美しい棚田を未来の子どもたちへ~NPO法人棚田LOVERS~
NPO法人棚田LOVERSは兵庫県神崎郡市川町で棚田でのお米を育てる体験、自然体験を通じて、自然環境の素晴らしさを17年間伝え続けています。棚田にはとても爽やかな風が吹いています。かすかに土の香り。清らかな水。涼しさをまとった、市川の風。この「命」を感じる風景が、私たちの故郷です。
「あと5年でここの棚田はなくなる。」理事長が大学生の時に地元の農家の方々からそう告げられ、そんな未来を変えるべく仲間を集い活動し続けています。
だからこそ、「日本の伝統文化である棚田を残し、未来の子どもたちへ繋げたい。」
この想いを胸に17年間、僕の故郷である兵庫県の市川という場所で毎年お祭り(フェス)を開催し、夢を実現し続けてきました。
最初の年は120人だった参加者数が、2021年には1000 人にまで増えるほど大きなお祭りへと成長してきました。
「僕ができることで、この棚田と自然が美しい市川の町を守り盛り上げていきたい。」
ひたすらそういう想いで続けてきています。
全国の棚田の40%が失われている!
棚田とは、山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に造られている水田のことです。
何世代にもわたって、育まれてきた、先祖の想いがこもった大切な場所で、
水不足や地滑りを防ぎ、多様な生物を育むなどの豊かな土壌を保つ働きがあります。
市川町の上牛尾寺家には400年以上前から美しい棚田が広がっています。
ところが今では平地の水田に比べて機械や水が入りにくく、耕作にはかなりの重労働を伴います。鳥獣被害も多く生計を立てることも困難なため全国にある22万haの棚田のうち40%(東京都と同じ面積で、東京ドーム約19,130個分)が上の写真のように無残にも放棄されているという状況です。
2011年に、自治会のみなさんと本団体が連携して地域の方々に実施したアンケート調査では「あなたが所有する農地の跡を継ぐ人はいますか?」という問いに対して88戸の農家のうち、実に34戸(38.6%)に「後継ぎがいない」という現状でした。
「棚田を存続させたいけれど、自分の子どもには引き継がせたくない」と地元の方々は言うのです。このままでは、市川町の棚田も荒れ果てていくことは明らかです・・・。
日本のピラミッドといわれる美しい棚田の素晴らしさ
先人たちが何世代にもわたって、知恵と労働で育て上げ、自然と人が一体となった“情熱の結晶”なのです。海外では「日本のピラミッド」とも言われる棚田。
棚田にはダムとしての役割があり、地滑りや洪水を防ぐ、
そして、山から流れ出す水を蓄える機能もあるのです。
棚田が保全されることで、自然災害の防災にもつながるということです。さらに山と平地の間という環境にあるため風害を防ぎ生物多様性を育み、生態系を保全する重要な役割も担っています。今まで15枚の棚田を再生し、防災にもつなげています。
機能面のみならず、棚田が四季折々に見せる美しい景観も魅力の一つです。
その棚田を棚田フェスの会場として、地域の方々、草刈り隊のメンバーとともに今まで15枚
再生してきました。
NPO法人棚田LOVERSの活動
私たちは、下記を通じて未来の棚田の担い手を育てています!
・ 棚田でのお米を育てる農作業体験
・ 自然環境や農、食に興味を持ってもらう自然体験
・ 石垣積みの棚田の保全・再生
美しい棚田を未来につなぐためにビジョンと棚田保全の5か条を策定しています!
ご支援の使い道について
上記の課題解決のために、都市や農村から参加者を募り、ご支援をもとに
棚田での農作業体験(米作り・草刈り・整備等)、石垣積みの棚田の保全・再生を通じて、
自然環境や農、食に興味を持ってもらう自然体験を行い、都市と農村をつなぎ、普及啓発・人材育成を行います。(今まで15枚の棚田再生、5か所の石垣再生の実績あり)
具体的には下記を行います。
①日々棚田を整備し、参加者各回10名、
年8回体験では50名とともに石垣を1か所、棚田を2枚再生。
②商店街等では毎月2回普及啓発を各回200名に実施。
③フェスや活動報告会を市川町で行い、600名以上普及啓発。
みなさまの応援が棚田・地域を盛り上げ、未来の子どもたちにつなげることにつながります。みなさまのご協力で美しい棚田を未来の子どもたちにつないでいきます。
どうぞご協力よろしくお願いいたします!!
上記のように行うことで
①地域の特色や風習を生かし、環境保全や環境教育の普及啓発につながります。
②棚田保全に関して興味はあるがどう関わればよいかよくわからない人の知識を深めるとともに、実践的な経験を積む場を提供できます。
【遂行メンバーや受益者からのメッセージ】
下記の声のように棚田、農・食、環境、自然への意識がたかまり、
日ごろのライフスタイルや農や食に対する考え方・行動が変わります。
【参加したご家族の方から声】
「子どもたちにとってなじみのないワラを使うこと、
自分が育てたイネのワラを使うことはとてもよい体験になると思いました。」
(野菜の収穫・料理体験に参加して)
「今まで食べれなかったブロッコリーが食べれるようになりました」
「食べ物だけでなく、自分の身体や季節の野菜、色んな事を考えさせられました」
「たくさんの人と仲よくお食事できたことがよかったです。」
「帰りたくなくなりました。」
「みんなときょうりょくできてよかった。ふんいきはとてもよくきもちよくできた。」
「スタッフの方が皆さんとても親切で、プログラムもよく考えられていて、ふんいきがほのぼのしていて参加しやすかったです。」
「男女色んな方と交流できてとても楽しかったです。」
仲間と棚田米のおむすびを食べている様子
2021年に1000人以上が来場した棚田フェス
大綱引き大会に参加している子どもたち(棚田フェスにて)
【寄付によって達成できること】
・1,000円の寄付で、草刈り鎌が購入でき、棚田整備に備えることができます。
・3,000円の寄付で、棚田の草刈や整備が1回でき、景観が良くなることにつながります。
・10,000円の寄付で、棚田の稲刈り体験やボランティア活動の実施が可能になります。(25人~40人ぐらい参加)
・約25万円の寄付で棚田(1000㎡)でお米を育て、1枚再生できます。(自然栽培の栽培方法で約平均200㎏程度のお米が収穫できます。)
結婚し、赤ちゃんが生まれた棚田くんからのメッセージ
美しい棚田、古民家を未来の子どもたちにつないでいくために17年間、
素晴らしさを伝えて、想いや夢を実現してきました。
その集大成として、2021年には棚田くんが行くという本も出版し、
秋の棚田フェスには約1000名の来場となりました。
これだけ多くの方が来てくれて、皆さんが笑っている姿を見ていると、美しい棚田をつなぐ活動を継続してきて本当に良かったと心から思うのです。
そして、結婚し、自分の子どもも生まれ、さらに想いが高まっています!
僕は、棚田は先祖の方々の熱い想いがこもった場で、
稲穂が実った状態は本当に輝いていて、心がいやされ、とても大好きなんです。
その棚田が放棄されるということは自分自身が、小学生のころいじめられ、
ほったらかしにされているような感覚と共鳴し、
棚田にもし感情があるなら、本当につらいのだと危機感を持っています。
棚田がなくなっていくと、
何よりも生き物も減り、とてもおいしいお米が食べられないのです。
だからこそ、社会に必要とされている棚田を
「美しい棚田を未来の子どもたちへ ~みんなで守ろういのちの棚田~」
という想いの元、さらに本気で取り組みたいと考えてます。
応援いただいた皆様は棚田の再生を一緒にしていくための仲間です!
最幸の仲間と最高の時間を過ごしましょう!
大自然、田舎、農業、食、そして棚田、それらに関心があるあなた!ご支援おまちしています!
【農家さんからの声】
「息子も継がず、私の代で終わりだと思っていた棚田を、棚田LOVERSの皆さんが草刈り再生お祭りの会場として活用したおかげで、キャンプ地として引き継ぎ活かしていきたいという人が現れてくれ、とても嬉しく安心して任せれるようになった」
【寄付者の方の声】
「いつも朝のライブから応援させて頂いてます。 自然環境を未来の子ども達に繋いでいく。
その想いを貫く姿勢に多くの方が心を打たれるのではないでしょうか。 棚田を会場としたフェス
大盛況お祈り申し上げます!」
「私も農業をしたいという夢があります。動画を拝見しましたが、心に響くものがありました。夢を叶え続けようとする姿勢に、こちらが励まされます。お米も本も楽しみです。家からも遠くないので、また是非伺いたいです。心を込めて寄付させて頂きます。」
「人間活動によって世界中で生物が居場所を失っています。棚田の保全を通して生物の住み良い環境を守ることができます。多くの人が棚田のイベントを楽しんで、地球環境に関心を持って頂けることを願っています。」