活動・団体の紹介
フードバンク発祥は、1960年代のアメリカです。ホームレスの人たちへの炊き出し活動をしていたジョン・バン・ヘンゲルさんが、スーパーで安全性に問題のない食品が毎日大量に廃棄されていることを知って、炊き出し用に提供してもらえるように交渉したのが発端となりました。次第に食品の寄付は増え、ジョンさんは食品を「銀行」のように貯めておくシステムを作ろうと思いつきます。それが世界初のフードバンクです。
現在アメリカのフードバンク活動は組織化され大規模に運営されています。そして、日本を含め世界各地に広がりをみせています。
「フードバンクかしわざき」はNPO法人「フードバンクにいがた」柏崎センターとしての役割と、柏崎地域のフードバンク活動拠点としての仕組みづくりを始め、当初ボランティアとして僕と僕の知人の5人でスタートし、現在では20名ほどのボランティアスタッフが協力してくれています。
「フードバンクかしわざき」 facebookページ
「フードバンクかしわざき」Webサイト
フードバンクかしわざきのwebサイトも完成しました。
活動内容の詳細、実績について
令和5年4月から、延べ154人(月平均22人)の方からご利用があり、1人1回10kg(お米5kgを含む)でお持ち帰りいただくか、ボランティアが宅配しています。
この中には、福祉施設、子ども食堂など13団体への食材協力も含まれています。
また、同じく4月以降の食料寄付に関しては、個人や団体、企業から126件の寄付があり、食品の種類はありとあらゆるものが含まれており、合計2,464kgとなっています。
うち、お米に関しては前年度の玄米がほとんどで1,000kg程度となっています。
食品ロスを減らす目標値は、扱う食料の重さで国に報告するのは「トン」単位です。おそらく私たちの活動は、ほんの微々たるもので数字にもならないと思います。また、フードロス削減、フードバンク活動やひとり親や生活困窮者支援など、大企業の取り組みや公的な行政の支援も行き届いているかのように見えますが、フードドライブ協力への広報、食料の確保や管理などにかかる経費、ボランティアへの最低限の費用弁償、県内、全国関係団体との連携など、まだまだ、フードバンク活動に関する課題は山積です。
引き続き、皆様からのご協力ご支援をいただければ幸いです。
活動の背景、課題について
当初は市内喫茶店の協力でお店の2階を無償で食料倉庫とさせていただいていたのですが、喫茶店が移転となったため、東本町「えんま通り」にあるテナントを借用し倉庫兼交流拠点とし活動を継続しています。
そして、昨年の12月〜1月にかけて初めてのクラウドファンディングに挑戦し、多くの方々からご協力をいただき、58万円という、令和4年度以降の活動資金(経費)を確保することができました。
これにより、令和6年度のテナント家賃分まで見通しが立ちましたが、依然として、家賃やオペレーター電話やインターネット環境のための電話(通信)料金など固定経費は年間8万円程度となるため、会員の年会費徴収、また、交流拠点に「募金箱」を置いて利用者さんからもご負担をお願いしております。
現在のテナント倉庫兼交流拠点の利点を活かしていきたい
拠点となるテナント倉庫は「閻魔堂」という市民に慣れ親しまれた場所で、道路に面して荷物の積み下ろしが可能な駐車帯もあり、階段や段差がないと言う、本当にうってつけの場所となっています。
食品に関しては、常時寄付可能なフードドライブ箇所を3箇所、その他、地元野菜なども含めた定期的な寄付団体が複数箇所あり、ボランティアが回収した後は、市内中心部にあるこちらのテナント倉庫で管理しています。
また、Family Martが全国の店舗で実施している「ファミマドライブ」は柏崎市内で2箇所(松波店、扇町店)ありますが、いずれもこのテナント倉庫が近い位置にあることで助かっています。
ご利用者においても柏崎市の担当課から連絡があり対応するものもあれば、フードバンクの存在をSNS等で知り直接連絡される方も多くなっており、テナントに引き取りに来られない方などには場所が分かりやすく、駐車帯があるため非常に便利です。
定期的な配布(フードパントリー)を開催している西山町「祐光寺」や市内喫茶店やそ市内の母子寡婦団体や子ども食堂でも、定期的な行事が開催される際に食材提供する場合も、幹線道路事情や距離的にもアクセスしやすい場所となっています。
応援メッセージ
<フードバンクのテナントのオーナー 今井様>
「えんま通り」商店街は平成19年の中越沖地震で大きな被害を受けた地域です。震災後、立て直した住宅1階部分のテナントは、内装も何にも施しておらず、使われずにいましたが、そちらをご活用いただき逆にありがたいと思っています。
しかも、ボランティア活動ということで、こちらも出来る限りのご協力ができればと思い、エアコンと水道設備工事をこちらで負担した後に賃貸契約させていただきました。
「えんま堂」の入り口の門近くで、可愛らしい看板やボランティアの方々の声も活気をもたらしてくれています。
柏崎市内でもフードバンクを利用する方々が増えていると聞いていますし、フードロスの観点からもこういった場所を求めている人がいるのであれば、こちらのテナントで活動を続けていただければと思います。
<食品受け取り団体からのお礼のことば 日本伝道福音教団柏崎キリスト教会様>
日本伝道福音教団柏崎キリスト教会です。
この度はレスキューフーズを当教会に数多くくださり、誠にありがとうございました。
今回頂いた食料は必要な方々へ配るとともに、フードバンクの活動を知ってもらうきっかけとなるよう、フードバンクのチラシと一緒に10/7に行われたイベント(教会バザー)で来場者に配布しました。配布しきれなかった分は後日、教会にいらした方にも配布しましたので、60名ほどの方にチラシと食料を手渡すことができました。
教会という場所柄、一人暮らしの方や食料を必要としている方もいらっしゃるので、困っている方々に配布ができたことに大変感謝をしております。
今回は期限の近い非常食の引取先がなく困っていらしたようだったので、こちらがたくさん頂いたにも関わらず、「もらってくれてありがとう」とフードバンクさん側から感謝されたことがとても印象的でした。
フードロスの観点からも、今回多少なりともお役に立てたことに喜びを感じました。
「隣人を自分のように愛しなさい」という聖書の言葉のもと、フードバンクの活動でまた何かお役に立てればと思っております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
<ボランティア活動の声> 新潟産業大学付属高等学校ボランティア部様
ボランティアとしてフードドライブに携わってみて分かったことは、柏崎には様々な要因でフードドライブを必要としている人が居ることです。
活動をされている小池さんのお話を聞いて、アクセスのよい場所で活動するためにテナントの立地等も考えられていること、また家賃の問題などを初めて知りました。
食品を持ち寄る人が思っていたより多くて驚きました。
一方、フードドライブの認知度と関心度が年代によって異なることもわかりました。
10代は認知度・関心度ともに低く、30代~60代は認知度も関心度も高いようで、ブース前で足を止めてくれる方が多かったように思います。
フードドライブの食品回収の現場で思ったこと。
それは
・食材は素麺や蕎麦の麺類や菓子などに賞味期限が長いものが多くある
・日用品では洗剤やシャンプーが多い
ということです。
衣類や洗剤などの日用品の寄付が想像以上に多くて驚きました。靴下、イヤーマフ、パソコンのマウスなど、予想だにしなかった寄付もあってこちらもまた驚きました。
これらの自分たちが集めたものを、今後どのように活用してほしいかというと、できるだけ多くの人に均等に使ってほしいと思います。
また生活に困っている人や物資を必要としている人にきちんと届けられて消費されてほしいです。
フードバンクでの活動を経て、今後やってみたいことがあります。
例えば、フードドライブの活動と、フードバンクのテナント家賃の募金を軽トラック市でやってみたいです。
またスタンプラリーのように、持ってきたら重さによってスタンプを押すのはどうでしょうか。
附属高校と産業大学の合同企画としてすすめるのも良いかもしれません。活動の幅が広がったり、さらに探求していったりできるような気がします。
ご支援を受けて実現する社会
さて、この活動を継続していくためには、柏崎市役所各担当課、社会福祉協議会他、福祉団体関係者等、「公助」との連携は欠かせません。また、地産地消の推進協力を含め、SNSによる情報発信等、ボランティアによる自助努力を続けているところです。
「フードロス削減と生活困窮者支援」という大きな社会課題に取組むためには、利用者である個人や団体との関係性を保ち、寄付を募り、食糧受給のバランスを維持していくための情報共有が重要と考え、「交流拠点」となり、フードバンク活動をベースとした「共助」の仕組みをなんとか確立したい。
この「えんま通り商店街テナント」を、皆様から継続的なご支援をいただくことで、将来は「食でつながる地域のやさしさベース基地」にしたいと考えています。
フードバンクや生活困窮者支援に寄せられる期待は大変大きなものになっています。期待に応えつづけるスタッフのためにも、事務経費のご支援も併せてお願い致します。
長引くコロナ禍等による高ストレスな暮らしの影響で、不安、孤独、疲れなどを訴える人も増えている中、自分らしく豊かに生きるためにはどうすれば良いのか、身近な「フードバンク活動」を共に考える機会を持つことで、福祉向上と安心・安全な暮らしづくりや環境整備事業等に寄与できればと考えています。
まちづくりファンド『そーぐぅー』のご紹介
このプロジェクトの立ち上げは、まちづくりファンド『そーぐぅー』を活用しています。『そーぐぅー』は、新潟県柏崎市のまちづくり会社である特定非営利活動法人aisaが運営している公共施設『かしわざき市民活動センターまちから』の事業です。
選べるご支援方法について
本プロジェクトへのご支援は、下記の方法にて受け付けています。みなさんのご支援をお待ちしております。
【クレジットカード決済】
・VISA、Master Card、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナーズクラブカード、ディスカバーカード
【Google Pay】
・Google Payにて決済いただくことも可能です。
【銀行振込】
・支援ボタンから進んでいただき、必要事項を記載いただくことで銀行振込も選択することが可能です。
【現金持ち込み】
・かしわざき市民活動センターまちからの窓口にて、現金でのお支払いも可能です。休館日の火曜日を除いて、9:30から21:00まで開館しております。