みなさまに、心からの感謝を込めてお伝えします。
あたたかいご支援と励まし、そして私たちのプロジェクトを広めてくださったこと、本当にありがとうございます!
皆さんの共感とご支援のおかげで、目標金額45万円をわずか2日で達成することができました。探究学習教材制作に向けて、大きく背中を押して頂いた思いです。
2月12日(月・祝)に茅ヶ崎市立図書館で予定している『こころで聴く図書館〜囚われの勇者とガラスの迷宮』の準備を進めながら、このクラウドファンディングに挑戦しています。
私たちの活動や想いに、一人でも多くの方が触れ、共感してくださることを心から嬉しく思います。
終了日の3月2日(土)22時まで、全力を尽くして取り組んでまいります。いただいたご支援は引き続き、「探究学習教材作成や、それを補う動画制作など」に大切に使わせていただきます。
これからも、私たちの活動や想い、そして取り組みを多くの方に知っていただき、1人でも多く、ともに歩んでいける仲間を増やしていきたいです。
引き続き、皆様の温かい応援を心からお願いいたします。
一般社団法人4Hearts
代表理事 那須 かおり
2024年2月1日追記
活動・団体の紹介
ページをご覧いただきありがとうございます。
一般社団法人4Hearts代表の那須かおりです。
私たち一般社団法人4Heartsは『スローコミュニケーションプロジェクト』を提唱しています。
スローとは、ゆっくりという意味ではなく、「相手の事情や気持ちを想像するこころのゆとり」のこと。スローライフ・スローフードにスローコミュニケーションを加えたまちづくりをするため、一人一人に合わせたコミュニケーション方法をみんなが考える文化醸成の機運を高める活動です。
私は、生まれつき重度の聴覚障害者です。そんな私自身の経験を活かし、ヘッドホンを使った聞こえにくい体験を通じて、皆さんに直接感じてもらいながら、一緒に解決策を考えることの重要性を伝えています。そこには正解もなければ答えもありません。間違いや失敗を恐れずに、みんなで考え続けることが、これからの社会でますます重要になってくると信じています。
このヘッドホンを使った体験は、2022年から始まり、これまでに600人以上の方々にご体験いただきました。聴覚障害は「体験しにくい障害」とも言われ、その状況を理解するのは難しいものです。そこで、プロのサウンドデザイナーの協力を得て、特別に作られたノイズをヘッドホンから流すことで、周囲の音が完全に聞こえない状態を体験していただくようにしています。
活動の背景、社会課題について
後ろの列に遠慮してわかったフリをしたり、筆談に負い目を感じて遠慮したり。会話が分かっていないのに、場を壊したくなくて微笑んでごまかす。徐々に聞こえにくくなる自分自身を受け入れられない。情報が入らなかったり、対処の仕方を知らないことで、色んなことを諦めてしまう 。
このような様々な当事者心理があります。
「人様に迷惑をかけるな」と言われて育った人たちが、大多数と違うことを恐れて、困っていても目立たないように埋もれて生きるのです。
周りの人は見た目で困っていることが分からないため、身近に感じず、存在自体を意識することがありません。普段からどうすれば良いかを意識していないため、咄嗟にそのような人に接した時にどう対応すれば良いか分からないのです。
このように日常生活の中で、多様性に接する機会が少ない日本人にとっては、コミュニケーション方法や手段の選択肢が非常に少ないと言えるでしょう。
柔軟性のある子どものうちから、多様性に触れ、感じ、共に考える時間を持つことは、イノベーションを起こしていく人間形成に繋がっていくと考えます。
2022年に実施した1回目のイベントについて
「手話言語の国際デイ」でもある9月23日に、茅ヶ崎市立図書館で小学生を対象に開催したイベント『こころで聴く図書館〜失われた魔法書を探せ!〜』(茅ヶ崎市共催)。参加する子どもたちを地域から募り、ボランティアスタッフとして協力してくれる大人を集めて開催しました。
ヘッドホンやアイマスクなどで「見えない・聞こえない・話せない」状況の3人が1組となり、ヒントを頼りに図書館の本棚から「魔法書」を探す体験型ワークショップ。
ハンデがあっても、それぞれに出来る役割を与えました。
体験後は聴覚障害者や、障害児を持つ親の困りごと、身近に障害を持つ人と接している子どもの経験を聞きました。その後、体験して感じた気持ちを言葉にし、茅ヶ崎市立図書館をもっと誰もが使いやすい図書館にするにはどうしたらいいだろう?とみんなで一緒に考えました。
小学校2年生も居たので、少し難しいかな?と思ったのですが、私たちの想像を超えてきました。自分がされて嬉しかったことを、次に体験する子にすぐにしてあげられていたのです。小さな手と手を繋ぎ、不安そうに歩きながらも一生懸命に「伝えよう」「分かろう」としていました。
五感が欠ける体験には、ネガティブな気持ちだけでなく、「まっくらがおちついた」などポジティブな気持ちも多くみられました。ハンデがあってもそれぞれに出来ることがあるから、出来ることで協力し合おうという気持ちが生まれていました。
後日、保護者の方から「うちの子が変わったんです。率先して人を助けるようになりました。」と喜びの声が寄せられました。
この「こころで聴く図書館」のワークショップを探究学習の教材として作成し、多くの子どもたちに提供したいと思っています。
子どもたちが多様性を体験する探究学習の開発と教材作成
- 探求学習とは
10年に一度見直される学習指導要領が、2020年より小学校から高校にかけて段階的に新しい内容で始まりました。その中で、自ら答えのない問いを立て、情報を集め、考え、答えを創造していく力を育成する【主体的・対話的で深い学び】が求められるようになりました。
探求学習が求められる理由。それは、社会がとてつもないスピードで進化しているからです。AI(人工知能)などのデジタル技術の進化、気候変動に伴う異常気象・自然災害や、世界情勢の変化。新型コロナウイルス感染症によって、先の見通しがまるで立たなかった時期があったのは、記憶に新しいでしょう
VUCA * な状況下では、明確な答えは存在しないため、自ら考え探求していく力が求められているのです。
* Volatility(動性)、Uncertainty(不性)、Complexity(性)、Ambiguity(曖昧性)。予測な状況のこと。
- なぜ多様性を体験する必要があるのか
聴覚障害を持つ社員と共に働く、同僚や上司を対象に行った私たちの調査では、障害者枠採用で雇用された社員に出会うまで、障害を持つ人と交流を持ったことがなかったと答えた人は、全体の8割にのぼりました。
小中学校で支援学級はあっても交流の機会がなかったり、盲学校や聾学校など特別支援学校に通う人たちとの交流は希薄です。
柔軟性のある子どものうちから、多様性に触れ、感じ、共に考える時間を持つことは、イノベーションを起こしていく人間形成に繋がっていくと言われます。
その中でも「障害」は現在の医学では「治る」という意味での完全な回復は難しいものです。
しかし、「障害」は本人にあるのではなく、社会の側にあると言われます。社会が作り出した社会的障壁を取り除くことは社会の責務だとする「障害の社会モデル」が基本的な考え方になっています。
障害がある人々も、それぞれの能力や個性を持ち、社会に貢献できる多くの機会を有しているはずですが、適切な支援や環境の整備なくしては自分らしく生きていくことが叶いません。
車椅子の人にとってのスロープやエレベーター、視覚障害者のための点字ブロック、多様な人のためのバリアフリートイレなど、目にみえるバリアに対する対応策は、社会的な認知度も高くなってきました。
しかし、コミュニケーションにおけるバリアはどうでしょうか?
耳が聞こえないため、会話が分からずみんなの輪に入れない。
目が見えないため、視線が分からず誰に向かって話しているかが分からない。
コミュニケーションは、人と人が繋がるためのもの。そこにバリアがあるということは、社会に参加することもできず、孤立してしまいがちです。しかし、見た目にわかりづらいバリアのため、適切な支援や環境の整備が周回遅れになっているのです。
いまこそ、みんなで考えていく必要があるテーマなのです。
- なぜ学校教材なのか?
学校生活の中で、特別な配慮が必要なクラスメイトや特別支援学級の生徒たちと触れ合うことがあるかもしれません。このような状況では、どのように関わり合い、共に学び成長していくかが大切です。教師が直接教えるのではなく、子どもたちが互いにどうしたら良いのかを考え、協力し合い、理解を深める過程にこそ、大きな価値があるのです。
教材の内容について
「こころで聴く図書館」を発展させて、探求学習教材を作成したいと思っています。
どの学校にもある学校図書館を使った「見えない」「聞こえない」「話せない」体験をしながら子どもたちにとっての思いやりを育み、さまざまなバリアに対してアンテナを立て、共に考えることができる体験型教材になります。
※教材はデータで配布予定。
どのような方法で開発していくか
2022年にも実施した4Heartsが主催する「こころで聴く図書館」を、2024年2月12日にも開催いたします。今回は「冒険の書」と呼ばれるワークノートを使い、「村人(ファシリテーター)」のサポートを得ながら自分の感じたことを言葉にしていきます。
今回の「冒険の書」は探求学習教材のプロトタイプ。
今回のイベントで実際に使ってみて、参加者や見学者からもフィードバックを得ながら、ブラッシュアップしていく予定です。
今年度は、ブラインドサッカーチーム スフィーダ世田谷BFCのスタッフや選手にもご協力いただけることになりました。スフィーダ世田谷BFCは、幼稚園などで絵本の読み聞かせ活動もしており、コミュニケーションを題材にした絵本の紹介や、選手たちの声も盛り込んだ「冒険の書」になりそうです。
今後のスケジュール
2月 イベントでたたき台をつくる。
現場で指導する先生方にも見学にきて貰い、フィードバックを頂きます。
2月〜4月 作成期間
5月 補助金申請
作成した教材を補助金を使って学校に配布(予定)
※ 補助金が通らなかった場合は、自団体でWEB公開などを通じて拡散を予定しています。
寄付金の使いみちについて
- 教材デザイン費/10万円
- 教材紹介WEBデザイン費/5万円
- 教材ライター費/5万円
- 学校へのレンタルヘッドフォン購入費(30個)/15万円
- 管理費/10万円
合計:45万円
代表者メッセージ
私自身は生まれつき重度の聴覚障害者です。
魚屋さんや八百屋さんで「これどう料理したら美味しい?」といった他愛もない会話をすることに憧れがあります。しかし、聴覚障害理解が進んでおらず、筆談をしてもらえなかったり、外国人だと思われることも度々あります。「聴覚障害者に初めて会った」と言われることも多いです。
社会参画しながら、私たちの心理的なハードルを可視化させていくためにも、行政や地域の団体・個人と協働し、様々な活動をしてきました。
しかし、価値観というものは子どものうちから形成されるものです。
大人になるにつれて、遠慮や体裁を気にして「こんなことを聞いたら失礼かもしれないけど〜」と付け加え、戸惑いながら接するようになってしまいます。
2022年に実施した「こころで聴く図書館〜失われた魔法書を探せ!〜」では、小学校2年生の参加者が、自身がされて嬉しかった対応をそのまま吸収し、次に体験する子どもに応用して接していました。
子どもには、不思議な力があります。
そんな子どもたちに、本質的で良質な体験型の探究学習を提供したい。
学校の先生だけでは限界があるでしょう。私たちが現場で磨き上げながら作った教材で、先生方の助けになればと思っています。
一般社団法人4Hearts代表 那須 かおり
金額3,000円 |
金額10,000円 |
金額30,000円 |
金額50,000円 |
金額100,000円 |
金額200,000円 |
金額300,000円 | 在庫1 |
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