活動・団体の紹介
ギャンブル依存症の関連問題全般について、当事者及び家族への支援を、同じ問題を経験した者たちがピアサポートを行う団体です。
その他、ギャンブル依存症の啓発活動、予防教育、情報提供や政策提言なども行っています。
ギャンブル依存症の誤解や偏見を払しょくし、早期発見・早期介入が実現できるような社会を目指しています。
ギャンブル依存症問題の背景
ギャンブル依存症はれっきとした精神疾患ですが、啓発が足りていないために「病気」という知識を国民の殆どが持っていません。
普通の学生や公務員、会社員、自営業者と誰でもなる病気、むしろ借金をし続けることができてしまう社会的信用の高い人ほど、長引き、悪化し、借金額が大きくなるのですが、「怠け者」「だらしのない人」「甘えた人」などの誤解や偏見があるために、
まさか今、自分の家庭で起きているこのギャンブル問題が、実は依存症問題なのだと結びつかないのです。家族も「若気の至り」「出来心」「たまたまストレスフルだった」などの理由を考え出してしまい、相談や支援に繋がることができず、病状が悪化してしまいます。こうした背景から回復が非常に難しい病気です。
ギャンブル依存症は、ギャンブルをやる人なら誰でもなる可能性があります。
令和5年度の厚生労働省の調査では、男性の2.8% 女性の0.5%に発症していると推計されています。このように圧倒的に男性に発症しやすい性差のある病気です。

厚生労働省の令和5年度 依存症に関する調査研究事業 ギャンブル障害およびギャンブル関連問題の実態調査の詳細はこちらから
過去の調査では、ギャンブル依存症の生涯経験者の推計は320万人というデータもあり、この推計人数に家族が3人ずついるとすれば、およぞ1000万人にものぼり、国民の1割がこの問題に巻き込まれ苦しんでいます。
またギャンブル依存症が進行し、経済的・精神的に追い詰められていけば、自殺に至るケースも少なくありません。

出典 (1)内閣府:自殺対策に関する意識調査 平成20年2月実施調査報告書 (2)厚生労働科学研究 いわゆるギャンブル依存症の実態と地域ケアの促進 平成20年度田中班報告書 (3)松本俊彦、小林櫻児、上條敦史、他物質使用障害患者における自殺念慮と自殺企図の経験、精神医学51:109-117,2009 (4)川上憲人:わが国における自殺の現状と課題 保健医療科学52:254-260,2003 ※(1)~(3)は、自記式調査票による調査。 (4)は、構造化面接による調査。
ギャンブル依存症による自殺で、父親を失うケースも残念ながら非常に多いのです。
ギャンブラーの夫と離婚したシングルマザーへのアンケート
Q1)ギャンブル依存症の夫(元夫)が使い込んだものはありますか。
使い込んだもの詳細(複数回答あり)

児童手当は、基本的に世帯年収の高い方に振り込まれてしまうため、使い込まれてしまいます。妻の口座に変更を申し出ても、自治体によっては拒否されます。
Q2)養育費は受け取っていますか。

Q3)ギャンブル依存症の夫と離別または死別後に経済的不安は感じていますか。

Q4)ギャンブルによって生じた具体的な問題はなんですか。

Q5)ギャンブル依存症の夫との離別または死別をきっかけに、子どもに変化はありましたか。

子どもの変化の内容(複数回答可)

代表者メッセージ
この度は、私どものページを開いて下さり有難うございます。
私自身が、ギャンブル依存症者の家庭で育ち、父は会社の金を横領し解雇されました。その後、シングルマザーとなった母に育てられましたが、もちろん父は養育費の支払いどころか、その後の子育てにも一切協力することはありませんでした。家はまさに極貧状態で、貧しさゆえのいじめにもあいました。
それでも私の場合は高度成長期という時代に救われ、必死にアルバイトをしながら短大まで卒業し、なんとか今まで生き抜くことができました。
あの時代は「頑張れば、必ず報われる」という希望や夢が信じられる社会でした。
その後、我が国の経済は失墜し、失われた30年とも40年とも言われる時代が続いています。ただでさえ不安な世の中で、父親という家庭の支えの1本を、ギャンブルのために失ってしまった子供たちの心の傷はいかばかりかと思います。
せめてお母さんが明るく元気に仕事ができる環境を整えたい。「子ども基地」は、そんな発想で生まれました。
私達は「ギャンブルのために父親を失っても、周りの大人の人たちに助けられた」いつか子供たちが大人になった時に、そんな風に思ってくれる相互援助の仕組みを作っていきたいと考えております。かつての私がそうであったように。
現代の子供たちが希望を失わず、シングルマザーが人の絆を信じ、再起できるようどうかお力添え下さい。宜しくお願い致します。

寄付金の使い道について
物価高の影響を受け安全な素材で内装を仕上げると、およそ800万円(消費税別)の工事費がかかります。不動産の初期費用は支払い済みですが、内装費用を皆さんのご支援で賜りたく、宜しくお願い致します。
「寄附金控除」をお受け頂くことができます
当法人は公益法人です。このプロジェクトを含め当法人へのご寄付は「所得控除」または「税額控除」の対象となります。「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当法人が発行した税額控除に係る証明書と領収書を添えて確定申告をしていただく必要があります。2025年度中にご寄付を頂いた方には、税額控除に係る証明書と領収書を2月初旬に郵送いたします。ご活用ください。
「子ども基地」コンセプト
学校に行けない子供たちが、楽しめ居心地の良い場所になるよう、ワクワクするような内装にしたいと思います。
- ボルタリングができる壁面も作り、子供の運動不足解消にも努めます。
- カウンターキッチンからお食事を提供したり、お料理教室も開けるようにします。
- 壁いっぱいの本棚には、絵本やコミックを沢山用意し、ゲームや映画鑑賞などもできるようにします。
「家から出て、子ども基地に来る」そうすれば楽しいことが沢山待っているよと、父親のギャンブルの問題で傷ついた子供たちの心を癒してあげたい、それが私たちの願いです。










