活動の背景、課題について
競馬は多くの方に知られていますが、競馬を引退した競走馬たちのその後はあまり知られていません。競馬馬となるべく、毎年7,000頭生まれるというサラブレッドたちの多くは3~4歳で引退します。しかし、競走馬として訓練された馬たちは、ゆっくり歩いたり走ったりということが難しく、引退後もその習慣が抜けにくいため、すぐに乗用馬としての転用が困難です。
そのうえ、馬は長くて30年ほど行きますが、引退後の環境をサポートする仕組みは十分ではありません。例えば5歳で引退したとすると、残りの25年間をどう過ごすのかが問題となります。
NPO法人サラブリトレーニング・ジャパンでは、引退競走馬たちに「新たな未來」を与えたい。誰かの役に立ち、可愛がられながら、それぞれの馬が充実した生涯を送ってほしい。そういった目標を掲げ、支援活動を行っています。
餌や水道・光熱費等の飼育費がかかるため限界はありますが、1頭でも多くの引退馬をセカンドキャリアへ繋げるとともに、馬の多様な利活用を創出することで受け皿拡大を目指しています。
より多くの方に引退した競走馬たちの現状を知っていただき、支援の輪が広がることを期待しています。
活動内容の詳細、実績について
【活動内容】
NPO法人サラブリトレーニング・ジャパンは、引退した競走馬に新たなキャリアを提供するため、「吉備中央町」や「岡山乗馬倶楽部」などの大きなグループ(Thanks horse platform)で連携し成り立っています。この活動により、1頭でも多くの引退競走馬が新たな役割を持ち、馬の多様な利用方法を推進しています。これにより、受け皿の拡大と、より身近で気軽に触れ合える馬事文化の普及を目指しています。
引退競走馬たちをセカンドキャリアへと繋げるためには、人と馬との間の約束ごとや、乗用馬として生きていくための基礎を教えたり、個々の馬の適性を見極める必要があります。そのためのリトレーニング(再調教)期間をサポートし、セカンドキャリアへと繋げる活動を担っています。
【実績について】
NPO法人サラブリトレーニング・ジャパンでは、これまでに約200頭の引退競走馬をセカンドキャリアへと導いてきました。現在、乗馬倶楽部や観光乗馬、町おこし・伝統行事の神事馬として、また、セラピー馬として福祉活動に活躍するなど多くの馬を輩出しています。
代表者メッセージ
みなさまいつもご支援ありがとうございます。
私たちの活動源の8割はふるさと納税からのご寄附のおかげと言っても過言ではありません。引退競走馬の支援の輪がたくさん広がり嬉しく思います。これからも当法人は引退競走馬のリトレーニングをメインにこの業界のリーディングカンパニーとしてあり続けたいと考えております。
みなさまのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
理事長 角居勝彦
寄付金の使い道について
◎競走馬のリトレーニング費用・管理費
・リトレーニング(再調教)費用
・再調教(リトレーニング)に係る人件費
・馬のえさ代
・馬房管理・清掃費
・馬房のおが粉
・医療費、装蹄費代
◎役目を終えたサラブレッドのセカンドキャリアを支援するための研究費用
・ホースセラピーの研究開発、普及活動
・養老馬調査研究
・観光をはじめ産業の育成と親交を通じ、まちづくりの推進を図る活動
団体概要
名称 | NPO法人サラブリトレーニング・ジャパン |
理事 | 角居勝彦 岡崎道雄 西崎純郎 山本雅則 岩藤修一 小室弘司 大塚亮一 永野資幸 芝村啓三 |
監事 | 吉春多景樹 中山仁 |
所在地 | 〒709-2331 岡山県加賀郡吉備中央町下加茂1506-109 |
連絡先 | 〈TEL〉 0867-34-9222 〈fax〉 0867-34-9444 |
事業 | 引退競走馬支援事業/ふるさと納税事業(ガバメントクラウディング)/ 学校招待事業/啓発事業 |
設立年月日 | 平成28年6月27日 |