令和元年8月九州北部豪雨の被災地のいま
佐賀県を中心に大きな被害をもたらした令和元年8月九州北部豪雨災害。佐賀県内の被災件数は、全壊86件、大規模半壊105件、半壊735件、一部損壊10件、床上浸水766件、床下浸水3987件となっております。
自宅が浸水した方は、2階で暮らしている方や家屋の乾燥を進めるため、床板を取り外した家の中で不自由な生活を余儀なくされている方が数多くいらっしゃいます。家屋の乾燥には時間がかかるため、なかなか床板を元に戻せなかったり、改修工事を行う大工さんの都合がつかなかったり、経済的な理由で修理が遅れているなど、被災者一人ひとりの状況が違います。応急修理制度などの支援はありますが、まだまだ再建までに時間がかかる状況が続いています。
さらに、水害によって暖房器具が流されてしまったという方がたくさんいらっしゃいます。
被災者の方々は、修理中で普段よりもさらに寒さが厳しい家の中で、どのように冬を乗り越えていくかという課題を抱えています。
台風19号によって、各地に大きな被害が出ておりますが、佐賀県の豪雨災害でもいまだに被災した方々が苦しんでいるということを忘れないでください。
被災した方々にホットカーペットを届けよう
震災がつなぐ全国ネットワークでは、令和元年8月九州北部豪雨災害の発災以来、佐賀県武雄市に拠点を置く「おもやいボランティアセンター」と連携をしながら活動を展開してまいりました。
これまでに被災者の方を対象とした「家の相談会」などを実施しております。
今回は、これから本格化していく冬を乗り越えるため、被災者の方々にホットカーペットをお配りするプロジェクトをおもやいボランティアセンターと連携して実施します。
一口7000円で1畳分のホットカーペットをお届けすることが出来ます。
*小口支援として3000円もご用意しています。
おもやいボランティアセンターでは、それ以外の運営支援金も募集しています。ご興味のある方は下記からお願いします。
https://congrant.com/project/ngokobe/1095
目標は、70万円!100畳分のホットカーペットを配りたい
佐賀県の被災地では、暖房器具がなく寒さを心配している方々がたくさんいらっしゃいます。
今回のプロジェクトの目標は、70万円!
合計で100畳分のホットカーペットをお届けしたいと思います!
いただいたご寄付で、佐賀・武雄市の地元電気店にてホットカーペットを購入し、被災した方におもやいボラティアセンターからお渡ししてもらいます。
みなさまのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願い致します。
震災がつなぐ全国ネットワークについて
震災がつなぐ全国ネットワーク(略称:震つな)は阪神・淡路大震災を機に、想いを同じくした団体・個人が集まり、1997年11月に設立されました。互いの違いを認め合いながら、過去の災害が与えた課題をともに学びあい、また、ネットワークを活かしながら、被災者の生の声に耳を澄ませ、一人ひとりに寄り添った支援を行います。
■生の声に耳を傾け、一人ひとりに寄り添う
震つなが大切にしている支援の形です。東日本大震災では、日本財団のROADプロジェクトに参画し、「足湯ボランティア」を被災地域等に派遣しました。足をお湯に浸けてもらいながら、向き合って手をとり、一対一の時間を共有する。被災者一人ひとりに寄り添い、その生の声を聴くことにこだわる震つならしい支援として、ROADプロジェクトでは延べ2,000人のボランティアを派遣し、16,000人の足を温めました。
■互いの違いを認め学び合う、緩やかなネットワーク組織
東日本大震災以降も新たな会員が加入し、これまでに50を超える災害の被災地支援活動に関わってきました。全国各地に散らばる会員が緩やかなネットワークでつながり、それぞれの個性を認め合い、過去の災害から学び、提言し、緊急時には協働することを基本としていますが、その関わり具合は、各会員が自由に選択することができます。
(2018年5月末現在、団体正会員36、個人正会員31)
■過去の災害からの教訓をカタチに
これまでに経験した災害の教訓をともに学び、伝えるため、震つなでは、移動寺子屋の開催やブックレット、各種ツール(冊子等)の作成に取り組んでいます。2016年度発行した「水害にあったときに~浸水被害からの生活再建の手引き~」は、近年頻発する水害に対して、被災された方が生活を再建するために必要な手続きや片付けなどの情報を掲載し、水害の発生した各地域で活用いただいています。
■詳しくは、こちらをご覧ください。