NPO法人せいしとらんし熊本は、あらゆる年代の人を対象に性教育を行い、生命の誕生や自他の命の尊さを伝え、性犯罪予防のための教育と啓発活動を行う特定非営利活動法人です。
―性教育は人権教育。この世に生きるすべての人に受けてほしい―
私たちはこれまで主催講座としての「親子参加型の性教育学習会」を中心に活動してきました。その他に、保育園、小中学校からはPTA主催での講師依頼を受けたり、子育てサークルからの勉強会の依頼を受けたりもしています。これらの活動を通し、家庭での性教育について興味をもっていらっしゃる保護者の方を中心に延べ2600人の方に講演活動を行ってきました。(2019年12月現在)
この活動を始めて5年。これまでの活動では届きづらかった人たち、正しい性知識を学ぶ環境に恵まれない人たちにも、等しく性教育を届けたい。それこそが私たちの本当の理念であるという思いから、令和元年11月に団体をNPO法人化し、さらなる性教育学習活動を推し進めるべく活動を展開しております。
「性=悪」なの?
「寝た子を起こすな」という大人の勝手な解釈によって、性教育を積極的に取り組む学校や家庭が少ないのが現状です。なぜなら大人は「性」と聞くと「商品化された性」や「快楽」を想像するからです。しかし、子どもたちが本当に知りたい性の情報は、体の仕組みと性差、生命誕生の不思議などもっと科学的な知識です。
今や子どもたちのそばには常にインターネットがあり、興味があるものをすぐに検索することができます。しかし、検索で初めて知ったその情報に本当のことが書かれていると言えるでしょうか。判断力に乏しい子どもたちにとっては、その便利さが時に脅威にもなりかねません。また、SNSを使った性犯罪に子どもが巻き込まれる事件が後を絶たない今、子どもたちを守るためにはスマホを取り上げることではなく、知識を授けることではないでしょうか。
実際は全く眠ってなんかいない子どもの性への興味に周りの大人が真摯に向き合ってみませんか。子どもたちが小さな頃から正しい性知識をもつことはとても有意義です。「性教育を受けると性交の初体験の年齢が遅くなる」という有名なデータがあります。子ども自身が正しい知識をもって主体的に判断し、自分や他者を大切にすることができるからです。
せいしとらんし熊本は、人生の土台となる「性」の部分を正しくわかりやすく伝えます。そして子どもたちが自分の人生を主体的に選択し、人と関わって生きることのすばらしさを謳歌してほしい。そのような思いで活動を行っています。
せいしとらんし熊本のページに辿り着いていただき、ありがとうございます。NPO法人せいしとらんし熊本の中村和可子です。
私がこの活動を始めたきっかけは、子育て中に性教育の必要性を痛感したからでした。あれから7年。当時の私と同じ気持ちの保護者の方、日常的に子どもと関わる先生方、子育て支援や福祉施設で従事される方などの多くの賛同をいただきながら、今日まで親子を中心とした性教育講座を行ってまいりました。
文部科学省が定める性教育の指針は、1996年に出されました。そして今も改定されておりません。この間、インターネットやスマートフォンの普及があり、学校現場が抱える諸問題も大きく変化してきました。学習指導要領で決められた範囲の中でしか指導することができないという教員の方の葛藤も多く耳にします。国際的には、2009年ユネスコが効果的な性教育の指針として「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」というものを発表しました。これにより欧米だけではなく、韓国、中国、台湾といった東アジアの国々でも学校教育での性教育の新しい基盤を整えつつあります。ところが、日本は20年以上前の性教育指針のまま。性教育に関しては「後進国」となってしまっています。
私たちはこれまでの経験を活かし、世界規準の性教育の重要性をここ熊本から発信し広めたいと考えています。そのためには、性教育に積極的な家庭への講座活動だけではなく、団体としてあらゆる環境で育つ子どもたちに正しい性知識を伝える機会を得ることが必要です。そこで、学校での性教育学習へ外部講師として積極的に参加させていただくことを団体活動のこれからの目標としました。
この目標を成し遂げるために、皆さまからの温かいご支援が必要です。子どもたちの明るい未来のため、そして被害者も加害者も出さない社会の実現のために、どうかご寄付をよろしくお願いいたします。
NPO法人せいしとらんし熊本
理事長 中村和可子
せいしとらんし熊本の性教育学習講座は、性について学びたいと考え主体的に参加される方から参加費(印刷代、会場費、講師料など)をいただき開催しております。
「すべての人に正しい知識を」という私たちの理念のもと、性教育の届きにくい環境にいる子どもたちや正しい性知識について自発的に学べる機会がない子どもたちにどのようなアプローチがあるかを考えてきました。そして、各学校(小中高等学校)をはじめとする公的機関、福祉施設などへ「外部講師」として関わることが最も良い策なのではないかという結論に至りました。
これらの限られた予算のある場所への継続的な支援(性教育講座、相談支援等)を行うにあたって、NPO法人の運営費、人件費、満足な数の備品を購入する費用などは、皆さまからのご寄付に頼らざるを得ない状況です。目安としては【10,000円で20人の子どもたち】【100,000円で200人の子どもたち】【1,000,000円で2,000人の子どもたち】へ正しい性知識と命の大切さを伝える活動を行うことができます。
寄付は1,000円からの自由金額で、どなた様からでも承っております。子どもたちの心と体を守る大切な取り組みです。皆様の温かいご支援を賜りますよう、どうかよろしくお願いいたします。
※ご希望により、当法人HPや講座で配布するテキストに「お名前・団体名・ロゴなど」を掲載させていただきます。どうぞお気軽にお問合せください。
※医療機関等で使用しなくなった赤ちゃん模型、人形などの備品のご寄付も随時募集しております。
一年の終わりに、考えたいのは未来のこと。
もっと楽しい未来。もっと優しい未来。
もっと平和な未来。もっと多様性が認められる未来。
そんな未来を手にするために、あなたの気持ちを寄付にしよう。
寄付は意思、寄付は投資、寄付は応援、寄付は願い。
寄付で未来は変えられるのです。
だから、「Giving December」。
一年の終わりに、未来を考え寄付をする。そんな習慣を、はじめたいと思います。
欲しい未来を叶えてくれるさまざまな取り組みに、あなたの想いを託しましょう。
さあ、年の終わりに、新しい「寄付」がはじまります。
寄付月間とは
寄付月間(Giving December)は、NPO、大学、企業、行政などで寄付に係る主な関係者が幅広く集い、寄付が人々の幸せを生み出す社会をつくるために、12月1日から31日の間、協働で行う全国的なキャンペーンです。