私たち大人にできること
発達障害という言葉を耳にすることが多くなりました。専門医を受診し発達障害と診断されると様々な公的支援を受けられるようになります。診断は複数の項目「日常生活能力の判定と程度、感覚過敏や通院、服薬状況」など、全て条件に合致していることが原則となります。言い換えれば、これらの一部に適応が困難なことがあったとしても現在の社会では支援や配慮を受けられることはほとんどありません。繰り返しになりますが、全部に困難が認められない限り公的には誰も助けてくれない可能性が高いということです。また、保護者の中には「障害」という言葉を嫌い、気になる兆候があっても受診をさせない場合もあります。本当に問題なのは周りの理解がないために「困っている」と言い出せない子どもが、自己肯定感を失い、更には誰も信じられず自暴自棄になり、生きる望みすら失ってしまうことです。厚生労働省の発表では10~39歳までの死因の上位は自殺で、年間8,000人(1日平均約22人)を超える若い命が自殺によって失われています。
周りの理解がないと「困っている」と言い出せなくなるのは、例えると目が悪いのに教室の一番後ろの席に座らされて黒板を「よく見なさい!」「キチンと見なさい!」「なぜ見ないの?」と言われることと同じです。毎日のように言われ続けたら、きっと子どもは嫌な気持ちになるでしょうね。視力と同じように発達に関する問題は本人だけでは解決できません。周りが気づき寄り添って一緒に考えることが大切だと思います。
活動への温かいご支援をお願いします。
発達障害?と、思われるものの、医師の診断まで至らない子どもが隙間で取り残されて苦しんでいます。しかも、この子どもたちは支援をうけることもできずに、二次障害として引きこもり、不登校などを引き起こす可能性があります。周りの人たちに「困っているのに取り残されてしまっている子ども」の存在を知っていただき、その子に寄り添い、支援することで救われます。私たちは、そのような子どもを大勢見てきました。でも、それはほんの一握りの子どもです。
お子様をお持ちの方だけでなく、教育現場で実際に子どもたちと接しておられる方、同僚や部下との対応で違和感をお持ちの方など、たくさんの方のご参加をいただいております。
2023年度は定例の研究会のほかに、8月には相模原市長(本村賢太郎氏)にもご参加いただき、2024年3月には米国ワシントン州シアトルやオレゴン州ポートランドでも研究会を実施し、日本だけでなく海外でも多くの保護者の方々にご参加いただきました。2024年度も一人でも多くの方々にご理解いただけるような活動を続けたいと考えています。先にも書かせていただきましたが、診断を受けられていない子どもたちへの支援活動のため、この活動に対する行政の支援は全くありません。各種団体や任意団体様、ご賛同いただける企業様や個人の方々からの寄付金等で運営費を賄っております。大変恐縮ではございますが、趣旨をご理解いただき、ご支援いただけることお願い申し上げます。
活動内容
相模原市・相模原市教育委員会・相模原市福祉協議会からご後援をいただき、「学習困難児研究会」として相模原市内を中心に毎年9回の講演会を実施してきました。
それ以外にも、メールや電話、面談による無料での進学相談や学習相談、臨床心理士による専門的なカウンセリング、ご家族が希望される場合には、学校を含む行政機関との橋渡しや連携などをはじめ、講演会以外にも様々な活動をしております。
昨年からは、インクルーシブ教育では日本よりも先を行っている、米国ワシントン州シアトルやオレゴン州ポートランドでも、現地に住む日系人の方々からのご依頼があり、講演会を開催することになりました。日本の相模原市から海外へと開催地域が徐々に拡大を始めています。
いただいたご寄付の使い道
このページに書かせていただいたように「困っているのに現状では気づいてもらえない子どもたち」や保護者を二次障害を併発する前の早期に発見、支援するための各種活動費用や、それを取り巻く社会の理解を得るための講演会など啓発活動を、安定的に実施するための費用として大切に使わせていただきます。
2023年度の支援金
1,141,800円
グループ会社内の支援金750,800円含む
皆様からのたくさんのご支援
ありがとうございました。
ご寄付の方法などの詳細
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S.A.S.HOLDINGS JAPAN
神奈川県相模原市南区麻溝台6-17-6