首都圏青年ユニオンとは
首都圏青年ユニオンは、パート・アルバイト・フリーター・派遣・正社員、つまりどんな働き方でも、どんな職業でも、誰でも一人でも入れる若者のためのユニオン(労働組合)です。
首都圏青年ユニオンは2000年12月、パート・アルバイトなど不安定雇用の青年たちが中心となって結成されました。
仕事をめぐる悩みやトラブルは、なかなか一人で解決できるものではありません。労働組合とは、そうした問題を個人任せにせず、みんなで力を合わせて問題を解決していくための組織です。
なぜいま労働組合が必要なのか
ユニオンの活動のポイントは、第1に、できるだけ多くの労働者を組織し、企業に団体交渉を申し入れること。そして企業に対しては、雇用を守り、給与を補償するよう求め、そのために雇用調整助成金(雇用・給与補償のための助成金)の申請を促していくことです。すでに、実現しているケースも多数あります。
また、第2に、これらの声を上げる労働者の活動を最大限発信していき、「泣き寝入りしなくてもいい」「声を上げれば変えられる」というメッセージを社会的に広げていき、立ち上がる労働者の社会的うねりを作り出すこと。そのことにより、労働者救済の制度・政策要求の声を強めていく必要があります。
第3に、今回のコロナ危機ですが、アルバイトやパート、派遣など、弱い立場の労働者への被害が顕著です。コロナウイルスの発生以前から、急速に拡大されてきた格差と貧困の矛盾がコロナ危機により一気に噴出しています。「貯蓄がない」「賃金が低すぎる」というような、そもそもの現状が、コロナ危機のより深刻かつより甚大な被害へと繋がっています。学生についても「アルバイト収入が突然途絶えた」ことにより生活ができないという学生の貧困の問題が浮き彫りになっています。これまでの社会のあり方を根本から問い直さなければなりません。コロナ危機から立ち上がるため、貧困と格差のない新たな社会像を提示する機会にするべきです。
以上のポイントから、青年ユニオンは、様々な団体と共同しながら政策提言を行ったり、また飲食店ユニオンでは、休業補償を求める闘いを展開しています。有名そばチェーンの「富士そば」に交渉を申し入れ、給与全額補償を勝ち取っています。さらに、多数の案件を解決に向けて取り組んでいます。大手メディアにも多数取り上げられており、反響も大きいです。
今こそ労働組合の力が求められます。
コロナで苦しむ人びとを救うために
コロナウイルス感染症に対する政府の対策は全く間に合っておらず、労働者の雇用・生活は崩壊の一途を辿っています。
青年ユニオンでは、特に影響が甚大である飲食店労働者のために飲食店ユニオンを設置しました。業績不振や休業要請による、解雇・雇い止め・休業手当不払い・失業などの労働問題が噴出しており、生活が脅かされる労働者が続出しております。
また、学生ユニオンでは学生アルバイトから、シフトカットや休業手当不払いにより、生活費や学費が支払えないなど、生活が困窮している学生の切実相談が多いです。
さらに、労働相談ホットラインの開設や団体交渉の申し入れなどを進め、労働者救済のために最大限動いております。しかし、財政不足・人員不足の中、活動にも限界があり、スタッフは歯がゆさを感じています。
どうか皆様からお力を貸していただけないでしょうか。
ご支援の使い道
コロナ危機をなんとか乗り越えるために、できるだけの救済活動、労働運動を展開したいと考えております。
そのため、少しでも、活動を活発化させるために緊急カンパ(寄付)を呼び掛けさせていただきます。
カンパは臨時的にかかる人件費や相談ホットラインにかかる費用、その他、行動費にあてたいと思います。