一般社団法人リーチ奨学育英会
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児童養護施設の卒園者を対象に、進学のための奨学金を寄付によって募り、学びを支援します

みなさまからのご支援が地域福祉の向上・子どもたちの社会的自立への大きな力となります。 ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
2025-12-09 13:53
2024年度活動報告
令和6年度は相談支援の拡充と、自立援助ホームの認可・開始が大きな成果となりました。

1.奨学金事業

令和6年度は、当外会計資金による奨学生支援を実施しました。また、富良野プロジェクト研修生1名への支援を8月まで行いました。

2.相談支援・研修・自立支援事業「サロン府中の家」

サロン府中では、施設出身者の生活・就労・家族関係など多岐にわたる相談に対応しました。令和6年度の相談件数は延べ1,328件でした。

コロナ禍による生活困難、賃金不払い、社会的偏見、海外への国際養子縁組当事者からの問い合わせなど複雑な相談が多く寄せられました。海外で就労していた出身者の医療支援・葬送支援にも対応しました。

相談事業は「実家のような居場所」として機能しており、今後も関係機関と連携しながら、施設出身者の継続的な支援体制を強化していきます。

3.学生寮事業「コレクティブハウスくにたち」

施設退所後の若者に、安心して学べる住環境を提供する取り組みを継続しました。長年の東京都との協議を経て、令和6年2月1日に第二種社会福祉事業「自立援助ホーム」として認可され運営を開始。新たに2名の児童を受け入れ、食事会・学習相談・生活指導などを行いました。

4.スピークアウトの会

令和6年度は秋と春の2回、ケアリーバーによるスピークアウトの会を開催しました。秋の会(2024年9月開催)では、国内外で暮らす出身者がオンラインを含め参加し、家族やルーツ、海外生活など自身の経験を語りました。春の会(2025年3月開催)では、大学教員をコーディネーターに迎え、企業就労、進学、農福連携などをテーマにディスカッションを行い、会場・オンライン合わせ35名が参加しました。

5.公認心理師による研究活動

児童養護施設入所児童の心理・認知データを分析し、養育環境が発達に与える影響を検討する研究を進めました。適切なケアの在り方を探るため、情報管理体制を整備し、研究専用PCを2台導入しました。

6.その他の活動

農福連携プロジェクトでは現地視察を重ねた結果、事業は断念したものの、農業研修拠点として富良野市内の住居を2年間契約しました。また、奨学生の大学卒業式へも参列しました。

7.支援者・会員

令和6年度の寄付総額は 17,541,751円。マンスリーサポーターは214名となりました。指定寄付として、富良野研修拠点の住居費や自立援助ホームの車両費が支援されました。また、サロン府中および本部事務所について無償提供を受け、事業運営に活用しました。

団体情報
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