活動内容・活動実績
1930年、数名の若者が行き場のないひとりの結核患者さんの看病を始めたことが聖隷福祉事業団の始まりです。結核について当時は有効な治療方法が我が国にはなく、さらに感染症であるため不治の病として恐れられていました。2020年の新型コロナウイルス感染症を経験した私たちは、当時の結核に対する恐怖感と患者や看護者がおかれた境遇に思い至ることができるでしょう。結核患者への充実した医療の提供、社会復帰への支援、そして結核予防活動など、より質の高い医療福祉サービスを追求することで、現在の大規模・広域・多領域に展開する社会福祉法人と成長してきました。聖隷は大規模な法人となっても、支援を必要とするひとりの隣人に手を差し伸べ続ける組織でありたいと考えています。
寄付の利用用途
待機児童の課題や発達障害をお持ちのお子さんへの支援など、日々困難を抱えている方へいち早く、安定したサービスを提供するためには、迅速な施設設備の整備が必要です。介護が必要な高齢者や障がいのある方に快適な環境を提供するために老朽化した施設や設備の改修更新も必要です。利用者の健康はもちろん、人権・尊厳を守るためにも古い施設をそのままにしないことは重要であると考えています。また、生活保護の基準に至らなくとも複合的な事情で困難な状況にある生活困窮家庭への支援など、様々な支援の制度から漏れてしまう方々への支援も重要な課題です。これらを実現するためには一定のまとまった資金が必要となります。お寄せいただいたご寄付はこれらの社会課題に対応するための聖隷福祉基金に組み込み、より質の高いサービス、制度の狭間にある方へのサービスの迅速な提供のために活用させていただきます。また、近年頻発する自然災害への支援活動にも活用させていただきます。
使用例(一部)
※詳しくはこちら(聖隷福祉事業団ホームページ「聖隷福祉基金によって支援された主な事業」に移動します)
・「地域障がい者総合リハビリテーションセンター」整備:病気や事故により、突然障がいを負ってしまうことがあります。障がいがあっても地域で生活でき、役割を持つことができれば生活の質を再び向上させることができます。そのためには、医療機関・家族・地域社会がともに良き理解者・支援者となることが必要です。医療の提供を中心に教育・啓発・支援普及など様々な点で貢献できるよう施設・人材の充実を進めていきます。
・2019年台風19号支援金:災害に際して、他法人とも連携を図りながら看護師や医師、介護福祉士などの派遣を行い、救命活動や被災地に必要な支援を行います。被災された方々の一日も早い復興を心から願い、医療・福祉に携わる者として、少しでもできることを行います。台風19号においては、静岡県ボランティア協会に協力し、交通が寸断された被災地に災害ボランティアを派遣するバスの運行のため支援を行いました。
・総合支援型 こども食堂事業費用:さまざまな事情により生活に課題を抱えている子どもおよび世帯に対し、サポートの一環としてお弁当の提供を行っています。お弁当の製造、配送は障がい者の就労の場としても活用しています。こども食堂は、「こどもの孤食防止・居場所づくり」等を目的としています。
特定の施設や事業に対する寄付について
特別養護老人ホーム、保育、障がい者施設など、特定の施設にご寄附を希望される方は、申込画面のコメント欄にその旨をご記入ください。