天神祭ごみゼロ大作戦とは
天神祭ごみゼロ大作戦は、日本三大祭のひとつ「天神祭」で、
・ごみの分別回収を行うエコステーションの設置
・洗って何度も繰り返し使用できるリユース食器を導入
・散乱ごみの清掃活動
を行うことで、ゴミ拾いではなく、そもそもごみを出さないことを目指す環境保全活動です。
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大作戦実施以前の天神祭のごみの状況
わたしたちは天神祭ごみゼロ大作戦を実施する以前、2016年に天神祭にてごみの調査を行いました。
ボランティア53名によって、3日間にわたり、天神祭ではどんなごみが多いのか、どんな場所にごみが捨てられているのかなどを調べました。
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会場内には、「燃えるごみ」と「びん・缶・ペットボトル」の2分別で約700個のごみ箱が設置されているのですが、祭初日の夕方にはもうごみ箱からごみがあふれ出し、道端にごみが散乱し始めている状態であることが分かりました。
そして、宵宮と本宮の2日間で得られるデータだけでも、天神祭の期間中に発生するごみはなんと60トンにも及ぶことがわかりました。実際にはこれをさらに上回るものと思われます。
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もちろん、関係各所の方々のご尽力によって、祭の翌日にはきれいに清掃されるのですが、大きな問題は、本来はリサイクルが可能な資源物も、散乱したごみと混ざってしまい、資源化がほとんど不可能であることです。
2016年の調査時には、回収されたごみの97%が産業廃棄物として焼却処分されていました。
散乱したごみの清掃や焼却処理の際には大きな環境的・経済的負担がかかっています。
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また、ごみの組成調査を行ったところ、回収されたごみの重量にして約4割が飲料容器でした。そして、飲料容器の中でもビンがかなりの重さを占めており、容積にするとトレイやカップといったプラスチック容器が多くを占めていることがわかりました。
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ごみゼロにするための作戦内容!
ごみの調査をしていると気が付いたことがあります。
それは、来場者は意識的にポイ捨てをしているわけではないということです。
人の多い会場内でごみ箱を探すのは難しく、「なんとなくごみが集まっている場所」に捨てている方が多かったのです。
来場者の中には「ごめんなさい」と謝りながらごみだまりにごみを捨てている方もいらっしゃいました。
まずは、ごみを適切に回収する場所を設け、声掛けを行うこと。
そして、ごみを拾うのではなく、ごみを出さない工夫をすることを考えました。
重量にして約4割を占めている飲料容器は、分別回収をすることで資源化をし、容積にして多くを占めているトレイやカップといったプラスチック容器は、リユース食器で代替するという方法です。
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天神祭ごみゼロ大作戦2018の結果
天神祭ごみゼロ大作戦実施2年目の昨年は、大川沿い露店出店エリアで、
・エコステーションの設置(エリア全域)
・リユース食器の導入(南天満公園)
・ごみの拾い歩き(エリア全域)
を実施しました。
結果としては、実施初年度で、
・資源物を2,875㎏回収する(昨年度824㎏)
・リユース食器を導入、回収率93%(昨年度76%)
・ボランティアのべ1,494名参加(昨年度835名)
を達成することができました。
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▲エコステーション回収量 2,875kgを資源物へ。
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▲エコステーション回収物の処理方法 49%を3R。
最も天神祭ごみゼロ大作戦の実施により変化したのは、散乱ごみの量です。
しかも、これはボランティアによりごみの清掃活動を行ったのではなく、来場者の行動の変化により会場が綺麗になったのだと言えます。
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2019年のごみゼロ大作戦は…
3年目となる2019年度は、2018年度に引き続き、天神祭全体でのごみゼロを目指すため、露店の8割以上が集中する大川沿いのエリアすべてで「エコステーション」活動を実施し、回収量の増を目指します。
リユース食器の使用を広めて、そもそもごみの出ないお祭りを目指す取り組みについては、2018年は資金とボランティア数の関係で、前年に引き続き、一部地域での配布にとどまりましたが、回収率を大幅に上げることができました。2019年はまだ全域での展開はできませんが、前年より広い地域での配布を目指します。
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※上記エコステーション設置箇所は今年の予定設置箇所となります。
天神祭ごみゼロ大作戦2019を開催させるためには
2019年も天神祭ごみゼロ大作戦を実施するには800万円が必要です。
そこで今回のクラウドファンディングを実施いたします!
みなさまからいただいたご支援は以下のようなものに使用させていただきます。
★リユース食器の導入費用 900,000円
(リユース食器レンタル代、運搬代等)
★エコステーション・本部設営費用 2,390,000円
(テント代、装飾代、ごみ箱レンタル代等)
★ボランティア・ボランティアリーダー関連費 2,078,000円
(宿泊代、クリーニング代、Tシャツ代、保険代等)
★事務局運営費 2,102,000円
(旅費交通費、業務委託費、通信運搬費等)
★当日準備物代 230,000円
(ライト代、ごみ袋代、インカムレンタル代等)
★広報費 300,000円
(デザイン費、チラシ印刷代等)
など
※金額は目安であり、天神祭ごみゼロ大作戦を実施するのに必要である全体的な予算を書き出しております。みなさまからいただいたご支援は上記のいずれかに使用させていただきます。
リターンについて
ご支援いただいた方みなさまへ、以下のリターンをお贈りさせていただきます。
・お礼メールのご送付
・活動報告会へのご招待
・活動報告書のご送付(メールにて)
・活動報告書へのお名前の掲載
(リターンがご不要な方は寄付ページの備考欄よりお知らせくださいませ)
実行委員会のメンバーのご紹介
天神祭ごみゼロ大作戦は大阪を代表する以下のような団体で構成されています。
大阪市/公益社団法人大阪府産業資源循環協会/一般社団法人大阪市一般廃棄物適正処理協会/大阪神農商業協同組合北支部/大阪市ボランティア・市民活動センター/社会福祉法人大阪ボランティア協会/なにわエコ会議/関西製紙原料事業居/大阪府地球温暖化防止活動推進センター/特定非営利活動法人大阪府民環境会議/特定非営利活動法人ごみゼロネット大阪/大阪ごみ減量推進会議/大阪びんリユース推進協議会/Rびんプロジェクト/World Seed/特定非営利活動法人地域環境デザイン研究所ecotone (2019年4月現在)
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実行委員長メッセージ
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「大阪じゃ無理だよと言われていた、天神祭ごみゼロ大作戦ですが、大作戦開始2年めにして、大川沿い全域でのエコステーション活動を実現できました。また、廃棄物量も前年に比べて13.8トンも減らすことができました。大阪じゃ無理だよではなく、大阪だからできたのです。新しいこと、おもろいことに取り組む姿勢は天下一品です。
もちろん今年もエコステーションでごみの減量や分別を呼びかけます。また、使い捨てでないリユース食器を露店で使っていただき、ごみを出さないお祭りを目指します。
この大作戦は「地球上の誰一人として取り残さない」を理念とする世界共通の将来目標SDGsに対して「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任つかう責任」「海の豊かさを守ろう」「パートナーシップで目標を達成しよう」の4点で貢献するものです。
また、海洋プラスチック問題を契機として焦点化しているプラスチックごみ対策のための具体的実践であり、大阪府・大阪市の掲げる「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を実効あるものとすることができます。
持続可能な明るい未来、やってみたら出来そうです。どうか現地で、そしてクラウドファンディングでお力をお貸しください。」
ご支援の方法
皆さまからのご支援は、クレジットカードもしくは銀行振込にて受け付けております。
こちらのページの「ごみゼロを支援する!」のボタンをクリックし、必要事項をご入力お願い
いたします。
(※銀行振込を選択された方はご入力いただいたメールアドレス宛に振込先口座が記載されています)
今年も天神祭ごみゼロ大作戦を実施し、みんなで楽しく天神祭を世界に誇れる美しいお祭りへと発展させるため、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします!!
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