活動・団体の紹介
但馬を結んで育つ会は、但馬地域で安心して住み続けることができるよう、医療福祉のサービスを継続的に提供できる環境整備に取りくむNPO法人です。医師、看護師、薬剤師、介護士などの専門職、社会福祉法人、一般企業、一般市民、自治体職員などが参画し、但馬地域3市2町が様々な垣根を越えて連携できる体制の構築をすすめています。
活動の背景、社会課題について
但馬の人口減少・高齢化は進展し、地域によっては医療・介護崩壊が目前に迫っています。
これは近い将来、但馬全域での現実となります。医療需要は今後 8 割にまで落ち込み、介護需要は25年間現状が維持されるといわれています。結果、現状の医療では将来継続が困難になり、介護側も体制の維持が出来なくなります。地域包括ケアの要となる一般診療所の医師の減少、介護サービスを担う世代の不足が深刻な問題となります。行政の社会保障財源も逼迫し、このままでは但馬で安心して暮らし、生涯を閉じることが出来なくなります。
但馬の人口は、今後30年で半減することが予想されています。「我が町のため」ではなく「同じ二次医療圏・文化を共有する但馬」という視点で協力し合うことが必要です。
活動内容の詳細、実績について
●集落地域の”小さな拠点”…中山間地域の新しいモデル
医療・福祉サービスを持続可能なものとするために、みんながアクセス可能な場所に、医療や福祉、その他様々なサービスを集約させた拠点の整備に取り組んでいます。
●医療・福祉データ連携・ICT化…テクノロジーの活用
住民の皆さんに効率的に医療・福祉サービスを届けるために、テクノロジーを活用し、但馬全域での医療福祉データ連携の促進に取り組んでいます。
●交通ネットワークの整備…交通・移動手段の整備
公共交通がなくなる、自動車の運転ができなくなる等の課題がある中山間地域で医療・福祉を確実に届けるために、交通・移動の課題にも着目し実証実験に取り組んでいます。
●医療・福祉 研修…顔の見える関係づくり
広域な但馬全域の医療・福祉従事者の皆さんを対象に、様々な課題を共有し、顔の見える関係づくりに取り組んでいます。
●講演会・シンポジウム…様々な場所でメッセージを届けます
但馬の皆さんが、これからも安心して暮らし続けられるよう、地域の医療福祉の現状をお伝えします。設立以来100を超える講演会・シンポジウムを実施しています。
●明るい一揆…明るい未来をつくる
私たちが行っている活動や課題がより皆さんに伝わるために、より明るく面白く地域に伝えていきます。但馬地域の医療福祉課題に対してアイディアやユーモアを駆使し明るく立ち向かうプロジェクト。
代表者メッセージ
このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。NPO法人但馬を結んで育つ会の代表、千葉義幸です。
我々の故郷で、これからもこの地で暮らしていくために、但馬に住む一人一人が自分のこととして医療福祉について考え、皆で支える気持ちを持つことが大切です。そして我が町のためではなく、同じ二次医療圏、文化を共有する但馬という視点で協力し合うことが必要です。医療・介護・福祉の関連機関、行政が連携し、医療福祉の適切なサービスが今後も効率的、継続的に提供される環境を作っていくこと、これは但馬に住む者の心が一つになればきっと可能で、またやらなければなりません。
この但馬でこれからもずっと暮らしていくためにに皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
寄付金の使い道について
お寄せいただきました寄付金は、当法人の運営費、医療福祉セミナーやシンポジウムの開催費用、EHR(電子健康記録)の活用や医療情報共有システムの事例研究費用、多職種連携研修会の開催費用などに利用させていただきます。
皆さまからのご支援で事業を継続、活動を拡大させる事で、「この但馬でこれからもずっと暮らしていく」ため、医療・介護・福祉・行政等の関係機関が強力に連携し、医療・福祉の包括的かつ継続的な提供体制を構築し、適切なサービスが切れ目なく効率的に提供される環境を整備していくことができます。
温かいご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。