はじめに
はじめまして。東京大学大学院修士1年の松谷春花です。
柏崎生まれ、柏崎育ちの大学院生です。私は自身の高校時代の原体験から、いつか地元の高校生向けのプログラムを開催したいという思いを抱きながら、「イノベーションワークショップ」という教育プログラムや研究に携わってきました。そして今回、そのような思いに共感し、協力に手を挙げてくれた柏崎にゆかりを持つ二人の東大生と美大生、そして地域の方々と共に、高校生向けワークショップを企画しました。
少し長くなりますが、本企画に至った経緯を簡単に説明しようと思います。
私は柏崎で生まれ育ったのですが、高校1年生のある時期までは特にやりたいこともなく、「とりあえず勉強をしてそこそこの大学に行けたらいいな~」と考えながら日々を坦々と過ごしているような高校生でした。
そんな私ですが、高校1年生の夏、先生の誘いで参加したとあるサマープログラムで世界がガラッと変わるような体験をしたのです。そのプログラムは、東京大学発のイノベーション教育プログラムであるi.schoolが主催する「イノベーションワークショップ」というもので、東京大学や海外の大学生と共に「新潟の魅力を伝えるためのアイデア」を考えるプログラムでした。
それまでの私は、東大生に会ったこともなく、「勉強がすごくできる頭の固い人」「手の届かない存在」といったイメージを持っていました。ですが、そこで出会った大学生たちは、知識を手段として用いて、社会を、世界を変えるようなアイデアを創り出していたのです。
自分のそれまで持っていたイメージとは全く違う、彼らの新たなものを生み出す力と前に推し進めようとするパッションに触れ、彼らの姿を間近で見る中で、私はそのかっこいい姿に強い憧れを抱きました。そして、自分もこうなりたい、世界を変えられるような彼らのような人になりたいという強い思いを抱き、東京大学を目指すこととなりました。
大学入学後、いつか自分の経験したような機会を今度は自分が地元の高校生にも作りたいという思いの元イノベーション教育プログラムに携わるなかで、大学2年生の冬、柏崎にて新潟県の高校生向けワークショップを企画することができたのですが、新型コロナウイルス流行により開催が難しくなり、残念ながら断念という結果となってしまいました。
いつかリベンジしたい!という思いから、今年度、かねてから声をかけていたi.schoolプログラムの同期と美大生と共に、柏崎での企画をしようという計画が立ち上がることとなりました!!
高校生の世界の見え方が変わってしまうような、強いあこがれや理想を抱くような、そんな機会を作りたい。こうした思いに共感してくれた仲間と共に、私たちは今回柏崎の高校生向けにワークショッププログラムを企画しています。
本企画では、柏崎出身の地域活性化に取り組む東大生、地域のコミュニティについて学び実践している美大生や当日協力してくれるイノベーション教育プログラムを受講する大学生が、チームの中で高校生と共に一緒にディスカッションをします。
また、本企画は大学生だけではなく地域のプレイヤーの方の協力の下で開催が実現しました。こうしたふるさと柏崎で活躍する大人の方々の姿にも触れる機会となればいいなと思っております。
このような、熱意をもって活躍する東大生、美大生を始めとした大学生や、地域で活躍する熱い思いを持ったプレイヤーの方々の姿を見ながらワークをすることで、自分のこれまでの世界とは違う世界が開け、視野が広がり、「自分もこうなりたい!」「こうしたい!」という想いをもつきっかけになるようなプログラムにするべく、企画を進めています。
ワークショップのコンセプト
私たちは、今回のワークショップ企画を以下のような「こうなりたいと出会う」3つのコンセプトの下で作成いたしました。
①ロールモデルと出会う
勉強、部活、学外活動に熱中している時、必ず私たちは「こうなりたい」という強い憧れや願望を持っています。柏崎で活躍するプレイヤーや東大生・美大生と出会いワークをする中で、自身の「こうなりたい」像を思い描き、未来に向かって突き進む高校生が増えたら良いなと思っております。
②プレイヤーとの理想との乖離を知る
ワークショップでは、未来の柏崎を思い描きつつアイデア創出に挑みます。蓋然性の高い未来を思い描き、新たなアイデアを考えるという事はとても大変なことです。そうしたワークに求められる力は、知識だけではなく、論理性、創造力だけではなくそうした力を駆使してチームの中で自分の意見を発し、議論をする力というように、様々な力が必要となります。
ワークショップを通して、考え抜く姿勢や知識・経験の必要性を感じ、自身の理想状態とそのために必要なものを知ることにより、より具体的に自分のなりたい像と実現に必要なことを知る機会となれたらと思っております。
③よりよい未来を想像する
今回のワークショップでは、柏崎の未来を考えるというものですが、課題を課題としてとらえるのではなく、自分自身がわくわくし、そして地域の人がわくわくするような、そんな未来を思い描くものになればいいなと思っております。
こうしたワークを通じて、未来を課題の多いものと捉えるのではなく、その未来を「自分が作りたい!」「柏崎をこうしたい!」と思えるようになれるような場としたいと思っております。
ワークショップの内容
本企画のワークショップはイノベーション教育プログラムであるi.schoolの方法論を参考にしております。
i.schoolは2009年に東京大学で始まったイノベーション教育プログラムです。このプログラムでは社会的課題を解決するアイデア創出法に焦点を当て、人間中心イノベーションを体系的に学んでいきます。 i.school によるイノベーション教育の特徴は、新規性を生み出す「プロセス」に着目して、そのプロセスをモデル化・評価・改善しながら、設計手法を教授しようとしている点にあります。実際のワークショップを記録・分析してプロセスを研究・検証するとともに、最新の脳科学・認知心理学などの知見も活用して、新規性を生み出すプロセスを概念化し続けています。2017年度にi.schoolは東京大学から独立し、より開かれた教育活動を目指しています。
私を含め、本企画の企画者である大学生はi.schoolの大学生向け通年ワークショッププログラムを受講、あるいは修了した学生です。そして今回は、i.schoolの創設者である堀井秀之名誉教授監修のもと、ワークショップを設計しております。
今回のワークショップでは、「2040年の未来の柏崎」というテーマで行います。どのようなアイデアを考えるかという具体的な内容は現在設計中ですが、ワークショップではマクロな社会の大きなトレンドや、小さな未来の予兆から、2040年の未来の柏崎がどのようになっているかを思い描き、その社会ではどのような人がどのような想いをもって生活しているのかというニーズを捉えながら新たなアイデアを考えていきます。
大きな未来とそこでの生活を思い描くことを通じて、自分たちが作りたいと思えるわくわくする未来を想像し、そしてそれを「自分が実現したい」、「こんな未来の柏崎に住みたい」という未来への想いを抱くことができるようなワークに取り組めたらと思っております。
資金使途
大学生の交通費(東京ー柏崎間)
広告宣伝費
会場費
事務諸経費
みなさまにメッセージ
自分自身がそのような経験をしたように、何か行動を起こしたり、挑戦をしたりする原動力となるのは、「こうなりたい」という強い憧れや思いなのではないかと考えています。そして、その「こうなりたい」との出会いの一つの形が、熱意をもって何かに取り組んでいるカッコイイ人との出会いです。
世の中には実はたくさんの素敵な活動や思いを持っている大学生がおり、そして普段接することがないだけで、地元にもたくさんの熱い思いを持ち活動をしている大人がいます。そうした人との出会いが高校生の中での「こうなりたい」という想いを抱くきっかけとなり、その後の活動につながるものとなったらいいなと思っています。
また、私たちは今回の企画にとどまらず、地域での活動や地元高校生へのプログラム提供など、地域全体が活き活きとするようなきっかけの一助となっていきたいと考えております。また、私たち自身も企画を始めたばかりかつ、学びの途中にあります。今回の企画は柏崎の高校生への機会提供という目標で立ち上がりましたが、様々な方々の協力のもと、私たち自身の学びにもつながる貴重な機会を頂けております。
まだまだ大学生で、私たちにできることは限りあるものではありますが、この挑戦が何か少しでも高校生や地元柏崎の未来につながったらと思っておりますので、暖かく見守っていただけると嬉しいです!
ご支援、よろしくお願いいたします!
イノベーションキャンプ実行委員会代表 松谷春花
まちづくりファンド『そーぐぅー』のご紹介
このプロジェクトの立ち上げは、まちづくりファンド『そーぐぅー』を活用しています。『そーぐぅー』は、新潟県柏崎市のまちづくり会社である特定非営利活動法人aisaが運営している公共施設『かしわざき市民活動センターまちから』の事業です。
選べるご支援方法について
本プロジェクトへのご支援は、下記の方法にて受け付けています。みなさんのご支援をお待ちしております。
【クレジットカード決済】
・VISA、Master Card、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナーズクラブカード、ディスカバーカード
【Google Pay】
・Google Payにて決済いただくことも可能です。
【銀行振込】
・支援ボタンから進んでいただき、必要事項を記載いただくことで銀行振込も選択することが可能です。
【現金持ち込み】
・かしわざき市民活動センターまちからの窓口にて、現金でのお支払いも可能です。休館日の火曜日を除いて、9:30から21:00まで開館しております。
金額10,000円 |
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