活動・団体の紹介
一般社団法人VER Sports Baseは、障害や病気の有無関わらず、誰もがスポーツ観戦を楽しむ環境を作ることを目的に、スポーツ観戦の世界基準のインクルーシブ化に向けた活動を行っております。
活動の背景、社会課題について
スポーツ観戦とは、好きな仲間と観たい場所の座席を選び、好きなユニフォームを着て応援して、みんなで感動の時間を共有すること。
難病の発症により、車椅子を利用することとなり、大好きなスポーツ観戦を車椅子席から観ることになりました。
そこから車椅子に乗っているから車椅子席、という狭い選択肢しかなくなりました。
一緒に観戦できるのは介助者1人だけ、全席種に車椅子席があっても、管理のために運営者によって利用できるエリアを狭められる、車椅子席の設置位置によってユニフォームやグッズを着用出来ない、車椅子席が相手チームのサポーターしかいないエリアに設けられている、などたくさんの悔しい思いをしてきました。
こういう事案の背景には、障害当事者と運営者との対話をする場がなく、相互理解ができていないことが根本の原因なのだと考えました。
活動内容の詳細、実績について
現在の観戦環境の背景を踏まえ、障害当事者と運営者の対話の場を作る活動を行っています。
英プレミアリーグで行われている障害者サポーター団体(DSA/Disabled Supporters Association)とクラブ側の障害者担当窓口(DLO/Disability Liaison Officer)という、スタジアムでの困り事を吸い上げ、共に解決するというシステムがあります。
Jリーグでもそのシステムを導入したいという旨を各クラブに説明し、前向きに検討をしてくださっているクラブもあります。
また車椅子席からの観戦環境の現状を伝えたことで、車椅子席周囲のエリアをミックスエリア(ホームビジター問わず入れるエリア)に変更してくれたり、新しく車椅子席を増設してくれたクラブもあります。
ハード面が難しくても、ソフトの対応面でどうにかできないか、と考えてくれるクラブもあります。
少しずつ変わろうという流れが生まれてきているように感じています。
代表者メッセージ
誰もが楽しめる観戦環境にしたい。
それは自身が経験した、車椅子を利用した途端に180度変わってしまった観戦環境から成る悔しさや悲しさから始まった想いです。
もう誰にもこんな思いをさせたくない。
今、私ができることを精一杯して、後世には誰もがでスポーツ観戦を目一杯楽しめる環境にしたい。
それだけです。
この想いを原動力とした私たちの活動の「伴走」をしてくれませんか。
寄付金の使い道
スタジアム視察や関係組織との意見交換等に関する交通費・宿泊費
スタッフの人件費
法人税務に関する経費
障害体験イベントに関する謝礼および賃借など