情報学教育研究会について
情報学教育研究会は20年以上の歴史を持つ学術研究組織です。情報学教育,教育の情報化をおもな研究対象とし,その振興および発展に寄与することを使命としています。会員・会友数は200名を超え,情報学教育の輪は全国に広がっています。
活動の背景,社会課題について
情報学教育研究会の前身は「情報科教育法研究会」という名称でした。情報科とは全国の高等学校で2002年度入学生からはじまった教科です。2001年の設立当初は,新教科の発展に向けて,情報科教育研究フォーラムの開催や「情報科教育研究Ⅱ:教科「情報」の実習事例」(開隆堂出版)を出版するなど,教科教育にスポットを当てた活動を行っていました。
これらの研究を進めていくうちに,日進月歩で進化し,身のまわりに瞬く間に浸透していく情報通信技術(ICT)に対応していくためには,高等学校のみでの教育だけではどうしても足りないという結論に至りました。2009年,組織名称を「情報学教育研究会」と改称し,まずは初等中等教育(小学校から高等学校まで)を一貫した体系的な文理融合のカリキュラム(情報学教育)を構築することを目指しました。その後,情報学教育の対象範囲は広がり,就学前教育(幼稚園など),高等教育(大学・専門学校など),そして生涯学習までを包含するようになりました。
このほか,情報学教育研究会では,「教育の情報化」も研究対象のひとつとしています。これは2020年に姉妹研究組織であった「教育情報化推進研究会」を統合したことに由来します。これまでの学校の教室は,正面に黒板があり,それぞれが教科書を見ながら学習するスタイルでしたが,いまの教室には電子黒板やプロジェクタが整備されています。そしてひとりひとりがタブレット型PCを持ち,それを活用しながら学習を進めます。
また,教員の働き方改革と叫ばれる昨今においては,定型的な事務処理などをシステムに任せるなど,校務の情報化を推進し,先生方の負担軽減,ならびに児童生徒と向き合う時間の創出を図る必要があります。
こうしたICT機器が学校にたくさん導入される中,これらの機器やシステムを効果的に活用して,総じて教育の質の向上に奏功していくためのさまざまな方策を研究していくことが,社会に対してのわれわれの使命と考えています。
募金について
情報学教育研究会では,情報学教育研究会の活動に賛同し,支援していただける個人・団体のみなさまから,寄附を募っています。
現在実施中の募金
・一般寄附(情報学教育研究会の事業全体への寄附)
頂戴しましたご寄附は次の用途で活用させていただきます。
・情報学教育の研究や振興に係る費用,またはこれに付随する会務に係る費用
・教育の情報化の推進に係る費用,またはこれに付随する会務に係る費用
・情報学教育研究会の会務に係る費用
税制上の取扱いについて
情報学教育研究会は,特定公益増進法人や認定NPO法人に指定されておりませんので,寄附金に対する税制上の優遇を受けることはできません。予めご了承ください。