一般社団法人糸島しましまプロジェクト

誰でも無料で参加できる子どもの居場所。寺子屋しましま3周年ドネーション。

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支援総額
1,351,824
90%
目標金額 1,500,000
サポーター
115
終了しました
2024年09月14日 14時00分 まで
誰でも無料で参加できる子どもの居場所として2021年8月1日に開校し、今年で3周年を迎えました! 行政で区切られる地域の枠を超えて、居住地に関係なく過ごせる子どもの居場所。 代表をはじめ週1で来てくれるスタッフが無償ボランティアで運営を続けています。 開校以来、173日の寺子屋を開校し、参加人数は1,710人になりました。 これからも子供たちの居場所としてあり続けるよう頑張っていきます。 今回、3周年のバースデードネーションを皆さまにお願いしたいと思いキャンペーンを始めました。 実は、水捌けがよくなって喜んでいた畑が、イノシシに荒らされて大変なことになっています。 予想外の支出も度々起こりますが、工夫しながら運営していきたいと思います。 寺子屋しましまの3本柱は「学習」「食育」「農業」です。 これを続けていくためにも、皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

活動・団体の紹介

2012年10月、東京電力福島第一原発事故の影響で食品の放射能汚染への不安を抱えながら子育てをするグループへ、地元糸島の規格外野菜などの食材を週1で届ける活動体として発足しました。

この活動は、約10年間、延べ400回以上の定期便と臨時便の発送を行いました。現在も時々臨時便を発送しています。

福島支援の活動をする一方、各地で発生する災害についても無視することが出来ず、被災地の保育園へ絵本を届けたり、炊き出しをしたりと、対象は「全国の被災地」へと幅が広がりました。

そんな中コロナ禍に突入。
あらゆる行政の機関は閉鎖され、学校も休校。給食がない為、母親は食事作りに追われる・・・。これは一種の災害ではないかと捉え、九州大学留学生への食材支援、お困りごとを抱える世帯へ弁当配布なども実施しました。

【当時の新聞記事】

100万のご寄付を集めさせていただき、4か月で約2500食の弁当を無償配布させて頂きました。

この活動を通して思い至ったのが、ただ食料を配布するだけではなく、「一人ひとりが生き抜いていく力をつけることが必要だ」ということでした。そこで、これまで着目していなかった地元の子育て支援の活動を始めるべく立ち上げたのが、「子どもの居場所寺子屋しましま」です。これを機に法人格を取得し「一般社団法人糸島しましまプロジェクト」となりました。

活動の背景、社会課題について

寺子屋しましまは、コロナ禍真っ只中に開校しました。
開校当時はどこにも行く場所のない子達の居場所としての需要が強かったですが、現在は以前の生活に戻りイベントも多くなり、子ども達の行き場所もずいぶん増えました。

では、寺子屋しましまの役割は終わったのでしょうか?

参加する子ども達やボランティアスタッフも、ゆるく入れ替わりながらの2年間でしたが、それぞれ違う環境や事情を抱えた家庭は、どんな時代にもあるのだろうということは、はっきり分かりました。

また以前のような事態がいつやってくるかも分かりません。
パンフレットにも記載している「災害発生時には、災害支援対策の拠点としての機能も併せもちます」という文言の意味は、「自警団のようにいつでも動ける体制を取っておきたい」という、活動の根底にある想いからきています。

私たちは存在し続けたい。いざという時に動けるように。そのためには集える場所が必要です。日常は「生き抜くスキルをあげていく!」をモットーに様々な体験を無料で提供する居場所でありながら、社会情勢によって、柔軟にしなやかな新たな動きを取れるようにしておく。そんな民間の場所が、社会にあっていいと思うのです。

活動内容の詳細、実績について

開 校 日:毎週土曜日
◆開校時間:10:30~15:00

◆2021年開校日(8月~12月)44日: 参加人数:408人
◆2022年開校日(1月~12月)51日: 参加人数:485人
◆2023年開校日(1月~12月)48日: 参加人数:516人
◆2024年開校日(1月~7月)30日: 参加人数:301人(2024年7月末現在)

開校以来、173日の寺子屋開校、参加人数は1,710人に。
地域や学校行事で参加者が少ない日もありますが、教室にあふれんばかりの参加者がいる日もあり、平均10名/日で推移しています。ご予約は1日上限12~13名で締め切っています。

寺子屋の一日

学習

午前中は学習や読書など、静かに過ごす時間。
九州大学仏教青年会寮の大学生を中心に大学生にボランティアで来て頂いています。子ども達にとっては少し先の将来像を想像することができるお兄さんお姉さんとのふれあいは、学習以外の大切なものを感じ取れる大切な時間となっています。

キッズクッキング

学習が終わった子ども達から、お昼ご飯の1品を子どもたち自身で作る「キッズクッキング」をしています。自分たちで作って盛り付けたものを食べる経験は、子どもにとって大切です。

お昼ご飯

お昼ご飯の準備は、食育担当の代表阪井が担当しています。
好きなものをビュッフェ形式で取る形で、嫌いなものは無理して食べさせていません。ですが、一緒に食べる仲間がいると、家では食べられない苦手なものに挑戦する子どもの姿もよく見かけます。共食って素晴らしい!

調味料はすべて化学調味料などが無添加のものを使用。米は自然栽培のもの。醤油や味噌は九州産無農薬丸大豆使用のものを、松合食品様よりご支援頂いています。卵は飼っている鶏達が産んでくれ、野菜も極力自家製です。できる限りの自給自足を目指しながらも、全面的なバックアップはグリーンコープ生活協同組合ふくおか様より頂いています。
メニューはブログで時々紹介しています。こちら

午後からは畑や楽しい企画、自由時間

食育の一環として、農業を取り入れていますので、季節によりさまざまな作業をします。

ニワトリと過ごす愛のある時間

最初に生後2日目の4羽のボリスブラウンがやってきて、それはそれは子ども達に可愛がられました。2年以上経ちますが、まだ元気で卵も産んでいます。
それから、チャボの有精卵を孵卵器で孵化させるという取り組みをしました。
中の雛の「胎動」により触れてないのに転がる卵、割れてないのに中からピヨピヨと声が聞こえてくる不思議。やがて、内側から少しずつ殻にヒビをいれ、遂には割って出てくる雛は、命の誕生を目の前で見せてくれます。

鳥達の「産まれる」「生きる」「死ぬ」を常に観察し体験できる居場所です。素敵じゃないですか?先月からキツネが出没しており、チャボ6羽が捕られてしまいました。死体が残らないので埋葬もできませんが、「また会いたいね~」と子ども達が話しています。それを耳にする度に、子ども達の中に育まれている優しさや愛情を感じることができ、油断すると涙腺が崩壊しそうになります。

農業は土木だった!

寺子屋しましまの3本柱は「学習」「食育」「農業」としてスタートしました。
お陰様で通常の活動は軌道にのり、まるで息をするように楽しく継続できています。
ただ1つ、農業に取り組むにあたり、直面するのが水との付き合い方。水捌けが悪い畑をなんとかしたいと思った時に、たどり着いたのが環境改善土木。最近では、有機土木という言葉もできたようです。

大雨が降ると何日も水没していたエリアに、溝を掘り、竪穴を掘り、丸太を打ち込んで、水が地下に浸透しやすい工事をしてみました。

溝・竪穴を掘るのも大変でした。丸太を子ども達と打ち込んでいる様子です。小さい体で掛け矢を持つだけでも大変ですが、みんな楽しそうでした。

この写真の中央の通路が、丸太を打ち込んだエリア。両サイドにはまだ水がたっぷり溜まっていますが、中央はほとんど土中に浸み込んでいるのが分かります。

長年、重い耕運機やトラクターで踏みしめられた畑はカチカチになって、地下30㎝より下くらいからは水が浸み込みません。すると大雨は表面の土を削って川へ運び、河川を詰まらせ汚すことになります。

洪水と似ていると思いませんか?
山も畑も水が浸み込むエリアを増やすことができれば、災害も減るのではと考えています。子ども達も小さいうちから環境のしくみや改善方法を考えていくための、重要な学習の場と位置付けています。
今年も継続して工事を進めていきます。

代表者メッセージ

子どもの居場所寺子屋しましま代表の阪井麻紀です。

この13年近く、子どもを産み育てながら、少しでも我が子以外の子ども達の為に尽力できたらという想いで活動を続けています。それは、続ける為に続けようと思っているのではなく、社会的な問題が解決できていないばかりか、学んだり経験していく程に、むしろ増えていく・・・。つまり、辞める理由がないから辞めないだけです。

始めた頃は30代でしたが、あっという間に50代に・・・。
お陰様で心身ともに健康で、あと20年は走り続けられるのではと思っています。

寺子屋しましまは、阪井麻紀、そして伊東未来の二人が中心となり、愉快なボランティアスタッフの皆さまと共に運営しています。

阪井麻紀
アロマの工房 香の宮 代表
https://kaorinomiya.com/
糸島出身。3児の母。
これまで福島や熊本、朝倉など地元ではない被災地への支援活動に邁進してきましたが、人生も折り返しを過ぎ、今後は地元糸島と土木にエネルギーを注いでいきたいと思います。
▼最新メディア掲載記事
 アサヒグループジャパン株式会社
 「ハレの日、アサヒ」
https://harenohi.asahigroup-ja...

伊東未来
西南学院大学 教員
https://researchmap.jp/ito_mik...
福岡生まれ。大人になってからは西アフリカや関西で暮らし、2019年から糸島在住。文化人類学が専門。自分の子どもはいませんが、子どもは社会で育てるものだと思っています。子どもたちが、机上のお勉強だけでなく生き抜く知恵を楽しみながら身につけられるよう、サポートしていきます。

寄付金の使い道について

ここまで読んで頂いてありがとうございます。
今回のアニバーサリードネーションは、述べてきました内容を継続、またはブラッシュアップしていく為に必要な費用と考えています。

前期(2023年7月1日~2024年6月30日)の収支(端数切捨て)

◆収入(寄付金・野菜販売)2,000,000円
◆支出 (比率の高いものから)↓
 ①賃借料(立ち上げ時借入金の返済に充当)650,000円
 ②外注工賃(施設管理など)250,000円
 ③税理士顧問料198,000円
 ④消耗品(農具・鶏の餌など)170,000円
 ⑤決済手数料82,000円
 ⑥法人税(福岡県・糸島市)71,000円
 ⑦交通費(大学生ボランティア)68,000円
 ⑧保険代52,000円
  ここまでの小計1,541,000円

これらに光熱費や食費なども加わります。

無料で食事の提供をしているプロジェクトなのに、食費が上位に挙がっていないことが不思議ですよね。これもひとえに、スポンサーの皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます!

今年も野菜販売などももちろん頑張りますが、大幅に減収の見込みで、自力で全額を賄うことは困難です。
上記の継続する為に必ず必要な経費、約150万円を目標金額とさせていただきました。

最後に

正直に申し上げて、法人にしなければ不要だった支出が悩みの種です。
助成金などの獲得がしやすくなるのではと法人化しましたが、情報収集だったり申請書類・報告書類を作成する事務局を立ち上げることができないまま、少人数で突っ走ってきました。そこまで手が回ってないのが現状です。

今回は資金面のご支援を求めるドネーションですが、阪井と伊東で手が回らないポイントをフォローしてくださる主幹メンバーも求めていることを、付け加えさせてください。
同じ熱量で参画して頂ける方、いらっしゃればお声掛けください。
ただし、ご自分の生活が安定している方に限ります。理想だけでは無理ですので!

子育てでいうと、七五三のやっと「三」になった寺子屋しましま。
これからも成長を見守って頂けたらと思います。
温かいご支援、よろしくお願い致します。

阪井麻紀
伊東未来
子ども達一同

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