特定非営利活動法人 せいじゅん たすけあい こども食堂とは
2018年7月、奈良県大和郡山市に市内で2番目に運営を開始しました。「共食と食育を通じてこども達の生きる力を育む」を基本コンセプトに、①共食と食育の機会提供、②とまり木、居場所づくり、③たすけあいの心を育む、を3つの柱とし、共食と食育に加えのべ約400人(2020年上期)を超える様々な経歴をもつボランティアによる様々な学び(学習支援、プログラミング教室、農業体験、食育、飯盒炊爨等の野外体験、クラシックコンサート鑑賞など)を通じ、生きる力を育む活動を行っています。具体的には、①こども食堂:月2回(うち1回は乳幼児とママさんらのこども食堂「Mommys' Cafe」) ②対面およびウェブでの無料学習支援・プログラミング教室:月7回 ③こども食堂農園、野外活動:月3回 ④ひとり親家庭などお困りな家庭への食材・食品の無料提供:毎週~隔週 ⑤子育て相談、児童虐待防止や子育て支援のための講演会の開催(年1~2回) を行っております。2020年度上期(4~9月末)参加者実績:1618人(うちこども:1073人)、ボランティア:418人
なぜこどもたちに、こども食堂が必要なのか
日本でこども食堂がはじまったのは2012年。その活動は全国に広まり、今では全国に3700箇所以上のこども食堂が存在していると言われています。
一体何故、こんなにもこども食堂が広がり、こども達や子育て家庭より必要とされているのでしょうか?
「こども食堂」と聞くとこどもの経済的な貧困への支援と理解されている方が多いです。しかし、実際こども食堂を運営してみると深刻な現実に気づかされます。「いきづらい」と感じているこどもが多い、またこどもを取り巻く社会は安心してこどもを産み育てることが困難になりつつあります。
「学校に行きたくない」、「家にいるのも辛い」、「友達関係がうまくいかない」、「友達がいない」、「親子関係がうまくいっていない」、「毎日が面白くない」、「自分が将来何に向いているのかわからない」、「将来の夢が描けない」、「生きるのが辛い」など、今と将来に対して不安を感じ、「生きる力」を失いつつあるこども達が非常に増えてきています。
その背景としては、核家族化、少子化、実質所得の減少、共働き家族の増加により、親子でゆっくり過ごす時間が少なくなり、親子関係が希薄化しているとともに、「親」としての子育ての経験のなさより、子育て家庭の自立が容易ではなくなってきています。また子育て家庭を支える学校や地域においては、地方の過疎化、都会における人との繋がりの希薄化により、人付き合いが希薄化し、地域社会の子育ての機能が大きく低下しています。その結果として、こども達を取り巻く社会環境は厳しくなり、よって、いじめ、不登校・ひきこもり、人間関係の不和、児童虐待、育児放棄、自殺が深刻な社会課題となってきています。
私どもは、「学校」でも「家庭」でもない、こども達と素朴に向きあい、新たな関係性を作れる存在として、こども達の心の居場所となりこども達を支え、更にはこども達の今と将来に向かっての「生きる力」を、こども達が自らの力で育めるよう、こども達にさまざまなプログラム(無料学習支援、プログラミング教室、ロボット制御、作曲・コンピュータミュージック、ゲーム制作、農業体験・食育、調理体験、野外活動など)を提供する活動を行っています。
運営を開始して2年以上ですが、「再び学校に行けるようになった」、「ここが楽しくてずっと居たい」、「苦手な勉強を少しづつできるようになった」、「挨拶ができるようになった」、「恩返しにボランティアにきている」などなど、びっくりするほど、こども達の精神的な成長を実感している毎日です。
私たちは本活動を通じ、これらの社会課題の解決を更に支援するべく、つながりの希薄な社会で、生きづらく感じているこども達とその家族を地域で支え、「たすけあいの輪」が社会に広がり、お互いが「暖かい絆で結ばれる」ことを目的としています。
全ての子供たちが今と未来に向かって生きる力を育めるよう
このページをご覧くださり、誠にありがとうございます。特定非営利活動法人 せいじゅん たすけあい こども食堂 代表理事の乾 真理と申します。
この活動を始めて2年を過ぎ、こども達の成長をみることが何よりの楽しみとなっております。みんな精神的にすごく成長したなあと実感しています。挨拶ができるようになった、学校に再び行けるようになった、苦手な野菜を食べれるようになった、なにげない毎日を心穏やかに過ごせる、などなど、
これからもこどもたちの居場所を残すために皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
特定非営利活動法人 せいじゅん たすけあい こども食堂
代表理事 乾 真理
ご支援の使い道
このこども食堂は、皆さまからのご支援で成り立っています。
頂戴したご支援は、こども食堂の運営費として大切に使わせていただきます。
未来を託するこども達のために、どうかご支援をよろしくお願い申し上げます。