スマイリーフラワーズとは
10年以上に亘って様々な形で子どもたちと関わってきましたが、その中で社会的養護を巣立った後の仕事への定着や再就職にたいへん苦労する若者を多く見てきました。
2021年8月には「休眠預金等活用事業」の採択を受けて、社会的養護の子どもたちと地域企業を繋ぐ活動を開始しましたが、これからの活動を持続的に広げ発展させていく為にも、2025年に認定NPO法人の資格取得を目指して、より多くの方々からお力添えと応援をいただける体制を目指して活動に取り組んでいます。
活動開始から10年がたった今、児童養護施設だけではなく、自立援助ホームや里親家庭に暮らす子どもや若者にも機会を提供できるよう取り組みを広げています。
活動実績(*2024年11月現在)
自立準備研修 「ワンステップセミナー」 | 国内進学奨学金支援 「カナエール福岡」 | 海外体験奨学プログラム 「ステップパスポート」 |
135名 | 24名 | 16名 |
キャリア&再就職支援 「ジョブステップ」 | 寄り添い伴奏支援 「ビオラ」 | 体験発表&夢スピーチ 「Myみらいスピーチ」 |
13名 | 78名(延べ) | 5名 |
*団体方針に基づき写真はすべて実際に撮影したものをAIでアニメ化して掲載しています。
なぜサポートが必要なのか
子どもたちが家庭で暮らせない理由は親の経済的な貧困や虐待など様々ではありますが、それらは例外なく子どもたち自身の責任ではありません。
更に多くの児童養護施設や里親家庭では、18歳で高校を卒業すると自立して社会へ独り立ちを余儀なくされます。しかし、社会経験も乏しく頼る実家もない中で孤立し、体調や精神を崩してしまう子も少なくありません。そんな時に、少しでも信じて相談できる大人の存在と繋がりを作り出せるよう取り組みを行っています。
信頼できる大人との繋がりを
社会的養護のもとに暮らす高校生を対象に、自立に向けた知識やノウハウを学ぶ準備ワークショップを、毎年、市民のボランティアサポーターと共に開催しています。
自立後の生活について想像したり知識を身に着けるのと同時に、様々な職業や年齢の市民サポーターと接することで、信頼できる大人がいることも知って欲しいと願っています。
また卒園後も気軽に参加できる食事会や集まりを継続的に開催することで、日常の些細なできごとや相談に乗りながらも、問題の早期発見や予防ができる関係作りに取り組んでいます。
「負の連鎖」を断ち切る鍵
社会的養護の子どもたちについて語る時に「負の連鎖」という言葉があります。これは社会的養護のもとで暮らす子どもたちの親の課題をたどっていくと、往々にしてその親も自分の親から虐待や適切な養育を受けていなかったという問題です。
そう考えると、今私たちが関わっている目の前の子どもたちも、もしかすると同じように「負」を連鎖してしまう可能性があります。だとすれば、その「負の連鎖」を止めるのは子どもたちではなく、私たち周りの大人の責任ではないでしょうか。
子どもたちは純粋で壊れやすく、でも立ち直ることができる、とても強い存在です。親や環境に恵まれなかった子どもたちを社会が支え大切にすることで、その「負の連鎖」を断ち切る鍵になると私たちは強く信じています。
ご支援のお願い
現在私たちは、NPO法人の中でもより厳しいガバナンスや会計基準が求められる認定NPO法人の資格取得(2025年申請予定)を目指して活動しています。
現時点ではまだ寄付者の方が寄付による税制優遇を受けることはできませんが、それでもなお私たちを信じて応援くださる方がいらっしゃれば、ぜひお力添えを頂けますと幸いです。
子どもたちの素晴らしい未来を拓く活動を皆様と共にできることを心より楽しみにしております。最後までお読みくださりありがとう御座いました!
NPO法人国際教育支援機構スマイリーフラワーズ
代表理事 窪田広信