NPO法人つなげる

子育て家庭の孤独孤立を防ぎ、健全な子どもたちの成長を ~つなげる6周年とこれからの歩み~

NPO法人つなげるは、双子や三つ子などを育てる多胎児家庭に対象を絞り、『多胎ママが支援を得て、健康で自律的に育児ができるためのエコシステムの実現』を当法人自体の最終成果に置き、不安や孤独を感じやすいという課題を解決するために、多胎ママがつながりあうためのオンラインコミュニティなどを運営しています。今後は特に、地域や家庭の状況に合わせた日々の情報発信を実現し、自分に合った情報を知ることで、より多くのご家庭が必要なサポートにつながることを目指しています。 これからも多胎家庭により良いサポートを届けていくために、温かい応援をよろしくお願いいたします。 ◆主催:NPO法人つなげる ◆目標:250万円 ◆寄付金使途:多胎児家庭が必要とする情報や機会を届けるためのオンラインコミュニティ運営費

NPO法人 つなげるとは

双子・三つ子・四つ子・五つ子のことを「多胎」と言います。多胎育児は多忙で制約も多く、外出の困難さから引きこもりになるママも少なくありません。やっとの思いで出産したにもかかわらず、子どもに対して愛情を注ぐことより日々の世話に追われ、可愛ささえ分からないような状況に追い込まれがちです。

そんな孤独感や悩みを抱えたママを一人でも多く助けるために、私たちは多胎支援をオンラインで行っています。孤立しがちな育児を、もっとオープンで、もっと安心なものにするために。日本最大の多胎サークルを実現し、どんな育児環境でも自分らしく生きることが出来る支援をしていきます。

多胎育児の課題

多胎児(双子・三つ子...)のママは100人に一人と言われます。数としても少なく、双子育児のリアルな経験や思いを共有できる人が身近にいないのが現状です。また数が少ない故、多胎育児ならではの特性や大変さが社会的に理解されず、周囲の手助けを得にくいことがあります。

息つく暇もなく日々子どもの世話に追われ、体力が限界に近い中、自分が思い描いていたような育児ができていないと自分を責めてしまうママもいます。

気晴らしに外に出かけたくても、「出かける手間や労力を考えたら、引きこもる方がマシ」と家に閉じこもり鬱々としてしまう、負のスパイラルに陥ることもしばしばです。

当会が2021年に当事者約1200人を対象にした調査では、多胎ママのうち70%を超える人が4時間の睡眠を確保できていませんでした。体を休める時間がないことや、精神的負担から「イライラする」「鬱状態である」と行った声も多く寄せられました。

参照:多胎育児対象:育児支援サービス・オンラインコミュニティ利用アンケート

以下、実際に寄せられた多胎ママの声です。

睡眠不足の中、夜中に2人同時に泣き喚いて何をしても泣き止まなかった時、涙が止まらなくなった。授乳の際、体を仰け反って泣いて1人1時間半を要する時期があり、授乳が苦痛で仕方なかった。授乳とおむつ替えであっという間に1日が 終わり、社会からの疎外された感じがした。特に寝不足の時に泣き止まないとイライラしてしまい、虐待してしまう気持ちがわかるような気がした。また、同時にいつか自分が虐待してしまうのではないかと怖くなった。

 

怒鳴ったり叩いたり、虐待のようなことをずっとしていた。双子が10歳になった今でも、その頃の接し方が抜けきらず、プツンと糸が切 れるように怒鳴り散らしてしまうことがあり死にたくなるほど苦しい。周りが思う双子のイメージと実際の双子イメージのギャップを理解してくれる友人、ママ友がいなかった。育児が辛すぎて保育園に預けて働くことを選択したが、同じ多胎のママ友に、こんな可愛い時期を保育園に預けるなんて信じられないと言われたことは、今でも私の心のしこりになって残っている。

 

何もしたくなくなった。子どもたちを交互に抱っこして、それでも泣き止まなくて、何もできないまま自分も泣いてしまった。主人が仕事に行っている間、一人で子育てしていると孤独を感じた。子どもを病院に連れて行かないといけない時など、自分 一人で何でもやらないといけなくて、絶望感があった。育児のプレッシャーがすごい。つらい。どうにかしてほしくても、助けを求 める方法を探す時間がまず取れない。毎日子どもを抱っこしておっぱいあげて離乳食あげて寝かしつけて、それで1日があっという間に終わる。自分の時間が欲しくなる。

私たちが行うこと

①子育て家庭と社会をつなげる

1) ふたごのへや -LINEオープンチャットで気軽におしゃべり-

何気ないこと・工夫していること・困っていることを自由に投稿できる場所として2019年に開設しました。登録者数1,000名を突破し、毎月の投稿数も10,000件以上となっています。

2) ふたごのいえ -登録制の会員ルームで安心な交流-

slackというアプリを使い、テーマごとのチャンネルに分かれ、自分とより多胎育児環境の近い方と情報交換ができます。さらに密度の濃いコミュニティです。

3) おしゃべりのへや-Zoomでの自由なトークルーム-

つなげるピアサポーターが主催者になって、テーマを決めて開催するトークルーム。ZOOMアプリを使って、リアルタイムでおしゃべりする時間です。

4) つなげる相談室-秘密を守ってあなただけに集中する時間-

相談スキルを持ったピアサポメンバーがお話をお伺いします。大勢のグループでは言えない話を、個別相談の中で安心して話すことができる時間です。お家の中から、ビデオ通話やチャットで会話することができます。同じように双子・三つ子育児をしているメンバーに、もやもやを伝えてみてください。

②多胎支援をする人材を育てる

■つなげるピアサポーター養成事業

 “ピア”とは”同じ境遇の人”という意味です。「今まさに困っている双子・三つ子のママ」と「過去に共通の課題を抱えていたママ」をつなげ、多胎育児の悩みを共有し、孤独感を和らげ、精神的に安心できる場所を作ります。

当会では、「つなげるピアサポーター養成事業」を行い、多胎育児で悩むママやパパのお話しを共感をもって聴くことを学ぶ講座を実施しています。この講座で約30名の「つなげるピアサポーター」が誕生し、多くが全国の多胎育児家庭がオンラインで話せる場所の維持やサポート活動などを行っています。

③問題自体を次世代に残さないようにする

双子・三つ子(多胎)育児の当事者であるママ・パパや支援者が、常に入れ替わるというのが、多胎育児環境の成長を阻害していました。今困っている人たちに支援することはもちろんですが、加えて、「多胎ママが健康で自立できるエコシステムを実現する」ことが私たちの一つの目標です。

地域で多胎支援の輪を広げること、多胎支援の法制度が導入されること、民間企業とのコラボレーションで多胎ママの負担を軽減する製品を広めることなど、多胎ママが心地よく、自分らしく生きることができる社会をつくり、次世代の多胎ママが同じ悩みに陥ることのないように活動をしていきます。

代表からのメッセージ

『命の誕生を当たり前に喜べる社会であること』というのが、私が最終的に目指していることです。そのためには、いま生きている私自身・自分自身が、この社会で生きていることに対して、自分の存在自体を喜べることが必要です。

そして、それがあって初めて、産まれてきた子どもたちに対して「産まれて、ありがとう」って思えると思います。

その中で、『育児を、みんなで育てよう』というのを合言葉に、ママ・パパ、企業・行政など「みんなで育児を育てていこうよ」って前のめりになってくれる人たちといっしょに、活動を進めていきたいなと思います。

NPO法人つなげる 代表理事 中原美智子 

多胎児の誕生が当たり前に喜ばれる社会を実現するために、ご寄付をお願い致します。

多忙で孤独な多胎育児をするママの中には、無力感や自信を失い、「ちゃんとできなくてごめんね」と申し訳ない気持ちになってしまうことがあります。すべてのママが地震の存在を当たり前に肯定し、すべての多胎児の誕生が当たり前に喜ばれる社会を実現するために、私たちはこれまで以上に多胎支援を行っていきます。

そのためには、皆さんからのご支援が必要です。

多胎育児に悩む一人でも多くのママを助け、問題を次世代に残さないために、皆さまのお力をお貸しください。あたたかいご支援をお待ちしております。

団体情報
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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