静岡犯罪被害者支援センターをご存じですか?
平成10年5月、全国では9番目となる民間による犯罪被害者支援組織「静岡犯罪被害者支援センター」が設立し、電話相談を始め、カウンセリングや法律相談を実施し、平成13年7月に公益性の高い諸活動を展開していくためにNPO法人となりました。
そして、平成19年9月には、静岡県公安委員会から被害者支援が適正かつ確実に行うことができる非営利の法人として「犯罪被害者等早期援助団体」に指定され、被害者やご遺族の同意を得た上で、事件事故を取り扱った警察署から早期に情報提供がされ、当支援センターから速やかに被害者等にアプローチできるようになり、犯罪被害者等の早期回復、負担軽減に努めるべく、警察や裁判所、検察庁、行政などの関係機関と連携を図り取り組んでいます。
「犯罪被害者支援」って何?必要な支援とは…
「犯罪被害者支援」と聞いて、どれくらいの方が支援内容をお分かりになるでしょうか。
もちろん平穏な生活を送れることが一番ですが、いつ事件・事故に巻き込まれてもおかしくない現代。ご自身だけではなく、大切な家族や友人が被害に遭うこともあります。
実際に被害に遭われた方でも、「どこへ相談したらいいの?」、「裁判になったらどうしたらいいの?」、「示談交渉はどうしたらいいの?」と相談先も分からず、悩み続けておられる方が多くいらっしゃいます。
犯罪被害者の誰もが孤立することなく、必要とする情報を受け、経済的な援助や被害を軽減するための各種支援を受ける権利があり、それを実現することは社会全体の課題であります。 わたしたち『静岡犯罪被害者支援センター』は、電話相談をはじめ、面接・法律相談、付添い支援を通し、関係機関と連携を図りながら、途切れのない支援を実施していきます。
静岡犯罪被害者支援センター活動内容
〇 電話相談:月~金(土日・祝日を除く) 10:00~16:00 〇 面接相談・カウンセリング:必要に応じて公認心理師等のカウンセリングを行います 〇 法律相談:静岡県弁護士会犯罪被害者支援委員会所属の弁護士が相談に応じます 〇 警察署・検察庁・裁判所・病院・行政窓口等への付添い支援
【令和6年度活動実績】 〇 電話相談:540件(前年比+76件) 〇 面接相談:10件(前年比△4件) 〇 法律相談:16件(前年比+3件) 〇 付添い支援:146件(前年比+66件)
白井孝一理事長メッセージ
犯罪被害に遭われた方々が、支援によって事件事故を忘れたり、全てを回復したりすることは残念ながらできません。犯罪被害によって心身に深い傷を負ったり、障害が残ったりすれば、それらと一生向き合っていかなければなりません。 そうした犯罪被害者やその家族・遺族に対して距離を置いたり、腫れ物に触るような態度で接したりするのではなく、普段どおりに接して寄り添うことでゆっくりと心の傷を癒し、平穏な生活を取り戻す手助けになることを、社会全体が理解する必要があります。 交通事故防止や防犯活動と同じように、『犯罪被害者支援』も身近な問題として一人ひとりが意識し、みんなで支え合える環境を整えていきたい。
また、「静岡犯罪被害者支援センター」の存在を知っておくだけで、万が一被害に遭われたときに早い段階から安心して相談することができ、精神的負担軽減につながります。 犯罪被害者等を支えることができるのは身近にいる皆様方でもあります。 ぜひ、被害者等の現状をご理解いただき、被害者支援活動にご協力をお願いいたします。
寄付金の使い道について
電話相談や付添い支援等の支援活動はすべて無料で行っております。 静岡犯罪被害者支援センターの運営は、会費や寄付金等で賄っておりますが、支援活動は年々増加傾向にあります。 いただきました寄付金は、支援活動を担当する犯罪被害相談員や直接支援員の交通費や支援センターの活動を多くの方に知っていただくための広報啓発活動費に大切に使わせていただきます。