NPO法人東京児童文化協会とは
当協会は、当初「東京児童文化研究会」として1965(昭和40)年に、東京都内で子ども達の健全育成のために活動する有志によって設立され、都内はもとより他県、市の関係団体や教育委員会との連携・支援のもと、人形劇、紙芝居、集団ゲームなどを中心とした巡回子ども会や、青少年教育・幼児教育指導者を対象とした実技講習会を各地で実践してきました。
しかし、近年、超少子化・都市化の進展に伴い子どもを取り巻く環境の変化は著しく、子ども達の成長発達に悪影響を及ぼしかねない状況が日常的に感じられ、今こそ子ども達の健全育成を正常化する必要が指摘される中、当会への期待も高まり、活動内容も広がりを持つようになりました。
当協会は、2007(平成19)年1月に、内閣府から、「特定非営利法人 東京児童文化協会」として全国的に児童文化活動を展開する組織体として認証されました。
このことを機に、社会のニーズに応え、子ども達の健全育成に役立つ、優良児童文化財の開拓と、青少年教育の指導者の研修をねらいにして、関係各団体、各地の教育委員会等の行政機関と連携をとりながら、更なる展開をしています。
なぜ子どもたちに、遊びが必要なのか
「豊かさ」って、ものがあることだけではなく、ひとつは文化を持っているか持ってないかもあると思っています。
その文化というのは、単純にいえば人が作り出した考え方や楽しみなんですが、大人にも子どもにも文化があると。
子どもの文化というのは、やっぱり「遊び」ですよね。遊びは主体的なものだし、いろいろなやり取りをするなかで考えることであると思います。私たちはそこを大切にしています。
遊びの中には「ルール」があり、ルールの必然性(必要なときに・必要なことが・必要なだけ・必要な方法で現れる)があると思うのです。ルールは、私たちが子どもたちに関して考えることであることもあるし、子どもたちに決めさせることでもあります。
たとえば、鬼ごっこをやるときに、ここの木以上は行ったらダメにしようとか、あるいは指導者がこの範囲で遊ばせたいというときに、この木から向こうへは行ってはダメだよ、といいます。
ボール遊びで、首から上は投げちゃダメだよ、と危険を察知してのルールを子どもたちの中で決めさせたりとか、そういう視点が子どもの成長につながると思うのです。
そして、子どもたちの中でルールを決めるというのが社会性にもつながるのかなと思っています。
小さい子から大きい子まで一緒になってルールを考えて遊び、他者を思いやりながら、問題を解決していく力を身に付けてほしい、解決した体験が子どもの中に確実に年齢とともに培われていってほしい、という想いで活動しています。
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すべての子どもたちに、やってみたい気持ちを
私たちが大事にしてるのは、遊びの再現性と発展性です。たとえば、ブンブンゴマって、身近にある厚紙で輪っかを作ってタコ糸を通したもので遊ぶのですが、それがお家に帰っても同じことができる、指導者がいなくても自分たちでやってみようかな、あるいは友達に教えてみようかな、という再現性を大事にしています。
遊んでいくうちに、大きさを変えてみたり、タコ糸の長さを変えてみたり、創意工夫をして発展していきます。その発展性にも期待しています。
ですので、私たちがいない場面でも遊びが展開していったらいいな、と思いながら活動しています。すべての子どもたちに、やってみたい気持ちを持ってもらえるように・・・・。
ご支援の使い道
東京児童文化協会の活動は、皆さまからのご支援で成り立っています。これまで活動資金は公的機関への申請、有志による持ち寄りで賄っていましたが、昨今の社会情勢もあり、公的な資金援助を受けるのが困難となり、有志による持ち寄りで、すべてを賄うことが難しくなってきました。また、継続的に活動を続けていくためにも、ボランティアとして来てくれている方々に交通費だけでも支払いたいと思っています。
皆さまからのご寄付は、主に活動教材の購入費とボランティアの交通費として使用させて頂きます。
3,000円のご寄付を15名の方からいただければ、1回の「子ども遊びクラブ」、1回の「遊びの出前授業」を運営でき、約30人の子どもたちの「やってみたい」を合言葉に活動を提供できます。
ぜひ、ご支援ください。
活動の報告は、ウェブページ「東京児童文化協会」で、随時、させていただきます。