活動・団体の紹介
弊社の活動は、児童養護施設退所者の気軽な立ち寄り場として、児童養護施設職員が2015年に飲食店を開業したのが始まりです。
自治体や関連団体・組織と連携し、就労・学習・居場所・食事の支援を横断・複合的に実施しています。
現在の主な事業は
①施設職員と一緒に社会人を取材撮影・編集・動画公開をする中間就労「取材事業(くつべらマンのプロにきく!)」
②世田谷区から委託を受けて実施している、毎月1回の夕ご飯会「せたがやフェアスタート(居場所)事業」
③すべての活動の拠点となる「飲食店事業(BILLY'sCAFE)」
上記3つの事業を柱として活動を行っています。
活動の背景、社会課題について
弊社代表が児童養護施設職員として働いていた際に、退所児童が無職/家出/路上生活状態になっている事例に多く立ち合い、彼らが既存の具体的な支援に繋がっていないことを知り、世田谷区内で小さなカフェを開業することから始まりました。
弊社設立後、既存の福祉支援に繋がらない若者たちが、様々な形で弊社を利用しました。そうした様々な接点で関わる若者が増えていく中で、「一緒に働く、就労のスモールステップ」のニーズが特に高まり、同時に、福祉外の社会人の方々から「何か協力できることはないか」と声を掛けて頂くようになりました。
弊社事業の対象である若者の多くは、自立にあたっての後ろ盾が乏しく、社会との関わりも希薄となっているケースが少なくありません。
そんな彼らの「二次的な定点」となる場所を目指し、活動を続けています。
活動内容の詳細、実績について
1.カフェ事業
2015~2019年 cafeシモキタトナリ(東京都世田谷区)
2021年~現在 BILLY‘sCAFE(東京都武蔵野市)
2.取材事業
2018年~現在 YouTubeにて「くつべらマンのプロにきく!」チャンネルを開設
同事業の中間就労/定点支援部分について、休眠預金活用事業の助成金対象として採択される(2021~2023年度にて、助成終了)
3.せたがやフェアスタート(居場所)事業
2018年~現在 せたがやフェアスタート事業の委託を受け、毎月1回、社会的養護の若者を対象に夕ご飯会を実施
上記の3つに加え、現在は児童養護施設で働いている職員/生活している児童を対象に「日々の施設生活が楽しくなる」を目標に記事を発信するWEBサイト「くつべらタイムズ」の運営を開始いたしました。
記事・コンテンツ制作は、弊社スタッフと、児童養護施設で生活をしている/していた若者の内、引きこもりや無職など、日中活動や就労のスモールステップのニーズがある若者と協働して制作しています。参加した若者には、最低賃金を目安にした時給/日当を支払っています。
若者の記事制作/取材への参画は、中間就労の機会となり、次のステップの就労や、所属への移行をスムーズにするための一助となっています。
代表者メッセージ
はじめまして。ご拝読ありがとうございます。児童養護施設で児童指導員を務めております、武石と申します。勤務時間外で、夫婦で当活動に従事させていただいています。
児童養護施設では、生活している児童たちの最低限を保障することができていますが、複雑化・多様化するニーズに対しての個別対応は十分にできていません。特に退所し自立された若い方と、学校に通わない児童の日中活動についての対応は、マンパワー不足を感じています。
施設とは異なる枠組みで、外部の方と連携することで、様々な活動をやらせていただきました。今後も活動を継続し、児童養護施設のサービスと相乗効果を図るような取り組みをやらせていただけたらと思います。どうぞよろしくお願い致します。
寄付金の使い道について
弊社の活動は、皆さまのご理解・ご協力と、温かいご支援の上に成り立っております。
若者の中間就労の機会を提供し、社会参加への第一歩を見守り、応援し続けていくためにも、皆さまの温かいご支援を、何卒宜しくお願い致します。
皆さまから頂いたご支援は、弊社事業に参加した若者への人件費、事業運営費、その他、若者支援等に使わせていただきます。