無戸籍の人を支援する会とは
わたしたちは戸籍が無い人が住民票やマイナンバー、そして戸籍を取得までのお手続きを伴走して支援いたします。戸籍がない事が理由で病院や学校に行けないなどの問題解決も一緒に取り組んでいます。
どこで生まれ、親が誰なのかわからなかった無戸籍の人を支援し、住民票とマイナンバーそして戸籍の取得の経験をもとに可能な限り迅速に支援致します。現在は、全国の方からご相談を受け解決のために活動中です。(2024年3月現在)
無戸籍者がなぜ存在するのか?
戸籍が無い人「無戸籍者」という立場の人はどうして存在するのでしょうか?
何らかの理由で出生届を出されなかったためとが一番多い理由です。
・300日問題で出生届を躊躇する場合
・DV被害で避難中の出産で居場所を知られることを恐れる、
・望まない妊娠で病院に行かず自宅出産
などが出生届を出されなかった理由にあります。
その他の無戸籍(無国籍)の理由
・出生後母親の母国に出生届が出されていない
・戦争被害者(満州からの帰国者の登録漏れなど)
・人身売買被害(強制労働の為密航させられるなど)
マイナンバー制度の施行にともない無戸籍の人が想定よりも多数存在することが明らかとなり、問題となっています。
戸籍が無い事でどのような問題が発生するのか?
戸籍が無いことで日常生活に大変な不便を強いられることになります。
・病院へ行けない
・進学できない
・銀行口座を作れない
・クレジットカードを作れない
・就労できない
マイナンバー制度が施行されたことにより、最後の「就労できない」という問題が出てきました。
今までは、現金手渡しで生活出来ていた人が、職場からマイナンバーの提出をもとめられても応じられず、職場に行きにくくなり、収入の道を断たれてしまうということもあります。
どうやら自分は戸籍が無いらしい、と気がついた人が役所へ行くとします。
しかし身分を証明するものがないため、交渉は困難です。
戸籍がない人へのパンフレットはありますが、それが活用できる該当者は
生まれた病院、親、が特定できる人に限られています。
それ以外の方は法テラスを紹介され高額な弁護士費用を支払うことになります。
私たちは、実際に無戸籍の方を支援した経験を生かし、戸籍の取得をお手伝いします。
身分証が無くてもご本人のルーツからあなたが生活している証拠を集め各窓口に交渉していきます。
ご支援の使い道
NPO法人無戸籍の人を支援する会は、皆さまからのご支援で成り立っています。
これまで出張費用・啓蒙活動のチラシ代はすべてスタッフの自費で賄っていましたが、
相談件数が増え、すべてを賄うことが難しくなってきました。
ボランティアスタッフさんの交通費もボランティアさん負担です。
皆さまからのご寄付は、主に出張費用、裁判費用、DNA鑑定、啓蒙活動、ボランティアの交通費として使用させて頂きます。
どうしていいか悩み、役所へ相談に行くも追い返されるようにたらいまわしされ、
尋問のように何度も同じ事の質問攻め、これは一人では到底闘うことのできない事態です。
ご寄付で、一人でも多くの無戸籍の方に直接お会いして伴走して支援することができます。
最後まであきらめずに、行けないと思い込んでいた病院、学校の問題、受けれないと思い込んでいた行政サービスなどの問題をを解決し
本人の希望があればその先の身分を作る戸籍取得、
またその後の生活の見守りなど最後まで支援を続けていけます。
義務教育を受けれていない方に夜間中学の推奨、
行政の就学支援への橋渡し、団体生活が出来る生活支援への手続きなどもその範囲です。
母親が外国人であるが故の無国籍問題や、
戦争被害者、人身売買被害者の支援なども一緒に生きる伴走をしています。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
戸籍が無いことで日常生活に大変な不便を強いられる人たちをこれからも手助けしていくため、皆さまからの温かいご支援をお待ちしております。