えてきましたが、次に大事になってくるのは、これをいかに無駄なく効率的に行き渡らせるかにかかっています。
多くのこども食堂等の活動者は、本業が別にあり、月に1回から数回程度の活動を行っているところがほとんどです。また、活動するときは地域の公民館などを借りている場合もあり、常時物資を保管しておける場所がない場合も少なくありません。
また、食料品を受け取りに来る際に車を運転することが難しい方は自転車でいらっしゃる方もおられ、高齢の活動者も少なくなく、お米などの重い食料品を運ぶのは危ない、という状況もあります。
そういったこども食堂が希望する食料の種類と量と、さまざまに寄付される食料をマッチングするのは至難の業で、簡単にITで最適化できるものではありませんし、私たちがお預かりした後にこども食堂に届けきるまでの運送をいかに持続可能にしていくかという課題も解決しなければなりません。
企業等から頂いたたくさんの寄贈品をこども食堂等団体へお渡しするためにマッチングを行うためのコーディネーターや配送を担うスタッフが必要になります。それらの人件費については当団体で負担をしています。こども食堂等団体へは無償で寄贈品をお渡ししているため、安定した収入源がなく、運営費は助成金や皆様からのご寄付で賄っています。
食材等を保管する冷凍・冷蔵庫、倉庫の賃借料、配送にかかる経費など年間でかかる費用は安くはありませんが、こどもの居場所を守るために、こども食堂等団体への無償での食材提供は継続していきたいと考えています。
みなさま是非ともご支援・ご協力よろしくお願い致します!!
代表者メッセージ
2020 年 4 月の開所前からコロナウイルス感染拡大の影響を受け、各学校は休校措置となり、給食が栄養源の子どもたちは空腹と栄養不良に喘ぎ、保護者たちも雇止めや休業で生活が困窮する中で、各企業様から大量の食糧のご寄贈をいただきました。
それらを今では 250 件を超える子ども食堂や居場所へとご提供させていただいております。子ども食堂居場所の登録団体は今現在も増え続けております。そして子ども食堂として会食形式をとっていたところは、コロナ禍で配食やフードパントリーに切り替えて何とかこれまで途切れることなく子どもたちに支援をし続けてくださいました。
しかし、大阪市西成区にある当法人事務所まで引き取りに来れる団体ばかりではありません。高齢のため免許を返納したり、車を持たない団体へは配達をする必要があります。また、冷蔵冷凍食品は冷蔵冷凍庫が大きくないために、日程が合いづらくご不便をおかけしております。
そんな子どもたちのために頑張ってくれている子ども食堂や居場所は大阪市内でも 250 件を超えます。私たちは、大阪のすべての子ども食堂や居場所に適時にお届けが出来たら...そんなシステムを作りたい!どうかご協力をお願い申し上げます。
寄付金の使い道について
- 食品を保管するための冷凍・冷蔵庫及び倉庫の賃借料
- 配送のための車の維持費、ガソリン代
- コーディネートや配送スタッフの人件費
上記の三点が今回皆様からご協力いただいた寄付金の使用用途となる予定です。どれも当法人の食料保管・物流支援システムには必要な経費となります。
ご協力よろしくお願いいたします。