これまでの活動
当プロジェクトは クラウドファンディング での資金調達を経て、2018年にスタートしました。アパレル産業から排出される新品在庫(=衣料品ロス)を社会に生かす活動を続けています。
児童養護施設・母子支援施設などへの寄付。豪雨被害で衣料品を失った被災者のみなさんへの格安販売。いずれも地方自治体の協力を得るなど、非営利プロジェクトとして礎を築いてきました。
マスコミ取材
- 読売新聞(2018年5月18日/朝刊/くらし欄)
- 光文社新書「大量廃棄社会 アパレルとコンビニにの不都合な事実」
- 朝日小学生新聞(2018年5月31日)
- 朝日中高生新聞(2018年5月27日)
- FM横浜「E-ne!」(2018年5月9日 プロジェクト代表・井上 出演)
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全生産量の50%がムダに
アパレル産業では、世界中の工場で生産された衣料品のうち40~50%あまりが販売に結びつかないまま、廃棄されています。さまざまな製造業の中で、これほどロス率の高い産業は他にありません。
メーカーが大量生産する理由は、製造単価を下げるためです。 生産枚数を抑制して小売価格が跳ね上がるとしたら、多くの人がいままでどおり洋服を手に入れることはできないでしょう。世界規模で大量生産されるファストファッションが定着した現在、この仕組みをいっそうリアルに実感できることと思います。
アパレルの生産構造上、大量生産そのものを責めることは難しく、現状では大きく改めることができません。過剰在庫があるという前提で、その有効活用を模索することは、アパレル産業と消費者、双方の責任なのです。
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衣料品ロスを社会的資産として活用
アパレル産業の、およそ50%というあまりに高いロス率。当プロジェクトでは、それらロス品を社会的資産と捉えて活用していきます。方法は大きく分けて2つ(チャート図 )
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≪1≫ 衣料品のまま寄贈
貧困家庭・シェルターに身を寄せる方々・被災者など、衣料品の不足がありながら、買いそろえる余力のない方々へ衣料品を無償で提供します。 ※ケースによっては格安販売をおこなう場合があります。
≪2≫ チャリティー販売で現金化して活用
過剰在庫をチャリティー販売し、その利益をさまざまな非営利活動へ寄付します。衣料品のままでは行き場を無くしてしまう一方、現金化することで社会での活用が可能になります。
中でも、アパレルの製造現場で働く新興国の人々への支援は、当プロジェクトの大きな特徴です。彼らが劣悪な労働に巻き込まれてまで縫い上げた衣料品のうち、およそ半数がムダになっている虚しい構図。この現状に善処すべく、衣料品ロスを現金化して支援金として還元します。アパレル産業特有の構造を利用した、フェアトレードの実現ともいえます。
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国際協力NGOとして
当プロジェクトの支援先は、新興国を中心としてアパレルの過酷な生産業務に携わる方々、DV被害者や貧困に翻弄される子どもなど、世界共通の課題です。政治や宗教を超えて、支援を必要とする人々のために活動していきます。
私たちの活動を、国際協力NGOとしてさらに発展させていくために、皆さまのご支援をお願い申し上げます。
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ご支援金の使途
ご支援金より、congrant決済手数料・税金を差し引き後、以下の使途で活用させていただきます。
- 衣料品ロス確保に係る諸費用
- プロジェクトからの衣料品ロス寄付に係る諸費用
- 倉庫費用
- 事務所費用
- スタッフ人件費
プロジェクト代表者
井上聖子 Seiko Inoue
愛知県生まれ
お茶の水女子大学 文教育学部 哲学科卒業
同大大学院 博士前期課程修了
文化服装学院 服飾研究科卒業
テレビ番組の衣装担当を経て、デザイナーとして Dress Wisdom 合同会社 設立
学部・大学院を通じて、指導教官は哲学者 土屋賢二氏