「ちばユースセンターPRISM」ってどんな場所?
「ちばユースセンターPRISM」は、
やりたいことをやりたいと言える、そしてやりたいことを「今」やるための場所です。
何かに巻き込まれながら、自分のやりたいことを選び、自分のやりたいことがわかり、なりたい自分に近づいていく。
自分のなかにある「これをやりたい!という欲求」を大切にできる、ユースのための居場所。そして、自分の当たり前が揺さぶられ、多様なロールモデルとなる人たちと出会える、地域の居場所。
あるひとにとっては止まり木になり、あるひとたちにとっては交差点となる、そのひとたちに合わせて変化し続ける居場所です。

こども若者の「本当にやりたいこと」を大人は聞けているか
私はこれまで多くのこども若者(そして大人も)出会うなかで、自分のやりたいことをすぐに一言で言えるこども若者や大人と出会えることはほとんどありませんでした。
何ができなければならない状況なのかはすぐ言えるけれど、自分が何をしたいのかは一言ではっきりと言えない。
これが私たちの出会ってきた少なくないこども若者の現状です。
無気力ながらに学校に通うこどもや、抑圧されていることが当たり前である環境におかれている若者に出会うと、本当にあなたのやりたいことを聞かれるよりも先に、「社会側があなたにいろんなことを求めてしまったんだね」と、大人として申し訳ないという気持ちに度々なりました。
Spiceの代表2人はたまたま恵まれた環境に身を置くことができ、授業づくりや人と関わることが好きで、新しいことに挑戦する気持ちを持ち続けることができました。そして社会の側がこども若者の意見表明を求める時代になってきた。
さまざまな奇跡が重なりながら、一般社団法人Spiceの事業が成り立っています。
こうなるまでには、私たち自身がプレイヤーとして本当にやりたいことに打ち込める環境を用意してくれた大人たちがいて、できることが増えるようトレーニングしてくれた大人たちがいたことに20代前半でようやく気づくことができました。
もう一つ、昔と違うこども若者の現状があります。
それは、本当に目の前のことで忙しいということ。
・受験で忙しい
・部活で忙しい
・バイトで忙しい
・塾/習い事で忙しい
・授業で忙しい
けれども、なぜ忙しいかをもう少し掘り下げて考えると、「よりよい将来のために」勉強せよ、活動せよ、こども若者のうちは我慢する時期で、遊ぶ暇などなく、十分な余暇時間や自分自身と対話する時間がほとんど残っていないような状況ではないでしょうか。
たたでさえも忙しいのに、いっぱいいっぱいなのに。いつか将来に役立つはずだからといろんなことを、大人から要求されている。
そして、誰の手も借りずに「ひとり」で応えなくてはいけないと思っているこども・若者がたくさんいます。
そんな状況、私たち大人でも潰れちゃうと思いませんか?
だからこそ、心身ともに成長途中のこども若者が大人と「一緒に」何かを「自分主導で」「つくる」プロセスが大事なのだと考えています。
私たち大人も、「大学に進学したらやりたい」「仕事が落ち着いたらやりたい」など、自分の「やりたい」という本当の気持ちはその時、その時、ここにあるのに、それを後回しにして生きてしまっていないか?と、大人自身が立ち止まって問い直す必要があるのではないでしょうか。
やりたいことを問われる機会に触れる。やりたいことをトコトン時間も忘れて打ち込んでみる。時間をかけて自分のやりたいという気持ちを耕していく。そういう場所を、それぞれの地域に、丁寧にこども若者と作っていくことが大事だと考えています。
寄付金の使い道について
以下6項目について、ご寄付いただいたお金を充てさせていただきます。
未来ある地域、そして日本の社会をともにつくりましょう。
・こども若者の声からはじまるイベントの企画・実施にかかる費用
・こども若者自身がはじめる「ユース企画」の企画・実施にかかる費用およびスタッフによる伴走支援
・PRISM室内のDIY費
・水道光熱費
・運営に関わる人件費
・PRISMで使用するボードゲームやカードゲームなど、備品の購入
