SecretBase横浜kidsの職業体験ワークショップ
SecretBase横浜kidsを主宰する松﨑雅美と申します。
作文教室、小論文教室、防災教室、料理教室、職業体験ワークショップ、チャリティー活動など、いろいろなことを子どもたちと楽しみながら行っている団体です。作文・小論文というと受験勉強のようなイメージがありますが、SecretBase横浜kidsの作文は自らの考えを表現するためのツールとしての作文です。
職業体験ワークショップに参加しているほとんどが作文教室にも参加しています。
SecretBase横浜kidsの今回の職業体験ワークショップは、1回限り数時間の体験で終わってしまうよくある職業体験ではありません。何をどのようにして販売するかという段階から子どもたちが考えるリアルお店屋さんごっこです。夏休みに入ってすぐ活動を始め、9月18日(日)の金沢文庫芸術祭(海の公園)が本番でした。しかし、台風による荒天でこの本番は悲惨なものとなりました。もちろんお客様はほとんど来ず、商品の一部は雨に濡れてダメになり……お昼には撤収する羽目になってしまいました。
台風だし仕方ないよねとここで終わることもできました。しかし、子どもたちは、すぐに次の開催を模索し始めました。そして、クリスマスマーケットをしようということになったのです。問題は、資金です。芸術祭の出展料やグッズの作成費用などで資金の残りは少なく、とても新たに会場を借りるのには足りませんでした。いろいろ知恵を出し合いました。その結果、クラウドファンディングに挑戦することになったのです。
決まった途端、子ども店長がスマホでクラウドファンディングについて調べ始めました。そこでこちらの会社を見つけ、すぐに、問い合わせのメールを送りました。もちろんどんなふうに書いたらいいかは指導しましたが、すばらしい行動力に関心しました。その後のキックオフミーティングも子ども店長が行い、そして、団体認定をいただくことができました。
【職業体験ワークショップ詳細】
■参加生徒 中3、中2、中1×各1名 小6、小5×各3名 小4×2名 小2×2名 合計13名
■参加費 6,000円(全6回)※9月18日(日)が6回目
■キッズマーケット資金 50,000円(参加費から支出)
■資金からの主な支出 金沢文庫芸術祭出展料12000円(2ブース)、グッズ制作のための材料費約25000円 ※お金の管理もすべて子どもたちが行っています。
子どもがクラウドファンディングに挑戦することに驚かれた方もいらっしゃるのではないかと思います。私としても想定外の挑戦でした。しかし、職業体験としてはまたとない機会をいただきました。もちろん、副店長以下の子どもたちは、このクラウドファンディングが成功するかどうかドキドキしながら見守っているので成功してほしいとは思います。
しかし、こういったかたちでの資金集めの方法があるということを知れただけでも、職業体験ワークショップとしての学びは大きいと思うのです。
このページをご覧くださったみなさま、子どもたちをどうぞ応援してやってください。よろしくお願い申し上げます。
※このページに使われている画像は、2022年4月に開催した1日限定の職業体験ワークショップのものです。子どもたちに人気の職業の方をお招きした体験付きパーティーのようなスタイルでした。
参加講師は、漫画家(小学館の某雑誌で連載中)、建築家、パティシエ、ファッションコーディネーター、美容師、看護師、陶芸家(アート教室講師)。飛び入りで、ソプラノ歌手と書道家。
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ご支援の使いみち
今回のご支援の使いみち
① クリスマスマーケット会場費 約40000円
② ラッピングのし直し 約10000円
③ 会場のデコレーション 約10000円
④ リターンの準備と発送 約10000円
⑤ クラウドファンディング手数料
リターン
① 1000円・・・・・子どもスタッフからのお礼メール
② 3000円・・・・・子どもスタッフからのお礼のはがき
③ 5000円・・・・・子どもスタッフからのお礼状と手作りのしおり
④ 10000円・・・・子どもスタッフからのお礼状と手作りのしおりと「アプー」
※「アプー」はキッズマーケットオリジナルの癒しグッズです。大人もこどもも楽しめます。思わず触りたくなるおもしろグッズです。ずっと触っている子もいるくらいの気持ちよさです。どんなものが届くか楽しみにお待ちください。
リターンは12月中に到着するよう発送します。
大人が子どもたちのためにできること
ここまでお読みいただきありがとうございました。
子どもたちと接していると、常に大人の立ち位置について考えさせられます。子どもたちが抱える葛藤はなかなか大きく、軽い気持ちで触れたら破裂してしまいそうな気がするときもあります。当教室に通う子どもたちのなかには、学校や家庭がつらい子もたくさんいます。それを表に出す子はほとんどいません。ただ、作文を書くという作業は、考える工程で、自分の気持ちをぽつりぽつりと吐き出します。それも無意識のつぶやきが多く、私はそれを拾い集めています。必要があると思ったときは、保護者さんに連絡をします。しかし、指導者や保護者が介入しすぎるのもよくないと思っています。常に手を差し伸べられるのが当たり前で、自分で解決法を探らない子どもたちも多いように思うのです。だから、日頃の教室やワークショップではただのびのびと子どもらしく過ごしてほしいと思っています。幅広い年齢の子どもたちがともに過ごすことで、知らず問題を解決する方法を得ていくかもしれないからです。
職業体験ワークショップの今回の取り組みは、子どもたち自身が「抱えた在庫」を解決する方法を考えてクラウドファンディングに挑戦することになりました。ページの作成などは私が引き受けましたが、下準備は主に中学生と高学年が請け負いました。
もちろん、これが問題解決力(特に心の問題の)に直結するとは思いませんが、積み重ねていくことは大切だと思います。何がどこでつながるかはわからないからです。大人にお膳立てされた職業体験より、自分たちで考えて失敗したほうが力がつくでしょう。もちろん、成功してほしいと心から願っていますが!
子どもたち企画のクリスマスマーケット、どのようなかたちでの開催になるでしょうか。報告を楽しみにお待ちください。
SecretBase横浜kids 松﨑雅美