毎月の寄付|『たすけあい』は、みなさまのご支援ご協力により運営されている『非営利メディア』です。

 

団体説明|一般社団法人たすけあいとは

「一般社団法人たすけあい(以下法人)」は、親元を離れて暮らすこどもたちについて、理解の輪を広げるための「非営利メディア」である「社会的養護専門情報発信サイトたすけあい(以下たすけあい)」を運営しています。

たすけあいは、2020年に当法人代表の田中れいかが個人で開設し、社会的養護に関する解説記事や、当事者や支援者等のインタビュー記事を掲載し、現在では月間1万PVを超える情報発信サイトへと成長することができました。(たすけあいの開設から間もなく、YouTube上に「たすけあいch」として、動画による情報発信も開始。今では登録者数4千人を超える。)

そして私たちは、わたしたちが想像している以上に、世の中には社会的養護の情報を知りたいと思って下さる人々が大勢いて下さることに驚きと喜びを覚えると同時に、もっと多くの人々へ社会的養護の情報を伝えていきたいと強く思い、より質の高い記事を発信すべく、たすけあいを一般社団法人化しました。

これからも、代表田中れいかの「かわいそうはもう古い!」、「生い立ち関係なく、誰もがなりたい自分になれる」をモットーに、客観的・中立的立場で、社会的養護に興味関心を持ち、関わって下さるような人たちを増やすべく、理解の輪を広げる情報発信を行ってまいりたいと思っております。どうかみなさまの温かいご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

問題意識|変えていきたい社会的養護の現状

家庭にさまざまな事情を抱えた子どもたちが暮らしている児童養護施設では、基本的に18歳を迎えると施設を退所しなくてはいけません。

施設を退所した子どもたちは頼る人も知識もないままに自立を余儀なくされるのです。

・辛いときに相談できる相手がいない
・放り出されたような気がして辛かった
・バイトが嫌だからやめよーとか言える友達がうらやましい。
OUR VOICE OUR TURN 「僕らの声『自立のかべ』」より
児童養護施設や里親家庭を巣立った子どもたちの声

そして、施設という特殊な環境で育った退所者は、悩みを抱えても周りに相談することが難しく、人知れずドロップアウトしてしまう傾向にあります。

例えば、高等教育に進学した退所者(239人)のうち約20%が中退していますが、学校を辞めた理由について41.4%が「心の病気、ストレス」を挙げています。

また就職した退所者では、3年間で約70%が初めて就職した会社を退職をしており、1年目に転職を行なった退所者では、38.9%「職場の人間関係」、36.5%が「心身のストレス」を理由に挙げています。

このような現状から社会的養護専門情報サイトたすけあいでは、心理的理由でドロップアウトする児童養護施設退所者をひとりでも少なくすることを目的として、社会的養護の認知度を上げて、社会的養護に理解のある社会をつくっていくために、社会的養護の実情を誤解なく広く情報発信していきたいと思っています。

代表紹介|生い立ち関係なく、なりたい自分になれる社会を目指して

こんにちは。わたしは7歳から18歳までの11年間、東京都の児童養護施設で生活をしていました。現在は多種多様な家族の形がありますが、私の場合、血のつながりのない人たちと児童養護施設をおうちとして共同生活をしていました。

児童養護施設というのは予期できない災害や事故、親の離婚や病気、または不適切な養育を受けているなど、さまざまな事情により家庭による養育が困難な2歳から18歳までのこどもたちが生活をする場所です。日々の生活を共にする大人は施設の職員たちです。

わたしはこのような環境にいるこどもたちのことを知ってもらうため、当事者として自分の経験を話したり、メディアやSNSで発信したり、講演活動で啓発する活動をしてきました。

そして活動をしていてしばらく経った頃、ふと気づいたことがあります。それは、児童養護施設や社会的養護を知らない人たちが気軽にアクセスできる場所が少ないということです。

あまり知らない人から関係者まで、みんなが共に考え意見交換をするための資源が圧倒的に足りないのではないかと思ったのです。

そうしてスタートしたのが社会的養護専門情報サイトたすけあい。今では施設職員さんや里親さん、社会的養護を経験した子から感想をいただくようになり、発信の大切さを実感しているところです。

まだまだ駆け出しのメディアですが、たすけあいでの発信を通して親元を離れて暮らすこどもたちへの理解を促し、こどもたちが安心して成長できる社会をつくります。そしてそれと同時に、その生活を支える職員さんや親御さんにも目を向け、こどもも大人も一緒に社会的養護について考え議論していく社会をつくります。

ぜひ一緒に、生い立ち関係なくなりたい自分になれる社会を、ここ「たすけあい」から築いていけたら嬉しいです。

一般社団法人たすけあい
代表理事 田中れいか

記事事例紹介|こんな記事を更新しています

・児童福祉の最後の砦「自立援助ホーム」とは?
https://tasukeai.co/whats-jirituenjohome/

自立援助ホームとは?・自立援助ホームで暮らす背景は?・入居までの流れなど

・【現役職員さんに聞いてみた】一時保護所の生活
▷ https://tasukeai.co/temporary-care-center2/

一時保護所での1日の流れ・一時保護所のルール・学校に行けるの?・自由時間の過ごしかた・一時保護所の環境など 

思わぬ反響

開設当初、想定していなかったことが起こりました。それは、いま家庭内で困っている状況にいる10代の子たちからのコメントが届いたことです。

若年層が多く視聴すると言われているYOUTUBEだからこそかもしれませんが、施設に行った兄弟のことを思うコメントや施設の入り方についてコメントが届き、一つ一つにお答えしてきました。すると後日返信がきて「無事に施設に入れました」というコメントが。

このできごとがあってから「いま苦しい状況にいる子たちに向けて安心できる情報を届けること」がいかに大切かを痛感しました。

そしていま、これからのこども政策の基本理念の一つに「SNSを活用したプッシュ型の情報発信を充実していくこと」が盛り込まれています。発信に特化した団体が少ないこと、今回のような思わぬ反響があったことからも、たすけあいでできることはまだまだあるのではないかと実感しているところです。

寄付のお願い|月1,000円からの寄付で活動を応援してくださいませんか?

たすけあいでは、これまで更新してきた解説記事や取材にかかる謝礼、交通費等含めた経費はすべて田中れいかの個人資金で賄っていました。また数人のボランティアの協力によって、立ち上げから2年間は何とか活動をつづけることができていましたが、より質の高い情報をと思い、記事の多様化を図っていくつれて、そのすべてを自己資金で賄うことが難しくなってきました。

わたしたちは、より多くの人々に社会的養護のことを知ってもらい、理解の輪を広げて行くことが、現在社会的養護のもとで暮らすこどもたちや経験者たちにとって生きやすい世の中になっていくのではないかと信じています。

そのためには、たすけあいが今以上に、人々に必要とされる情報発信サイトへと生まれ変わる必要があると考え、リアルな現場の声を含めた記事のより一層の質の向上と多様化が求められていると考えます。そして、なにより大切なことが、このたすけあいを継続し、社会的養護の情報を発信し続けていくことです。

近年、数多の非営利メディアが現れては消えていきました。たすけあいに関しても社会的養護というニッチな分野ゆえ、それだけで事業として成立させることは大変厳しい状況にあります。なによりもたすけあいが情報発信において大切にすることは「どこにいても無料でアクセスできること」、「現場の声、当事者の声に寄り添い、必要な情報を届けること」です。

 引き続き、たすけあいが非営利メディアとして、社会的養護の情報発信活動を続けていくためにも、寄付のご協力をよろしくお願いいたします。

 

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現在の収支は、下記の通り大きな赤字となっており、不足分は代表の田中れいかの個人資金を充填してきました。

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一般社団法人においては財務情報の提示が義務化されていませんが、毎年収支状況について公開していきます。みなさんの気持ちを受け取り、「一人のありがとう」のために発信をつづけていきますので、どうかみなさまの温かいご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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