10月24日、「ちがさき・さむかわこどもファンド」の関係で、小和田小学校4年生へ体験型の探求学習授業を行いました。
今回の授業では、これまでの3者体験「みえない・きこえない・はなせない」を一歩発展させ、新たに「観察者」を取り入れた4者体験にアップデートしました。 観察者を含めた4人構成にしたことで、3つの良い効果が生まれました。

まず、班ごとに机を4人島に配置できるようになり、慣れた環境でもあることで、協力しやすい一体感が生まれました。次に、体験役の子どもたちは自分の役割に集中するあまり周囲が見えにくくなりますが、観察者が客観的な視点で「もっとこうやったら伝わりやすいよ」など、意見を言うことによって班のコミュニケーションが自然に改善していきました。
さらに体験をすべて終えた後の振り返りでは、4人全員が観察者として体験を俯瞰して見る経験をしたからこそ、出来事の理由や課題を言語化しやすくなり、学びとして深まりが生まれました。
当日は、4Heartsにインターンとして参加してくれている東海大学の高木君も授業スタッフに加わりました。彼は、ご両親が聴覚障害者であることから、ホームサイン(家庭内で通じる手話のような身振り)を使いながら進行サポートやタイムキープを担ってくれ、授業運営がスムーズでした。
子どもたちは、初めての体験に戸惑いながらも、すぐに「どうしたら伝わるかな」「こうしたら助けられるよ」と互いに工夫を重ね、班ごとに異なるアプローチを生み出していきました。
もちろん、なかなか伝わらなくてイライラしちゃう子もいます。ブロックが時間内に完成させられず、アイマスクを外すやないや、設計図を話せない子から奪いとり、ムキになって最後まで完成させちゃう子もいます(笑)
4Heartsは、大人向けにこの体験を企業研修にアレンジして提供しておりますが、大人の場合、時間内に終えられなかったときには、設計図をそのまま見せないで回収することがあります。
それは、視覚障害や聴覚障害は結局本当のところを知り得ないまま、正解のない世界を歩き続けるからです。
今回、「ちがさき・さむかわ子どもファンド」の主催であるNPOサポートちがさきの益永さんたちがご見学にいらしてくださいました。「ワークショップそのものが素晴らしいだけでなく、子どもたちの対応力や気づきが想像以上だった」との感想をいただきました。
今回の授業を通して、子どもたちが「違いを理解すること」ではなく、「違いを活かして協力すること」に自然と向かっていく姿を強く感じました。
この学びを一度きりの授業で終わらせず、誰もが参加できる探求教材として形にしていきたいと思います。属人化せず、より多くのスタッフに関わっていただけるような仕組みづくりと、その仕組みを支える団体の基盤強化が必要かもしれないねと話し合っています!

金額3,000円 |

金額10,000円 |

金額30,000円 |

金額50,000円 |

金額100,000円 |

金額200,000円 |

金額300,000円 | 在庫1 |

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