高木仁三郎市民科学基金(高木基金)は、在野の立場から核・原子力問題への専門的批判に力を尽くした核化学者、高木仁三郎(1938-2000)の遺志に基づいて設立されたNPO法人です。現代の科学技術は、私たちに様々な利便性を与えた一方で、市民社会や地球環境の脅威となっているような課題も少なくありません。高木基金は、その解明と解決を目指す調査研究活動を、市民から寄せられた寄付を財源として助成する「市民ファンド」です。私たちは今回のクラウドファンディングを通じて、高木基金の活動についてより多くの方に知っていただき、仲間になっていただきたいと考えました。高木基金は、困難な問題の現場で調査研究に取り組む助成先のみなさんと、その財源を支えてくださる寄付者のみなさんとがつながり、交流する中で、問題解決への道を見いだすことを目指しています。ぜひあなたのお力を貸してください。
2022-10-03 12:19
アジアの助成先:フィリピンのAGHAMからの応援メッセージです!
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フィリピンのNGO、AGHAMには、高木基金から2006年、2014年、2016年度の3回、助成を行ってきました。
2006年、2015年、2016年の3回、アジア枠で助成してきたAGHAM-Advocates of Science and Technology for the Peopleの(人々のための科学技術を提唱)の代表Feny Cosicoさんより、今回のクラウドファンディングへの応援メッセージをいただきました。AGHAMの助成研究の概要は下記からご覧ください。
以下、AGHAM代表のFeny Cosicoさんからのメッセージです。
高木基金は、私たちAGHAMのアドボカシー活動などに、大きな支援をしてくれました。高木基金からの資金は大変役に立ち、その援助があったおかげで、困難な人達の力になるような科学技術を提供することができました。具体的には、以下の3つのプロジェクトに支援していただきました。
2016年度:ミンダナオ島ブキドノン州マノロ・フォルテッチにあるパイナップル大規模プランテーション農場
2015年度:フィリピンイザベラ州サン・マリアノ町のイザベラバイオエタノール製造コジェネレーション発電工場の 環境・健康・社会への影響に関する、地域社会を基盤とするモニタリングおよび草の根教育
2006年度:小規模鉱山を抱えるコミュニティにおける環境と健康に関するコミュニティ参加型調査と草の根教育
これらのプロジェクトは、コミュニティ内のパートナー団体によって実施され、研究成果は、自治体を巻き込んでの議論や影響を受けるコミュニティが行動を起こす際などに活用されました。
市民社会組織や人々の能力を強化し、人々が科学的な視点を持って行動できるよう、高木仁三郎市民科学基金がフィリピンのような国でも助成が続けられるよう、みなさんに応援してもらいたいと思います。