活動・団体の紹介
シングルズキッズ株式会社は、”シングルズキッズを住環境から楽しくHAPPYに”をミッションに、ひとり親家庭や若年女性が孤立せず、安心して生活できる住まい環境を提供することを目的としています。地域社会とのつながりを強化し、支援ネットワークを構築することで、心身ともに健全な成長を促進し、子ども達が大切にされる住環境社会の実現を目指します。
活動の背景、社会課題について
シングルマザーの住宅社会課題について
DVやさまざまな理由で離婚、または未婚の母親は、出産育児のため仕事を辞め専業主婦になり、再び社会参画することにハードルがあります。時間の制約、育児との両立、実家が地方だったり関係が悪く頼れないため孤立孤独を抱え、自身と子どもの将来に不安を抱えている人が大多数。
自立のためには住まいが必要だけれど、働いていないと家を借りられない。家を借りられないと子どもを保育園にも預けられず働けないという負のループがあり、住まいを得ることで次のステップに進めるがそこに障壁があります。公営住宅を望む声も多いがなかなか当選しない、母子生活支援施設も地域によってはいっぱいで入れない。入れても、2年後退所の際、近隣賃料が高すぎるためエリアの違うところに引っ越すため母子生活支援施設のアフターサポートや今までのつながりが途切れてしまう。他にも小学生高学年男児は断られる、門限などの制約に抵抗がある等の理由から、せっかく母子生活支援施設の利用ができていないケースも。そういった公共サービスから零れ落ちる層がシェアハウスの問合せ相談に多くあります。
また、同じ境遇のひとり親が周囲におらず気軽に相談できない声もよく相談があります。生活保護を受けずに頑張りたい、そこを抜けたい等、中間層を引っ張り上げる住環境からの支援が枯渇しています。
東京に拠点を構える当社には今まで全国から「東京に行けば仕事がある」という無職の母親からの問合せを多く受け、頑張ってひとり親として就労しながら自立を目指す方に出会ってきました。貯金も少ないので家具家電がそろい初期費用が少なく、孤立しないシェアハウスがよいのではという層が多くいらっしゃいますが、実際他者との生活が合わない方が多く、シェアハウスよりもアパートタイプを望む声が多くあり、受け入れきれないことも。
シェアハウスに入居してもトラブルを起こすケースもしばしば。しっかりしたルールと契約書である程度スクリーニング・管理できるが、現場ではソーシャルワークスキルを求められ、労力がかかり収益性も低いため再現性が無く、全国各地にシングルマザーシェアハウスは出来ては消えてきました。当社は代表者が住み込み最前線で対応、福祉についても学び、さまざまなプロボノにメンタルやノウハウもサポートしてもらい構築してきた仕組みがあるけれど、事業性を考えるとアパートの方が再現性と持続性があります。しかしアパートでは共有スペースが無く、他者とつながる機会がないため、コミュニティスペースつきのアパート”もったいないハウス”をモデルケース、仕組化し、全国普及を目指していきます。
この分野は福祉と不動産業界の両方の言葉を通訳しながら丁寧に取り組む必要があり、約8年間それに取り組んできた当社だからこそ解決できる仕組みを作っていきます。
今後の計画について
現在運営中のシングルマザーシェアハウスは継続しつつ、関東にてコミュニティスペース”もったいないハウス”付きのアパートを増やし、孤立孤独に陥りがちなひとり親家庭、若年女性を住まい環境からサポートしていきます!
「すっかり親せき」を合言葉にアパートの1階1室につくる”もったいないハウス”の機能は、入居者が利用でき集える場、子ども食堂や近隣NPO法人の活動の場、防災備蓄や防災活動体験の場等、多機能であり入居者が他者との”関わりしろ”を持つことができる地域に開いた場。
”もったいない”という看板を掲げることにより地域の多様な世代から”まだ使える家具家電や備品や食材”等を募り、特に高齢者に関わってもらいやすい仕組みに。
集う多様な世代から地域の空き家情報など多様な情報を集約し、周囲に物件も増やしていく。多くのひとり親、若年女性は心身が疲弊し傷つき、愛着形成の観点から他者とのコミュニケーションをとることや継続就労、自立が難しいケースもあるので【安全】な住まいをつくり【安心】できる”自分と相性の良い人”と出会い、【探索】活動である”継続して就労する”を目指していく。初年度は神奈川県川崎市のアパートでスタート、モデルケース化し他エリアで2棟目を増やしていく。今まで取り組んできたボランティアと当事者を繋ぐ仕組みを型化、”とおい親せきプロジェクト”とし上乗せすることで持続可能な良い支援体制を構築。オンラインメンタルサポートの仕組みも導入し、オンオフ両面からの支援を作る。
実績連動型の1棟マスターリース型アパートを増やしつつ、豊島区モデルではシェア型も増やしていく予定。
活動内容の詳細、実績について
東京都を中心に約8年シングルマザーシェアハウスを運営、約700件の問合せ相談対応、入居実績は母58名、子ども68名、若者23名。代表自ら住み込み、上用賀のハウスでは平日夜ごはん提供・保育園のお迎えも担い、頑張って働くが故に福祉制度から外れてしまう中間層以上の母子家庭をサポート。他にも低価格、児童養護施設出身の若者と親子同居、社会福祉法人のショートステイが同じ建物に入ったハウスなどの運営を実施。
代表者メッセージ
私は約7年半で700件以上、住まい相談を受けてきた中で、今の生活や収入、パートナーや家族親族のこと、この先の不安などたくさんの重圧に押しつぶされそうになりながら、小さな命を必死に守ろうと頑張るママたちに出会ってきました。自立をあせるあまりに合わない仕事を無理やり始め、心身を壊してしまう方もいました。
泣きながら相談してくれるママたちに、まずは安心安全な住まいがないと、子どもたちも安心することができません。
ただ、"家があれば解決"では無い現実も見てきました。
だからこそ、住まいの環境から心身を整え、コーチングなどで自分を見つめ、お子さんとの明るい未来を見出して自己効力感を育みながら"頑張りたい人を引っ張り上げる"プロジェクトを仲間と作り上げています。
『子どもたちが当たり前に大切にされる社会にしたい』挑戦を応援してください!
寄付金の使い道について
シングルマザーシェアハウス運営はほとんどが常に赤字なため、赤字補填として使わせていただきます。