高木仁三郎市民科学基金

高木仁三郎の遺志を受け継ぎ20年 様々な社会課題の現場で市民が取り組む調査研究を一緒に支えてください!

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支援総額
8,832,500
88%
目標金額 10,000,000
サポーター
504
終了しました
2022年10月20日 23時59分 まで
高木仁三郎市民科学基金(高木基金)は、在野の立場から核・原子力問題への専門的批判に力を尽くした核化学者、高木仁三郎(1938-2000)の遺志に基づいて設立されたNPO法人です。現代の科学技術は、私たちに様々な利便性を与えた一方で、市民社会や地球環境の脅威となっているような課題も少なくありません。高木基金は、その解明と解決を目指す調査研究活動を、市民から寄せられた寄付を財源として助成する「市民ファンド」です。私たちは今回のクラウドファンディングを通じて、高木基金の活動についてより多くの方に知っていただき、仲間になっていただきたいと考えました。高木基金は、困難な問題の現場で調査研究に取り組む助成先のみなさんと、その財源を支えてくださる寄付者のみなさんとがつながり、交流する中で、問題解決への道を見いだすことを目指しています。ぜひあなたのお力を貸してください。
2022-09-01 09:58
助成先:北限のジュゴンを見守る会から応援メッセージをいただきました。
北限のジュゴンを見守る会は、2007年度~2011年度の高木基金の助成先です。

2007年度~2011年度に高木基金の助成を受けて、沖縄のジュゴンの生息環境に関する市民調査に取り組んだ、「北限のジュゴンを見守る会」の鈴木雅子さんから応援のメッセージをいただきました。(今回のクラウドファンディングのトップ画像の右側が、ジュゴンが生息する海域での海草調査の写真です。)

北限のジュゴンを見守る会の助成研究の概要はこちらからご覧いただけます。
2007年度  2008年度  2009年度  2010年度   2011年度 


 沖縄に絶滅してしまった海の哺乳類ジュゴンが生き残っていた!という衝撃的ニュースに当時、自然保護運動のただ中にいた私は大きな喜びの中にいました。しかし、その喜びはすぐに大きな落胆に変わり、深い悩みの中にいました。

 国の生物多様性を守るべき環境省からも、大手自然保護NGOからも沖縄のジュゴンには背中に米軍基地問題が張り付いているので、手を出せないと言われました。それでもこの国の生物多様性に豊かさを失いたくないと願う周囲の研究者や市民の応援を受けて、1999年に、日本で初めての野生のジュゴンの保護グループ「北限のジュゴンを見守る会」を立ち上げました。すべてが日米安保条約の元でしか語られない沖縄のジュゴンを純粋に科学的に保護する方法を懸命に探した時に出会った「高木基金」、すべてが市民の手作りの調査を長年に渡り支えてくれました。高木基金の援助がなかったら、市民による細々とした痕跡記録(海草に残されたジュゴンの食みあと)は存在せず、沖縄のジュゴンはその存在を証明する事が出来なかったでしょう。市民の粘り強い活動が辛うじて沖縄県も保全の方向性に向き始めようとしています。

 現状、沖縄の基地問題、政治的課題は更に混迷を深めていますが、野生のジュゴンはしぶとく生き延びて、再び私たちの周囲に姿や痕跡を残ししてくれています。

 そのエネルギーに私たち人間も応えてたいと願っています。

 いのちはあきらめない!未来もあきらめない!

 高木基金の更なる発展を心から応援しています。

  北限のジュゴンを見守る会 代表
  北限のジュゴン調査チーム・ザン  鈴木雅子
 

団体情報
高木仁三郎市民科学基金
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このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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