資生堂子ども財団とは
公益財団法人 資生堂子ども財団は、株式会社資生堂創業100周年記念事業として、1972年4月8日設立され、本年50周年を迎えました。
私たちは「すべての⼦どもが笑顔にあふれ、⾃分らしく輝く社会を創る」ために、「⼦どもへの⽀援」「子どもを育む職員への支援」「広く一般の方々に向けての情報発信」の事業に取り組んでいます。
資生堂子ども財団奨学金とは
資生堂子ども財団奨学金は、親と離れて施設や里親のもとで暮らす高校生を対象とする給付型奨学金です。
大学、短大、専門学校に進学する子どもたちに、年50万円を給付します。 加えて、交流会の開催や生活用品の支給も行っています。
当財団設立35周年事業として2007年に開始された本奨学金は、これまでのべ81名の奨学生を支援してきました。制度開始から15年が経ち、卒業した奨学生たちは、奨学金受給をきっかけに児童福祉施設の職員や保育士など自分たちの将来の夢を叶え、社会で活躍しています。
なぜ、奨学金制度を運営するのか
児童養護施設で暮らす子どもたちは、高校を卒業した後、33.1%が大学や短大、専門学校等に進学し、58.8%が就職しています。里親のもとで暮らす子どもたちは、高校卒業後、58.5%が進学し、33.3%が就職しています。〈高校等卒業後の進路(令和元年度データ)〉
近年は進学にチャレンジする子どもが少しずつ増えてきてはいるものの、全高卒者の74.2%が進学することと比較すると、かれらの進学率が極端に低いことがわかります。
進学を選択しない理由は、さまざまありますが、進学にかかる経済的な負担や、アルバイトと学業の両立などの精神的・体力的負担が子どもたち自身に重くのしかかることも理由の一つとして挙げられます。
2020年4月から国が「高等教育の修学支援新制度」を開始し、場合によっては、施設や里親のもとで暮らしていた子どもたちの大学や短大、専門学校等の授業料等は減免されるようになりました。しかし、依然として、大学生活にかかる費用は自分でまかなう必要があり、大きな経済負担になっています。
資生堂子ども財団は、進学を目指す子どもたちが自身の置かれた環境により諦めてしまうことがないように、奨学金制度でサポートしていきたい!という強い思いをもって、事業を運営しています。
一人でも多くの子どもに進学のチャンスを
このページをご覧くださり、ありがとうございます。資生堂子ども財団奨学金事務局の京です。
私たちは、奨学金給付による経済的負担の軽減だけではなく、日々忙しく奮闘する奨学生たちが少しでもほっと安心できるような機会の提供を目指し、かれらとのコミュニケーションを大切に活動しています。実際に奨学生たちと関わる中で、困難な状況にあっても諦めることなく具体的な目標を掲げて頑張っている姿に、自分自身も励まされる想いがします。これからも一人でも多くの子どもが夢に向かってチャレンジし、社会で活躍できるよう、皆さまからの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
(公財)資生堂子ども財団 奨学金事務局
京 奈都子
ご支援の使い道
皆さまからのご寄附は、奨学金の支給や、奨学生への支援活動の充実のために使用させていただきます。
多くの皆さまからご支援をいただくことで、当財団の奨学金を通して、より多くの子どもたちの将来へのチャレンジをサポートすることができます。どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。