東京ノーヴイ・レパートリーシアターとは?
「本物の感動を与えられる舞台をつくりたい!」
私たちが1898年にウラジオストックを訪れた際、そこで観た「室内ドラマ劇場」による『どん底』の舞台は、まさに衝撃の一言でした。圧倒的な迫力と感動。
「これこそ、本物の芸術だ!」― この直感は、この舞台を演出した、同劇場の芸術監督レオニード・アニシモフ氏と私たちを惹きあわせ、やがて彼を慕う日本の俳優たちによる劇団を生みました。
以後10数年以上にわたって、アニシモフ氏を日本に招聘。氏の指導演出による、数々の古典作品が上演され続けています。
今の時代こそ、心と精神の大切さについて、人々に語り、訴えたい!
人口問題、環境問題、国際紛争、…、これからは、人間の精神性や心、魂の問題が、ますます重要になっていくでしょう。
演劇は、数ある舞台芸術の中でも、最高度に心に働きかける芸術です。しかし一時的な、一過性の活動では、本当の芸術作品は生まれて来ません。私たちが創り上げ、提供したいのは、本物の芸術作品です。
「未来の子供たちに残せる、本物の芸術文化」を!
このページをご覧いただき、ありがとうございます。
私たちのように、海外の演出家を、長年にわたり日本に招聘し、本格的なトレーニングを行い、そしてレベルの高い芸術作品を作り続ける…。おそらく、このような活動をしている演劇団体は、国内ではかなり珍しい、ユニークな存在だと思います。
しかし、この稀有な環境は、偶然に実現したわけではありません。私たちがここに辿り着いたのは、多くの先達が導いてくれた結果なのです。
「本物の芸術を創りたい」と願って繫いできた人々の想いが、こんな偶然のような、素晴らしい創造の環境を生み出してきました。
私たちの目指す先は、まだまだ先にあります。
チェーホフが言うように、“100年後、200年後の世界” を考えられることが、今一番大切なことではないでしょうか?
私たちは「未来の子供たちに残せる、本物の芸術文化」を作り上げることを目指します。ぜひ、皆様のご理解とご協力をいただけることを願います。
認定NPO法人 東京ノーヴイ・レパートリーシアター
理事長 岡崎弘司