病気をもつ子どもの「きょうだい」のために…
病気をもつ子どものきょうだいたちは、子どものうちから、不安や寂しさ、罪悪感、プレッシャー、悲しみ、怒り…いろんな気持ちを抱え、感じながら、大きくなっていきます。子ども時代に抱えた経験、複雑な気持ちは、たとえ兄弟姉妹の病気が治っても、きょうだいが大人になっても、帳消しになるわけではなく、大人になってもしんどい気持ちを抱え続けるきょうだいもたくさんいます。でも、そんなきょうだいたちを支える仕組みや場は数えられるほどしかありません。
きょうだいたちが、子ども時代を「子ども」として大切に過ごせるように…
安心していられる場、安心してしんどいこと、うれしいこと、たわいもないことを話せる人を増やすために、しぶたねは2003年からきょうだい支援の活動を続けています。
きょうだいが主役になり、安心の空気の中で、仲間と出会ったり、保護者の方やボランティアたちの愛情をシャワーみたいに浴びて過ごすワークショップ「きょうだいの日」の開催や、病院内にきょうだいが安心していられる場をつくる活動、きょうだいたちの現状を伝え、応援団を増やすためのたねまき活動、小冊子の配布を通してたくさんの人のあたたかな気持ちを伝える活動、きょうだいの応援団を増やしつながる研修ワークショップ、シブリングデーに合わせた啓発活動など、きょうだいたちの支えにつながるのでは?と思うことを、子どもたちに教わり導かれながらひとつひとつ増やし、活動を広げてきました。
15年の活動に制度的な支えはなく、ずっと助成金やご寄付、ボランティアさんたちの支えによって行われてきました。事務局は常に助成金の申請や報告の書類の作成に追われ、採択不採択の結果に一喜一憂しながら頑張っていますが、それだけで維持できる活動ではありません。たくさんの方々のご寄付とお力添えで今まで活動を継続できたこと、本当にありがたく、どんなに感謝しても感謝しきれません。
ご寄付いただくお気持ち、必ずきょうだいたちの安心につなげる活動を続けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。