はじめに
こんにちは!私たち、NPO法人School Voice Project(以下SVP)は、学校を、ボトムアップで変えていこうとしているプラットフォームです。
2021年夏、「学校現場の声を見える化し、対話の文化をつくる」をミッションに、100名を越える現職・元教職員メンバーの参画と、クラウドファンディングでの1,000名近い方のご支援を受けてキックオフ。一人ひとりの教職員が日々働きながら感じ考えていること=「学校現場の声」を見える化し、課題解決へとつなげるための仕組みとして、WEBアンケートサイト「フキダシ」・WEBメディア「メガホン」の運営、さらに政策提言・ロビイング活動に取り組んでいます。
2022年にはNPO法人になり、来年度は認定NPO法人化を目指しています。
立ち上げから2年半たった現在、『フキダシ』の登録者数は1,850名を超え、WEBメディア『メガホン』の月間閲覧数も3万PVに迫りつつあります。
これまで、『フキダシ』を通して集まった現場の声をもとに、「教員不足の解消」「新年度準備期間の確保」「スクールソーシャルワーカー増員」などについて、記者会見やメディア発信、議員や行政機関への政策提言・ロビイング活動を展開してきました。
特に「教員不足」についての問題提起はテレビや新聞でも大きく取り上げられ、重大な問題として認識されるようになりました。解決に向けた国及び地方レベルの動きも加速。取り組みの成果を実感しています。
私たちの危機感・問題意識
皆さんは、日本の学校教育に対して、どんな思いを持っているでしょうか?
私たちは、「このままではまずい」と思っています。正直に言って、かなり焦っています。
「民主的でインクルーシブな学校」「子どもも大人もしあわせな学校」
「"自分の思いや声には価値がある" "私には力がある"と実感できる学校」
これが私たちSVPのビジョンです。ですが目の前には、厳しい現実があります。
●子どもにとって安心安全な場になっていない|30万人に迫る不登校
このことに象徴的に現れているように、多様な背景・特性・個性を持つ子どもたちを包摂できていない現状があります。ゆとりのない中で、教員の3割が子どもの権利を知らず、子どもの声の尊重・参画の保障がなされずらいだけでなく、人権侵害やマルトリートメント(子どもの発達や健康にとって不適切な関わり)が日常的に起きている現場もあります。
●ゆとりのない教職員・学校現場|教員不足8000人・精神疾患での休職者6000人
学校は非常に多忙で逼迫した状況にあります。教員不足問題に代表されるように、必要なリソースが足らず、教職員が心身の健康すら保ちづらい状況です。既に限界に近い学校の状況をこのままにして、教職員の努力や善意にのみ頼るかたちで、上記のような状況をどうにかしようとするのは、限界があります。
《 学校教育の質的崩壊、格差拡大を防ぎたい 》
学校は本来、どんな子どもにも学び育つ権利を保障し、可能性を広げる場であるはず。
また学校の中で多様な背景や特性を持つ子どもたちが混ざり合いながら育つことは、”共に生きる社会”をつくっていく原体験にもなるはずです。ですが、このままでは、学校教育はその質を保つことができません。選択肢を持てる人だけが、「いい教育」を受けられる社会にはしたくない。
今こそ、学校という場を守る必要があると考えています。
「コミュニティづくり」+「声の見える化」で、
教職員のエンパワメントを
これらの問題は、学校を責めても問題は解決しません。「北風と太陽」という寓話がありますが、必要なのは「あたためること」です。学校の中にいる教職員が、制度や枠組みに対して声を上げること(=声の見える化)、つながりを力に(=コミュニティづくり)職場においてアクションを起こすことを通して、"変えていける実感"を高め(=エンパワメント)、その輪が広がっていくこと。そこに私たちは希望を託しています。
自分の声を大切に発信し、他者の声も尊重しながら変化を生み出す教職員が増えれば、学校はもっと安心で希望が生まれる場になります。そんな学校でなら、子どもたちは民主的な社会のつくり手としての感性や力を育んでいけるはず。エンパワメントの輪を、教職員から子どもたち、そして社会へ。それがSVPの取り組みを貫く価値観です。
おかげさまで「フキダシ」「メガホン」の運営は、今後も改善は必要なものの、無事軌道に乗せることができました。もっともっと学校や社会に影響を与えられるムーブメントに育てていくための、次なるステップは、オンラインコミュニティ「エンタク」の活性化です!
ここから本題!今回のクラウドファンディングは・・・
実は、2023年3月から、立ち上げの際からメンバーになってくれていた全国の教職員・元教職員の皆さんに声をかけ、紹介制のセミクローズドのかたちでオンラインコミュニティをプレスタートしていました。みんなで1つのテーブルにつき、対話しながらものごとをよくしていく場所・・・そんな思いを込めて、「エンタク(円卓)」と名づけました。2023年12月現在、メンバー数は107名になっています。
この度、内部での議論を経て、この「エンタク」をより広くオープンにすることになりました!これまでは現職もしくは元教職員の方に限定していましたが、学校を応援したい!という方にも入っていただけるように、間口も広がりました。そこで!今後ますますの仲間の輪を広げ、有意義なコミュニティに育てていけるよう、【広報のための費用+質の高いコミュニティ運営のための人件費】の確保をしたい!というのが今回のクラウドファンディングの趣旨です。
オンラインコミュニティ「エンタク」とは?
「エンタク」は、NPO法人School Voice Project が運営する、学校で働く教職員・元教職員と、学校を応援したい人たちが集うオンラインのコミュニティ。"みんなで学校をよりよくしていくための場所"です。全国どこからでも、スマホ1つで参加することができます。
●疲弊する学校現場をどうにかしたい。
●子どもたちにとって「よくない」と思う状況を変えたい。
●もっと自分の思いや考えを大事に働きたい(先生たちに、そうあってほしい)
そんな気持ちで学校現場にいる教職員の皆さんや、学校・先生たち・子どもたちを心配している学校外の人たちとつながりたくて、この場を開きました。学校を変えていくことは簡単ではありません。だからこそ、できることから行動を起こしていくーーーそのためには支えになる"つながり"が必要です。小さくても一歩踏み出す人が増え、その輪が大きくなっていけば、学校はよりよく変わっていけます。子どもも大人もしあわせな学校をつくっていくために、たくさん仲間を増やし、支え合い・学び合いの輪を広げたい。
「エンタク」がメンバーにとって元気が湧くコミュニティになること。それが、それぞれの職場=学校の元気につながり、「学校と教職員のエンパワメント」を目指すSchool Voice Projectの活動の進化・深化にもつながると信じ、目下コミュニティを育てている真っ最中です。
『エンタク』で得られるもの
1)安心・安全なコミュニケーション空間
「エンタク」のメンバーは、「意見が異なっても対話を大切にする」というルールに合意して入会します。また、理事やメンバー有志の「エンタクチーム(運営サポートチーム)」が常に見守りをしています。炎上の心配がなく、守秘義務もあるため、安心して現場の話をしたり、自分の思いを書いたりすることができます。
2)同じ方向性を持った「なかま」
「エンタク」のメンバーは、「大人も子どももしあわせな学校」「民主的でインクルーシブな学校」というSVPの理念に賛同している人たちばかりです。エンタク内での交流の中で関係性が深まり、気軽に相談できたり心の支えになる人たちが増えていきます。
3)「じぶん」の"声"を大切にできる
「エンタク」では、一人ひとりの声が尊重されます。だから、「勇気を出して、声を出してみる(言ってみる)」→「ちゃんと聞かれる」→「また言おうと思う」の繰り返しの中で、自分の意見や考えや思いを太くしていくことができます。
4)対話や交流の中で起こる「気づき」
「エンタク」内では、いろいろなテーマで対話会や学習会が開かれています。またスレッドへの書き込みでも対話や議論が起こっています。その中にいることで、これまでにはない発想が生まれたり、ハッとすることがあったり。自分の中にある"壁"や職場等における"悩み"について、ブレークスルーが起こることも。
5)変えていくための勇気や元気
「安心・安全なコミュニケーション空間」の中で、「なかま」とつながり、「じぶん」の声をつかみ、「気づき」を得ていくーー。その先に「職場で一歩踏み出してチャレンジしてみる」「枠組みや制度に対して声をあげてみる」といった、学校をより良くするための "アクション"が生まれていきます。「本当はもっとこうしたい!」をかたちにしていくために動くメンバーを「エンタク」は、全力で応援します!
『エンタク』でできること 〜具体的な機能や特徴〜
「エンタク」は、OSIROというプラットフォームを使って運営しています。「自分のフィード」「つぶやきやブログ」「ダイレクトメッセージ」「グループ」「メンバー一覧」「イベントページ」などの機能があり、チャットに書き込んで交流したり、イベントに参加したりすることができます。
1)投稿やつぶやきを書き込める&読める!(チャット・スレッド機能)
エンタク内は、メンバー限定で使えるFacebookのような感じ。つぶやいたり、ブログを書いたりして、気軽に発信ができます。"読むのが専門"の人も大歓迎です。それでも十分刺激的ですよ。
2)SVP主催の企画やイベントに参加できる!
エンタク内では毎月いろいろなイベントが開催されています。メンバーはそれらに無料で参加することができます。また、外部公開されるSVPのリアルイベントやオンラインイベントにも無料や割引価格で参加することができます。
これまであった公式イベント例(*は外部にも公開)
●はじめまして&あらためまして会(毎月開催の定例交流会)
●メンバーの実践シェア会 (随時 / 少なくとも隔月開催)
・田中亨さん「不登校と非行の背景にあるもの」
・藤井智子さん「先生を2回も辞めて、なんで3回目やってるの?」
・矢野良太さん「特別支援学校の実践とインクルーシブ教育に向けて思うこと」他多数
●School Voice Lab.* (随時 / 少なくとも隔月開催)
学校教育にまつわるさまざまなテーマについてゲストを招いて学び、対話で深める会。
これまでのゲストは、妹尾昌俊さん、竹内延彦さん、藤原さとさんなど
●その他
・教育視察ツアーin韓国 in オンライン報告会 *
・モモちんの学級経営伴走ゼミ(全4回)*
・文科省の◯◯さんと「個別最適な学び」について喋る会
・プロジェクトアドベンチャー体験&対話(対面@大阪)*
・著者が来る、みんなで語る読書会 〜能澤英樹さん『先生2.0』〜*
・子どもも大人も“ウェルビーイング”な学校へ!(対面@東京)*・・・その他多数
3)自由にイベント(自主企画)を立てられる!
エンタクでは、メンバーが気軽に「この指とまれ」でイベントを開催することができます。はじめてで心配な場合は、運営事務局がサポートしています。
これまであった自主企画例
・やってみよう!哲学対話
・朝の積読解消会(毎週水曜日朝6:00〜)
・子どもの権利条約ってどんなもの
・月曜夜のブッククラブ|『冒険の書~AI時代のアンラーニング~』をみんなで読もう!
・頭髪検査の廃止に奔走した保護者さんとのお話会
・「地域×教育」おしゃべり会
・「チームとしての学校」を考える時間
・2学期のマイチャレンジを共有する会(目標設定と作戦会議)
・今日は深い話をしよう
・冬の校外学習 in 京都(東九条地域&ウトロ平和記念館フィールドワーク)etc
4) School Voice Projectの活動に参画できる!
さまざまなミーティングやワーキングチームに入って貢献したり、あなたの思いやアイデアをSVPの活動に反映させることができます。
現在動いているワーキングチーム
・エンタクチーム:エンタク活性化や内部のコミュニケーションの質の向上を図る
・フキダシサポートチーム:教職員アンケートのアイデア出しや設問チェックなどを行う
・広報チーム:SNSや紙媒体などSVPの活動を広く発信する
5)ポイントが貯まる!教育NPOに寄付できる!
エンタクの中は、つぶやきや投稿をしたり、イベントに参加したり、イベントを立てたり、誰かにコメントを返したり・・・活発に交流するほど「ポイント」が貯まる仕組みがあります。
そこでSchool Voice Projectでは、
✔︎メンバーの皆さんに学校や教育にかかわるNPOの存在を知ってもらうこと
✔︎近しい価値観や方向性を有するNPOを応援するとともに良いつながりをつくること
を目的に、ポイントを教育NPOへの寄付につなげる仕組みをつくりました。
※メンバーの皆さんが支援先団体を選んでポイントを"寄付"すると、ポイント分をSVPがその団体にお金で寄付する仕組みです。実際の寄付は年度に1回行う予定。SVPも寄付をいただいている団体ですし、寄付額自体は大きな額ではありませんが、エンタクのメンバーが増え、内部が盛り上がるほどに教育・子どもを取り巻くめ環境がよくなっていくということなので、それはとても素敵な循環になるのではないかと考えています。
『エンタク』に入るとこんな特典も!
●過去イベントのアーカイブ動画が見放題!
これまでにSVPで行った公式の学習会やイベントの動画アーカイブをすべて、いつでもどこでも視聴できます。現時点で30本!今後も増え続ける予定です。
●リアル対話合宿に参加できる!
メンバーが一堂に会する宿泊イベント。2022年は約40名、2023年は約30名の方が全国から参加しました。2024年は8月初旬に長野県・軽井沢での開催を予定しています。
※参加費用が別途かかります。
●海外教育交流ツアーの参加費割引&優先参加枠!
SVPでは2023年度、海外の教育現場を訪問するスタディツアー「EDUTRIP」を行いました。今後もDemoとの「協催」というかたちで実施していきます。エンタクメンバーの方は、このEDUTRIPに、定員を超える申込があった場合にも優先的に参加することができ、また独自の割引を受けることができます。
※2023年夏の韓国ツアーでは約1万円、2024年1月実施のデンマークツアーではなんと約7万円(!)、一般参加の方と比べてお得でした。
※次回の開催予定は、2024年8月@ポーランド(アウシュヴィッツ訪問)です。
その他にも・・・
・地方別オフ会に参加できる!(不定期開催・メンバーの呼びかけでの開催もOK)
・School Voice Project の活動報告や関連グッズが届く!(年に1回)
エンタクには、どんな人たちが入っているの?
エンタクには、全国各地から、思いある先生や学校職員の方が参加しています。メンバーのうち、SVPのWEBメディア「メガホン」でその実践を紹介させていただいた方を一部ご紹介します^^
●永山勝幸さん(沖縄):上段/左
子どもの自己選択・自己決定を大事に。小学校1年生の「スタートカリキュラム」で、子どもたちとともにみんなが楽しい学校をつくる
●榎原佳江さん(大阪):上段/中央
選挙候補者に会い、“自分ごと”で政治を考える。リアルな社会の動きに合わせて学ぶ、社会科教員の挑戦
●星野俊樹さん(東京):上段/右
ジェンダーの囚われから子どもたちを自由にー「隠れたカリキュラム」を意識した小学校教員の実践
●濱大輔さん(静岡):下段/左
「イエナプラン教育」を公立小学校で。子ども、保護者、先生に、丁寧に伝えながら広げていく
●小林良平さん(神奈川):下段/中央
“通知表をなくした学校”香川小学校の風土・教職員文化の根っこにあるもの
●吉田理沙さん(島根):下段/右
Uターンで働き方を見直した中学校教員。学校を飛び越えた“出会い”を大切にするわけ
他にも、すでにメンバーになっている皆さんから、こんな嬉しい声が届いています!
エンタクの拡大と盛り上がりを通して、
よりよい学校を共につくる"仲間の輪"を広げていきたい!
「学校で、自分らしく働きたい」「子どもにとってよくないと感じることを変えたい」
「どんな子も排除されない教育を実現したい」「思いを共有できる仲間とつながりたい」etc...エンタクは、そんな思いで自分のいる場所でがんばっている皆さんとつながりたくて、つくった場所です。また、「School Voice Project の活動に関わってみたい」「活動に参加するのは難しいけれど、SVPをもっと近くで応援したい」と思ってくださる方にもぜひぜひ入っていただきたいコミュニティです。仲間が増えることは大きな"力"になります。
一人の力は小さくとも、小さな声や思いを持ち寄ることで、もう少し、もう一歩、踏ん張れるかもしれない。できることを持ち寄り、戦略的に動くことができたら、"スイミー"のように大きな物事を動かせるかもしれない。私たちは、その希望を持って活動しています。
ぜひ、あなたも仲間になってくれませんか?
仲間を増やしていくための場所=「エンタク」を応援してくれませんか?
ご支援の使い道
●エンタクを知り、興味を持っていただくための広報費用=50万円
●質の高いコミュニティ運営のための費用=60万円
- 安心安全を守り、コミュニケーションを活性化させるための人件費
(5万円×1年間:60万円)
→ Total:110万円
まずは広報費用を捻出する意味で50万円を目指し、ネクストゴールとして運営のための人件費110万円を目指します!「内訳を見て足りてないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。エンタクは有料のコミュニティですので、エンタクにメンバーが増えていけば、運営基盤は少しずつ安定していきます。それを見込んだうえで、最低限これだけは必要...!という金額を、今回は目標額にしています。
ただ、SVPの団体運営自体は現在相当な範囲がボランティアワークに依存しており、「財政基盤が安定すればもっとしたいことがある...」と悔しい思いをしているのも現状です。クラファンとは別に、マンスリーサポーターの募集もしておりますので、ぜひとも合わせてご検討ください。
リターンもご用意しています!
寄付金額は1口3000円からです。ご支援をいただいた方には、感謝の気持ちとしてリターンをご用意しています。ぜひリターンの内容をご覧いただき、支援額をご検討ください。
「エンタク」へぜひご参加ください!
そして、ぜひこの機会に「エンタク」へお入りください!
このクラウドファンディングを通して、一緒に学校をしあわせな場所にしていく仲間が増えたら、それが何より嬉しいです。3月末までじっくり仲間の輪を広げていけたらと思います。
ご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
▼エンタク入会ページ
https://entaku.school-voice-pj.org/about
金額3,500円 |
金額10,000円 |
金額3,000円 |
金額5,000円 |
金額10,000円 |
金額3,000円 |
金額5,000円 |
金額10,000円 |
金額20,000円 |
金額10,000円 | 在庫25 |
金額3,500円 |
金額10,000円 |
金額3,000円 |
金額5,000円 |
金額10,000円 |
金額3,000円 |
金額5,000円 |
金額10,000円 |
金額20,000円 |
金額10,000円 | 在庫25 |