活動・団体の紹介

特定非営利活動法人Thrive Later(スライブレイター)は、「健康寿命の延伸」と「地域の活性化」を柱に、地域の方々が自分らしく元気に暮らし続けられる社会をつくることを目的として活動しています。年齢や性別を問わず、生活習慣の改善や健康づくりが自然と習慣化できるよう、専門職による実践型の健康教育プログラム「りんご教室」をはじめ、地域イベント、健康相談、交流の場づくりなど、多様な取り組みを展開しています。医療・介護の専門家が中心となり、科学的根拠に基づく確かな健康情報と、地域に寄り添うあたたかいサポートを組み合わせ、予防を通じて “いきいきと暮らせる毎日” を広げていく団体です。
活動の背景、社会課題について
Thrive Laterには、医師・歯科医師・看護師・理学療法士など、多くの医療従事者が参加しています。私たちが予防活動に力を注ぐ理由――それは、臨床の現場で何度も「もっと早く支えられる場所さえあれば、この方はこんなに苦しまなくてよかったのではないか」と感じてきたからです。
治療の必要に迫られた患者さんと向き合うたびに、「正しい生活習慣や予防の知識がもう一歩早く届いていたら…」という悔しさと願いが心に残ります。医療は確かに人を救います。しかし、本当は“救わなくてよい未来”をつくることこそ、最も大きな力になるのではないか――その想いが、私たちの原動力です。

さらに日本では、平均寿命と健康寿命の差が約10年といわれています。
これは、人生の最後の10年間を「痛み・不調・介護が必要な状態」で過ごす可能性が高いことを意味します。
医療の現場では、その“差の10年”に苦しむ多くの方々を見てきました。
しかしその一方で、生活習慣病、運動不足、ストレス、孤立など、病気の多くは日常の積み重ねで予防できるものです。「健康でいたい」と誰もが望んでいるにもかかわらず、正しい知識が届かない、続ける仲間がいない、相談できる場がない――その“予防の空白”が、地域にはまだ存在しています。

だからこそ私たちは、医療者の知識と経験を地域に開き、一人ひとりが健康に向けて行動できる場所をつくることを使命としています。予防の力で、平均寿命と健康寿命の差を縮めたい。元気に過ごせる時間を一日でも長く伸ばしたい。治療の前にできることは必ずある――その信念のもと、私たちは活動を広げています。
活動内容の詳細、実績について

Thrive Laterが展開する「りんご教室」は、医師監修のもとで構築された体験型医学プログラムであり、鹿児島県を中心に全国へと広がりを見せている健康教育モデルです。「医学・栄養・運動・メンタル」の4領域を専門的かつ分かりやすく学べる点が評価され、地域住民が科学的根拠に基づいた健康行動を楽しく実践できる仕組みとして、多くの地域で採用されています。
このプログラムは、経済産業省・厚生労働省と連携した実証事業や、東京大学・産業技術総合研究所の研究者との共同開発にも携わり、エビデンスに基づく健康支援モデルとして高い信頼性を有しています。
りんご教室で蓄積されたデータや知見は、生活習慣改善、介護予防、行動変容の促進など、多方面で成果として報告されています。
さらに、鹿児島県内では、りんご教室の普及により 町全体の健康意識が向上し、地域の交流が増え、活力あるコミュニティ形成につながったという実績があります。単なる健康講座ではなく、地域の人と人をつなぎ、住民主体の健康づくり文化を醸成する「地域活性化モデル」としても高い効果が確認されています。
愛知県一宮市での取り組みにおいても、医師・歯科医師・看護師・理学療法士等の専門職が直接関わり、InBodyなどの測定機器を活用した行動変容支援を組み合わせることで、健康診断数値の改善、運動習慣の定着、家庭や職場の健康意識向上といった成果が現れています。
行政にとっては健康寿命延伸および介護予防施策との親和性が高く、企業にとっては健康経営の実践につながる取り組みとして活用いただけるプログラムです。今後は行政・企業とのパートナーシップを強化し、地域全体で予防に取り組む持続可能な健康支援モデルの構築を進めてまいります。
代表者メッセージ
「Thrive Later」という名前には、私たちの活動に込めた大切な想いがあります。
Thrive(スライブ)=繁栄する・元気に育つ・活躍する
Later(レイター)=これからの人生を、より良く
つまり、誰もが年齢や背景に関わらず、
「今からでも遅くない」「今だからこそ整えられる」
そんな前向きな“これから”を生きるための土台を、地域に広げていきたいという願いです。
私は歯科医師として、日々多くの患者さんと向き合う中で、
“もっと早く正しい知識や予防の支援が届いていれば、苦しまずに済んだのではないか”
という場面に数えきれないほど出会ってきました。
治療は人を救います。しかし、治療が必要になる前の段階で健康を守ることは、
本人だけでなく家族や地域の未来まで大きく変えていきます。
だからこそ、医療の専門性を地域に開き、
安心して学び、実践し、継続できる「予防の場」をつくりたい。
そして、多くの人が“これからの人生”を自分らしく歩めるよう支えたい。
その思いからThrive Laterを立ち上げました。
皆さまからいただくご支援は、地域の健康づくりのために大切に活用し、
健康寿命を延ばし、いきいきと暮らせる未来を共につくる力になります。
どうか、私たちの取り組みにお力添えをいただけましたら幸いです。
特定非営利活動法人Thrive Later 理事長 磯村美智子
寄付金の使い道について

皆さまからいただく寄付金は、地域の健康づくりを継続的に推進するため、
以下の事業に大切に活用させていただきます。
① 医師監修の体験型医学教室「りんご教室」の運営費
・教材・プリント・ワーク用資料
・会場利用料・運営スタッフ配置費
・参加が難しい方への受講支援(減免など)
りんご教室を安定して開催し、誰もが安心して学べる機会を確保します。
② 地域の健康教育・予防啓発活動
・健康講座・ミニセミナー・相談会の開催
・パンフレット・動画などの広報物制作
・SNSやWebサイトを通じた健康情報の発信
地域全体が予防に取り組める環境づくりを行います。
③ 行政・企業との連携事業の推進
・健康経営支援プログラムの企画・提供
・行政の健康寿命延伸施策との協働事業
・地域全体で予防を進めるための調査・分析費
持続可能な健康モデルの構築に向けた基盤づくりに使用します。
④ 法人運営のための基礎的経費(必要最小限)
・事務局運営費
・設備費・通信費など
・団体運営に必要な最低限の事務経費
健全な経営基盤を保つことで、長期的に信頼される活動を維持します。
【寄付が生み出す未来】
いただいた寄付は、
「治療が必要になる前に健康を守る社会」を実現するための力になります。
・健康寿命が延びる
・介護予防につながる
・地域のつながりが増える
・医療費の適正化につながる
・活気ある地域づくりに貢献できる
寄付という形で地域の未来を共に育てていただければ幸いです。



