NPO法人せいしとらんし熊本とは
―性教育は人権教育。この世に生きるすべての人に受けてほしい―
私たちはこれまで「親子参加型の性教育学習会」を中心に活動してきました。その他に、幼保、小中学校PTA主催の性教育講演のご依頼や、中高校などでの生徒向けの性教育の授業の外部講師としても活動しています。コロナ禍のなかでもオンラインでも講座を行えるよう整備したことにより、熊本県から全国へと活動の幅が広がり、延べ6000人以上の方に講演活動を行ってきました。
令和元年11月にNPO法人化たばかりの団体ですが、ご賛同いただく多くの方々のご支援ご協力のもと、さらなる性教育学習活動を推し進めるべく活動を展開しております。



なぜ子どもたちに性教育が必要なのか
「性=悪」なの?
「寝た子を起こすな」という大人の勝手な解釈によって、性教育を積極的に取り組む学校や家庭が少ないのが現状です。なぜなら大人は「性」と聞くと「商品化された性」や「快楽」を想像するからです。しかし、子どもたちが本当に知りたい性の情報は、体の仕組みと性差、生命誕生の不思議などもっと科学的な知識です。
今や子どもたちのそばには常にインターネットがあり、興味があるものをすぐに検索することができます。しかし、検索で初めて知ったその情報に本当のことが書かれていると言えるでしょうか。判断力に乏しい子どもたちにとっては、その便利さが時に脅威にもなりかねません。また、SNSを使った性犯罪に子どもが巻き込まれる事件が後を絶たない今、子どもたちを守るためにはスマホを取り上げることではなく、知識を授けることではないでしょうか。
実際は全く眠ってなんかいない子どもの性への興味に周りの大人が真摯に向き合ってみませんか。子どもたちが小さな頃から正しい性知識をもつことはとても有意義です。「性教育を受けると性交の初体験の年齢が遅くなる」という有名なデータがあります。子ども自身が正しい知識をもって主体的に判断し、自分や他者を大切にすることができるからです。
せいしとらんし熊本は、人生の土台となる「性」の部分を正しくわかりやすく伝えます。そして子どもたちが自分の人生を主体的に選択し、人と関わって生きることのすばらしさを謳歌してほしい。そのような思いで活動を行っています。

子どもたちに、世界規準の「正しい性知識」を
せいしとらんし熊本のページに辿り着いていただき、ありがとうございます。NPO法人せいしとらんし熊本の中村和可子です。
私がこの活動を始めたきっかけは、子育て中に性教育の必要性を痛感したからでした。あれから8年。当時の私と同じように「家庭での性教育」の大切さを広めたいと考えるお母さん方が集まってNPOを立ち上げ、今日まで親子を中心とした性教育講座を行ってまいりました。講座を受講した方からは、「親子で性や身体のことを話し合うよいきっかけになりました。」「家庭での性教育のハードルが下がりました。」との嬉しいお声を数多く頂いております。
文部科学省が定める性教育の指針は、1996年に出されました。そして今も改定されておりません。この間、インターネットやスマートフォンの普及があり、学校現場が抱える諸問題も大きく変化してきました。学習指導要領で決められた範囲の中でしか指導することができないという教員の方の葛藤も多く耳にします。
国際的には2009年ユネスコが効果的な性教育の指針として「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」というものを発表しました。これを受けて欧米をはじめ韓国、中国、台湾といった東アジアの国々でも学校教育での性教育の新しい基盤を整えつつあります。ところが、日本は20年以上前の性教育指針のまま。性教育に関してはまだまだ「後進国」なのです。
私たちは日本のすべての子どもたちにも世界規準の性教育広めたいと考えています。法人で掲げるSDGsの取り組みの一つとして、頂いたご寄付で児童養護施設などの入所児童に向けた性教育講座を行い、子どもたちの未来に必ず必要となる「性や体の正しい知識」を伝える学習支援活動を展開します。
この支援活動には、皆さまからの温かいご支援が必要です。子どもたちの明るい未来のため、そして被害者も加害者も出さない社会の実現のために、どうかご寄付をよろしくお願いいたします。
NPO法人せいしとらんし熊本
理事長 中村和可子
ご支援の使い道
せいしとらんし熊本の性教育学習講座は、性について学びたいと考え主体的に参加される方から参加費(印刷代、会場費、講師料など)をいただき開催しております。
「この世に生きる、すべての子どもたちに性教育を受ける権利を!」という私たちのSDGsの取り組みを広げるため、性教育の届きにくい環境にいる子どもたちや正しい性知識について自発的に学べる機会がない子どもたちへのアプローチとして、児童養護施設への外部講師という形で学習支援に携わることになりました。
しかし、これらの場所への継続的な支援(講座、相談支援等)を行うにあたっては、NPO法人の運営費、人件費、満足な数の備品を購入する費用など皆さまからのご寄付に頼らざるを得ない状況です。目安としては【10,000円で20人の子どもたち】【100,000円で200人の子どもたち】【1,000,000円で2,000人の子どもたち】へ正しい性知識と命の大切さを伝える活動を行うことができます。
寄付は1,000円からの自由金額で、どなた様からでも承っております。未来ある子どもたちの心と体を守る大切な取り組みです。皆様の温かいご支援を賜りますよう、どうかよろしくお願いいたします。
※ご希望により、法人で配布するリーフレット「お名前・団体名・ロゴなど」を掲載させていただきます。(金額の設定あり)お問合せください。
※医療機関等で使用しなくなった赤ちゃん模型、人形などの備品のご寄付も随時募集しております。