より困難が見えにくく、より貧困の変化が早い社会へ
特定非営利活動法人トイミッケは「より困窮が見えにくい状況に陥った方へのアウトリーチ」と「通信の貧困」を解決課題と定め、食料・宿泊の提供や夜回りなどの直接支援と、通信インフラ設置やデバイス提供を含むプロダクト開発の両輪をもって「届きにくいSOS」のすくいあげを進めるためのNPO法人です。様々なテクノロジーが社会へ溶け込み、社会規範と溶け合う中で「貧困」もまた変化が早い現状があります。その変化へ大胆に切り込んでいくための団体として立ち上がりました。
※「最近の貧困の変化」については下記記事でトイミッケ代表理事が答えています。
●『「もはや綱渡りですらない」生活保護おじさんが見た「闇バイトに堕ちる若年困窮者」のリアル』(FRIDAY DIGITAL)
●『貧困はある日突然口を開く。宿泊支援団体に聞く「路上生活2022」』(Yahoo! JAPAN SDGs)
なぜ「通信の貧困」と「新たなアウトリーチ」に取り組むのか?
2020年頃よりコロナ禍の影響で急増した困窮者が、携帯電話の契約を失効・新たな契約を結ぶのも困難となり、新たな住まいや仕事を得ることから疎外されているという状況を目の当たりにしてきました。社会の中で生きるために「通信出来ること」の担保が必要不可欠となっているにも関わらず、主に「衣食住」を支えてている従来の公的福祉領域が、新たに現れた「人権としての通信」にまだ追いついていない現状。そこを力足らずとも「手当」するため、様々な団体・ステークスホルダーと協同し、プロジェクトを進めてきました。
そして2023年以降、コロナが社会的に「解決」していく・雇用が(表面的に)回復していく中で、それでも福祉と就労の狭間で困窮状態に取り残される方々が静かに増えてきている状況もあります。そうした「貧困の2歩手前」の方々は、従来型の支援スキームでは出会いづらく、一方でもし出会うことが出来て生活手段をサポートさえ出来れば困難から抜け出せることが実地から判明しています。「彼ら」に出会うためには、いままでの支援団体ではあまり見られないユニークな手法を活用することが必要でした。
具体的な取り組みと、これから
具体的な取り組みとして、「通信の貧困」課題の解決については自治体や私企業に頼っていたライフラインとしてのフリーWi-Fiを市民主導で設置する「市民主導による公共FreeWi-Fi設置プロジェクト」。また、公的・民間ひっくるめての相談機関が未だ電話が窓口になっているハードルを乗り越えるためWi-Fi+ブラウザから電話が出来る「ボイスチャット相談システム提供」を進めています。個別支援として、他団体と連携し支援でつながった方へ通信デバイス(回線)の貸与も準備中です。
「新たな困窮者層へのアウトリーチ」については、ネットカフェ・ネットルーム・個室ビデオ店などで長期暮らされている方へ定期的な宅食やお荷物預かり・オンライン相談などをおこなう「夜のセーブポイント」。お住まいを失っている中でフードデリバリー従業者の方を対象に無料で自転車貸与+保険提供をおこなう「住まいを失っているフードデリバリー従事者へ無料自転車貸し出しプロジェクト」。それぞれを展開し、定期的なご相談を継続しています。また、TikTokなどshort動画プラットフォームを利用した形のアウトリーチ「生活保護おじさん」についても、そちら経由でコンスタントなご相談をいただいています。
以上のような活動を継続し、また新たな課題が発見されたらいち早く捉えるためのプロジェクトを立ち上げるため、どうか皆様のお力をお貸し下さい。
頂いたご寄付の使い道
たとえば……
・毎月1000円のご寄付で:住まいを失った方へ定期的にお届けする一食分の食事提供が可能となります。
・毎月5000円のご寄付で:毎月2回実施しているネットカフェ等に住まわれている方へのアウトリーチのための会場費用の半時間分がまかなえます。
・毎月10000円のご寄付で:通信手段を失った母子などを対象とした通信回線を安定的に維持出来ます。
会計報告はウェブサイトでご報告させていただきます。
毎月・毎年の寄付はいつでも解約可能です
本ページから「一回」「毎月」「毎年」のご寄付が選択可能です。「毎月の寄付」「毎年の寄付」(毎月1回あるいは毎年1回、クレジットカードによるお引き落とし)はいつでもご自身の手で解約が可能です。毎月送られる「決済メール」に「解約フォーム」が掲載されており、そこから寄付者様ご自身でお手続き出来ます。ご不明点ございましたらこちらのフォームよりお気軽にお問い合わせください。