第1弾では第1回さかた中町盆踊りをどのような経緯でやることになったのか、目的と運営方法について紹介しています。こちらからどうぞ!
第2弾ではさかた中町盆踊り3つの目的と当日の様子について紹介しています。こちらからどうぞ!
今回の特集では、さかた中町盆踊り実行委員リーダーである笠原の立場から準備と当日の様子についてお話していきたいと思います。
5月からの準備
私たち実行委員会はTeamsという情報共有ツールを使用しています。そこから過去をさかのぼると最初に酒田で実施する盆踊りについてミーティングしたのは5月13日でした。
この時には既にアートプロジェクト活動支援補助金に提出する計画書や予算書が完成していました。その内容を改めて他の実行委員会にも共有してイメージを膨らませました。

私たち実行委員は、鴨台盆踊り実行委員会でもあります。その中で培った経験を活かして、会場を見たことがない中でもやらなければいけないことを考えたり、今後必要なことなどについて話を進めていました。
しかし、オンラインミーティングにも限界がありました…「会場見ないと分からないよね」となることが増えてきたのです。
6月に弾丸で酒田へ
6月はこのままじゃいけない、実際に自分の目で確かめたいという気持ちが大きくなってきた時期です。会場も見たいし、酒田の人と話したいということで笠原が弾丸で酒田に行くことにしました!
①会場の下見
会場となる予定の中町モールの見学に行きました。実際に見たことで、規模感や、導線など具体的なイメージが湧いてきました。
後日、学生には写真で見せて共有しました。実際に見たイメージを伝え、準備を進めました。

酒田に行った際に、やぐらをお借りする中通り商店街振興組合の理事長、会場として使用させていただく中町中和会商店街振興組合の理事長にご挨拶させていただきました。私たちの活動に快く協力していただきました。とても嬉しかったです。
実際に、やぐらを組み立ててもらいました。どれくらいの大きさなのか、当日どう使用できるのか、実物を前にして話し合いました。現地の声を聞きながら想像を膨らませる機会となりました。

②高校生との対面ミーティング
私は、この日が高校生と初めて対面で会った日でした。今までオンラインミーティングはしていたのですが、私が酒田に行くということで、実際に高校生と会ってミーティングする機会を持ちました。現時点でどのような進捗があるのか、今後どう動いていくのか意見交換をしました。実際に顔を合わせることで、オンラインでも話し合いやすい雰囲気を作ることができたように感じます。

高校生とのミーティングでイベント名の案出しもしました。フェスっぽい今風な名前にするのか、盆踊りとつけるのか様々な案が出ました。最終的には、盆踊りに参加する機会が少なくなったからこそ、「盆踊り」とつけたいということで「さかた中町盆踊り」というイベント名が誕生しました!さかたをひらがなにしたのは語呂が良かったのと見た目がかわいかったからです(笑)

7月鴨台盆踊りからさかた中町盆踊りへ
6月後半から7月初旬は鴨台盆踊りの運営があったため、さかた中町盆踊りの動きは停滞気味でした。
鴨台盆踊りが無事終了した翌週に、鴨台盆踊り実行委員会の学生にも酒田に来て一緒に盆踊りをしてほしいということで、声をかけてみることになりました。
正直、東北の山形県酒田市まで来てくれる猛者はいないだろうという気持ちもありました…それがなんと!説明会を実施すると6人の希望者が出てくれました!私たちの活動の目的や経験を聞いて参加したいと思ってくれる人がいたことがありがたかったです。

また、見本となる踊り手が必要ということで大正盆踊りサークル踊月(おどりづき)に声がけすると快く引き受けてくれました。鴨台盆踊りでつながった輪が酒田まで広がることを実感しました。
そこからはこのままではいけないと、参加者の調整や、今できること、酒田に行ってからやるべきることを考え始めました。ここまでくると、何を決めるにも「8月に酒田に行くから、酒田で決めよう」と口癖になっていたのも事実です。このことは後から後悔することになるのですが…
8月酒田で準備
8月1日からいよいよ酒田での準備を進めました。実際の櫓周りを囲むステージをホームセンターに買いに行ったり、実際に置いてみて会場図をイメージしたりと、現地でしかできないことを進めました。

他にも、当日太鼓のパフォーマンスとお囃子を担当していただく湊零会(そうれいかい)の皆さんとミーティングを行いました。湊零会の皆さんも盆踊りで太鼓を叩くのは初めてということでした。事前にどのように実施できるのか相談をさせていただきました。

ただ、色々タスクをこなしていく中で「あれ、これって東京でもできたじゃん。前もってやっておけば良かったのでは」ということがいくつもでてきました。この時、時間や自分たちの進捗に甘えていたことを後悔した記憶があります。でも後悔していても前には進まないので、そこからは、ひたすら準備と作業を進めていきました!
8月8日いよいよ本番!
いよいよ本番!
朝からミーティングをして、気合を入れて準備をする予定が、思っていたよりも準備の時間が早くなり予定通りにいかず…グループ電話をそれぞれの場所で繋げて午前中何をするかの確認を行いました。

始まる一時間前には全体ミーティングを行いました。ここで初めて、さかた中町盆踊りに関わる全ての人たちが顔を合わせました。各団体や個人から一言挨拶をいただいて、全体の思いを共有しました。

開始時間の16:00になりました。
最初は湊零会の太鼓パフォーマンスから!実は、今年初めて鴨台盆踊りでは太鼓のパフォーマンスから始まりました。それがとても圧巻で酒田でも太鼓でスタートを切りたいと考えていました。実際に音が鳴り響く様子は圧巻でした。見る人を虜にして、イベントの知らせを運んでくれました。

いよいよ盆踊りの始まりです。最初は中々人も集まらず、輪になる人数も少なかったのですが、大学生が積極的に輪になり、踊ることで、見ている人も輪に入って一緒に踊ってくれていました。

今回、音響として一般社団法人酒田青年会議所の渡會雄理事長にご協力をいただきました。盆踊りでは音響が必要不可欠です!音楽の音量や太鼓の音との兼ね合いに対応していただきました。
また、鴨台盆踊りの担当教員であった齋藤知明先生にはステージ周りをサポートしていただきました。
音響へのお願いやMCの指示など、こうした方が良いかもしれないと思っていても、それを変えなければいけないのか分からず中々行動に移せていませんでした。お二方には、そこを即座に動いていただき、盆踊りの完成度を高めていただきました。

盆踊り会場では、射的やスタッキングさざえ(さざえの殻を積み上げるゲーム)の出店も!酒田市立第一中学校野球部の協力で来場者が楽しむことができる出店を行うことができました。

他にもStand168によるドリンク販売、キッチンカーからあげ10番によるからあげ・かき氷販売と会場を盛り上げていただきました。


最後はアンコールの声が生まれ、ダンシングヒーローを踊りました!
見に来られていた酒田市長と副市長が一緒に踊ってくださいました。とても貴重な機会をありがとうございました。

さかた夏の縁日まつり「酒田甚句踊り」へ参加
さかた中町盆踊りが終了した後には、さかた夏の縁日まつり「酒田甚句踊り」に参加しました。
夏の風物詩「酒田湊・甚句流し」を踏襲したイベント「さかた夏の縁日まつり」が8、9の両日、酒田市の中通り・大通り両商店街で開かれた。初日夜は酒田の繁栄ぶりをうたう「酒田甚句」の音色が流れる中、踊り手が練り歩きながら舞を披露、夏の港都を熱気で包んだ。

酒田の文化に触れる貴重な体験をさせていただきました。
その後はお待ちかねの打ち上げです!大学生だけではなく、大人も参加し、総勢約30名の会になりました。関東在住の大正大学の学生が、酒田に住む大人と話を交わしました。酒田で新たなつながりの場が出来ました。

今後の展望
来年、第2回さかた中町盆踊りを開催したいと考えています。今年できた繋がりを来年も繋いでいくとともに、新たな繋がりを作っていきたいです。また、誰もが参加しやすいイベント作りに取り組んでいきます。来年のご参加お待ちしています!

おわりに
昨年、飛島で盆踊りを作り、市街地でもやってみないかとの声かけに最初は迷って「えー」と言ったのを覚えています。でもよく考えると、酒田で新しく盆踊りを作ったらおもしろそう、なんでこのチャンスを生かさないだろうと思い、先生に「酒田で盆踊り作りたいです」と伝えました。
その時は、第1回だから小規模だろうなという甘い考えを持っていました。正直こんなに協力団体が多く、様々な人と関わり合うことができるイベントになるとは思っていませんでした。そのため、初めて開催するイベントに協力していただけたこと、私たちの活動に賛同していただけたことがとても嬉しかったです。
この場を借りてさかた中町盆踊りに関わっていただいた全ての方に御礼申し上げます。

私たち実行委員が運営する盆踊りはこれで終わりではありません!
9月14日(日)に第二回飛島盆踊りが小規模開催されました。こちらも特集記事を作成予定です。
なぜ小規模開催になったのかを含め、飛島盆踊りについてレポートする予定です。ぜひSNSのフォローとチェックをお願いいたします。
*この記事は酒田コミュニティ財団設立準備会のnote(2025年9月26日掲載)を再編集して掲載したものです。
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