活動・団体の紹介
ママコミュ!ドットコムが事務局を務めている「グローバルユース防災サミット実行委員会」は、大阪・関西を中心に防災に取り組む中高生、大学生を中心とした非営利団体です。
活動の背景、社会課題について
防災について学ぶ中で、SDGsをはじめとする様々な社会課題と防災が深くつながり、災害が平時の社会課題をさらに深刻化させる原因になったり、社会課題が解決されない社会で災害が起きるとその後の復旧復興が大きく立ち遅れてしまうことを知りました。
活動内容の詳細、実績について
今年元日に発災した能登半島地震によって津波や土砂災害が発生し、多くの人が命と財産と家族を失いました。家族揃って迎える一年で一番楽しいお正月が一転して大きな犠牲を生む大災害となってしまいました。
真っ先に思ったのは、自分たちと同じ年代の子どもたちのことです。
もしかしたら家族が安否不明なのかもしれない。
もしかしたら子ども自身が命の危険に晒されているのかもしれない。
もしかしたら。。。不安はどんどん大きくなっています。
これまで私たちはグローバルユース防災サミットの活動の中で世界で防災に取り組む仲間との出会いのチャンスに恵まれました。
ドイツには日本の消防士さんとは別に民間の消防団があり、平時は学校の先生や学生が火災発生時には消火活動を行うということ。訓練に臨む時はいつも自分の街を守るんだというプライドで満ちていること。
トルコは日本と同じく様々な大陸のプレートの境目が集まる場所にあり、地震頻発国であること。そのため小学生の時から災害から命を守る防災教育が盛んに行われていること。
学校では支援が必要な友達も一緒のクラスで学んでいることから、その子達にも理解ができる防災の教材を子どもたち自身が手作りしたり、歌や踊りで防災を学べる工夫をしていたり、人に寄り添いながら伝えるやさしい防災が日本より進んでいると感じました。
ですが、昨年2月にトルコを襲った大地震で大切な仲間が被災しました。
人間の力を遥かに超える災害で多くの仲間が傷つき、悲しみ、心の傷はまだ癒えていません。
私たちは昨年、トルコの仲間のためにできることは何かを真剣に議論し、募金活動と応援の寄せ書きを呼びかけました。100人以上の子どもが自分の言葉でトルコの仲間のために思いを届けてくれたのです。
遠くても心はつながっているし、遠くても助け合うことができると私たちが確信できたのはトルコのチャリティ活動を経験したからです。
募金活動に際して約束すること
今回の募金活動にあたって私たちは次のことを約束します。
*透明性のある誠実な活動を心がけます。
*被災地のニーズ収集や適切な支援のための努力を怠りません。
*募金の使途と活動報告を公開します。
ご支援くださったみなさんの気持ちを一緒に活動を通して子どもたちに伝えたいと思います。
寄付金の使い道について
寄せられた募金を使って、次のような活動を行います。
*被災地を訪れ、子どもや若者に対する心のケア活動を行います。
すでに大規模団体は現地での子どもの遊び場提供などの支援を行っていますが、大人目線で
行われる活動も多いことから、私たちは同じ年代の当事者として彼ら彼女らにより近い存在
として、単なる遊び相手ではなく、友情を育むことで将来にわたりお互いを支え合うことが
できると考えています。これはユースだからできる活動の強みです。
また、思春期の多感な時期である私たちは、ジェンダー少数派や心身に個性を持つ人に対し
ても大人以上に寛容であり、互いを認め合う力が優れています。
被災した子どもたちの中には、親や周囲への遠慮から、自分の気持ちを押し殺している様子
が見られるそうです。それは次第に心のバランスを崩してしまうとても怖いことです。
私たちは彼ら彼女らと息の長い活動を通して友情を育むことで、あなただから話せる信頼関
係を作ります。
*被災地の子どもたちを大阪へ招き、安全な場所で共に楽しい時を過ごす「レスパイト(休息、休憩)プログラム」を実施します。
レスパイトとは、本来、介護者が疲労感、困憊感により心のバランスを崩さないよう、介護からしばし距離を置く対応策を意味しますが、被災による精神的な疲労感、困憊感も同じように、頑張りすぎないことが大事だと言われています。
私たちは「被災生活からのレスパイト」として、大阪の人気観光スポットに被災した子どもたちを招待し、大阪名物の美味しいものを一緒に食べて、歌を歌って、一緒に泊まって「いつもの自分」に戻ってもらえるよう、楽しい時間を提供しようと考えています。
阪神・淡路大震災当時、神戸の街は真っ直ぐ立っている建物がないほどの被害を受けたそうです。神戸に住む人は大阪に来ると日常と変わらない風景があり、悲しい気持ちもあったが、どこかホッとしたと親たちから聞き、同じように壊れた家や混乱した避難所とは別の風景に自分の身を置き、改めて災害復興を考えることができるのではと思いつきました。
春休みや連休中の活動が中心になると思います。
支援してくださったみなさんにも大阪での活動の際はご一緒していただきたいです。
子どもたちの笑顔が明日へのチカラになりますように
災害復興は長期戦です。
多くの時間、多くのマンパワー、そして多くの人の寄り添う気持ちが必要です。
私たちと一緒に息の長い活動をしませんか?ぜひ応援してください。