泉北のまちと暮らしを考える財団 準備室とは?
NPO や⾃治会、企業、⾏政、政治家の⽅など、みんな泉北高速鉄道沿線(以下、「泉北のまち」と呼びます)をよくしたいと思って熱⼼に取り組んでいるのに、まちを覆う「閉塞感」や未来への「不安感」がなくならないのは何故なのでしょうか? 個⼈が互いに信頼し合える社会の基盤がどこかで機能不全をおこしているのです。この状況を何とかしたい。泉北のまちをよくしたいと思っているみんなの思いを形にしたい。もっと健全な社会につながる取り組みを加速させたい。そのために、若い世代を中⼼にサムズ(市⺠がつくる市⺠のための財団設⽴に関⼼があり、賛同する⼈)102名が⽴ち上がり、集まり、学び、考えてきました。
そして、既に地域で活動している⼈、これから活動を始める⼈をみんなで応援し、未来の希望に変えていくために、まちのポテンシャル(⼈・モノ・お⾦・情報などの資源) をつなぎ、⾒える化し、シェアしていくことが⼤切だという結論に⾄りました。
地域のプレーヤーをつなぎ、校区ごとの課題を把握し、関わりやすい環境をつくる。参加者を増やし、みんなが地域の当事者になる。そんなチャレンジを下⽀えする、泉北のまちに暮らす住⺠の意識と存在を⼤切にした、ヒトとコトのつながりを活かしたチャレンジが連鎖する環境づくりを⽬指しています。
そのためには、寄附という形で想いや希望を財産としてあずかることができる、財団法人を設立することになりました。
泉北とは?
私たちが考える泉北は、主に堺市南区から和泉市までの泉北高速鉄道沿線(深井駅から和泉中央駅)のエリアを泉北のまちと呼んでいます。
奈良時代から明治初期に⾄るまで、⼤阪府南⻄部⼀帯は「和泉国(いずみのくに)」と呼ばれていました。「泉北」は、この「和泉国」の北側を指す呼び名です。⼭で区切られ、⾕筋に沿ってつながっていた暮らしは、ニュータウン開発に伴い敷かれた泉北⾼速鉄道によって変化し、深井駅から和泉中央駅までの沿線が「泉北」というエリアとなっていきました。
そんな「泉北」には、現在⼤きく分けて2つの暮らしがあります。昔から、⾃然豊かな⾕あいの村々で営まれてきた農的暮らし。そして1967年に、丘を切り開いてつくられたニュータウンでの街的暮らしです。
この2つは、できる限り多くの緑地や農地を残した都市計画によって共存を果たしました。結果、ニュータウンのまちびらきから50年が経った今では、⾃然と街の両⽅の良さを楽しめる独⾃の環境が⽣まれています。
財団設立後に提供予定の仕組み
一体どんなことをするのか?どういう団体なのか?どんな事業をするのか?名前だけ聞いても、どんなことをするのかわからないことが多いと思います。なんとなく、お金に関係することをするのかな~といった感じでしょうか。
泉北高速鉄道沿線のまちづくりに活かせる「基金」をつくり、そこから地域を良くする活動に地域活動、チャレンジしたい方、さまざまなジャンルで活動している団体や事業所を資金面から応援する仕組みを現在、考えています。
資金面からの応援とは具体的にいうと、志のある寄附や、遺贈のお金を基金に入れて、そこから、これからの未来をつくっていこうとする様々な活動をさらに継続したり、事業が広がっていけるように、融資や投資、そして助成などを行います。
もちろん「泉北のまちと暮らしを考える財団」だけではできないことは、地元の金融機関と連携しながら、進めていく予定です。泉北のまちと暮らしを考える財団の基金が金融機関さんと連携することで、地域で活動する様々な団体が融資が受けやすくなったり、投資の商品の一つとして販売をしてもらったりといったことができるようになるのではないでしょうか?
また、活動を継続してもらうことができるように、事業計画を一緒に考えたり、まちの近くにいるからこそできることも考えています。
例えば、地域における社会課題の解決を様々な主体で対等の立場で話し合い、解決に向けたアクションをおこす場「地域円卓会議」の開催を呼びかけたり、実施団体の活動と社会や地域の問題を発信し、事業に関わる仲間や情報が増える泉北高速沿線エリアをめざして情報発信や研修会などの開催でヒト・モノ・コトをつなげる発信ができればと考えています。
これからの地域に必要だと思うこと
地域の未来を考えるとき、助けて欲しい⼈も、助けたいと思う⼈もいて、それらを支える活動している⼈たちもいる。こんな「つながれない」社会を、孤⽴させない、孤⽴を⽣まないためには何が必要なのでしょうか?
いつの時代も、未来を⽣きるのは今の⼦どもたち。⽬指すのは、この⼦たちが各地区にある居場所を中⼼に、多世代と地域課題解決に取り組み育つ、そんな「市⺠の輪が好循環するまち」が必要ではないでしょうか?
地域⾃治に⼦ども時代から関わることで、多様な価値観を持った⼈材に成⻑。⼦どもの成⻑プロセスに多世代が関わり、世代間の分断も解消される状況が必要ではないでしょうか?
寄附の使い道
泉北のまちと暮らしを考える財団(仮)は、市民のみなさまからの寄附で設立・運営されることをめざします。この度の設立寄附は、財団法人設立のための300万円(基本財産)として活用する必要があります。
その後財団設立後、地域の貯⾦箱として、みんなの思いであるお⾦を集めて必要なところに届けます。貯⾦箱にお⾦を⼊れてくれた⼈には、そのお⾦の使われ⽅や経過をご報告し共に活動を育てます。
事業やサードプレイス(地域の居場所)の⽴ち上げといった活動がより良く展開するよう、共に考え、共に悩みながら、⽀援を希望される地域の⽅々にあらゆる⽅法で伴⾛していきます。