高木仁三郎市民科学基金(高木基金)は、在野の立場から核・原子力問題への専門的批判に力を尽くした核化学者、高木仁三郎(1938-2000)の遺志に基づいて設立されたNPO法人です。現代の科学技術は、私たちに様々な利便性を与えた一方で、市民社会や地球環境の脅威となっているような課題も少なくありません。高木基金は、その解明と解決を目指す調査研究活動を、市民から寄せられた寄付を財源として助成する「市民ファンド」です。私たちは今回のクラウドファンディングを通じて、高木基金の活動についてより多くの方に知っていただき、仲間になっていただきたいと考えました。高木基金は、困難な問題の現場で調査研究に取り組む助成先のみなさんと、その財源を支えてくださる寄付者のみなさんとがつながり、交流する中で、問題解決への道を見いだすことを目指しています。ぜひあなたのお力を貸してください。
2022-09-27 10:38
アジアの助成先:インドネシアのハス二さんから応援メッセージをいただきました。
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インドネシアのアチェ州に活動の拠点を置くハス二さん(Jari Ache代表)には、高木基金から2013年、2015年、2016年度の3回、助成を行ってきました。
2013年~2016年の間に3回、アジア枠で助成しているインドネシアのJari AchehのHasniさんより、今回のクラウドファンディングへの応援メッセージをいただきました。Jari Achehへの助成研究の概要は下記からご覧ください。 2013年度 2015年度 2014年度
アジアプログラムオフィサーの白井が現地に訪問した際のレポートは、高木基金のウェブサイト内『アジアの市民科学者を訪ねて』からご覧いただけます。
以下、Jari Acheh代表のHasniさんからのメッセージです。
私の母国、インドネシアは経済発展を続けていますが、環境対策が追いつかず、多くの悪い影響が出ており、解決策を見いだすことが早急の課題です。経済発展の不均衡の問題もありますが、資源を採掘することが、人々の暮らしよりも優先されることが当たり前のようになりました。そして、環境問題を認識しながらも、解決するのは難しいというあきらめもあるため、自然の破壊はひたすら増えていく一方です。特に私の出身地アチェ州では、問題の解決に必要な科学的知見が不足しているため、研究機関のような機能が必要と考えています。市民の命や暮らしを守るため、健康で安全な生活環境を確保することに真剣に向き合おうとせず、開発一辺倒の状況は、早急に変えていかなければなりません。
高木基金のような支援や市民の取り組みは、私たちのような地域社会のために活動する環境団体にとって、励みとなっています。私たちの仕事が人々のためにもっと役立つものになるよう、あなたのお力を貸してください。