一般社団法人栃木県若年者支援機構では、2010年の設立以降継続して、ひきこもり等状態にあるなど、働くことに困難を抱える若者たちの「働く機会づくりと就労に向けた支援」を目的として「しごとや事業」に取り組んできました。
しごとや事業では、当法人が企業や農家さんなどから小さな仕事を請け負い、ジョブトレーナー(スタッフ)と若者3人のチームで仕事に取り組んでいます。若者が継続的に参加できるように奨励金(1回2,000円)も支給する仕組みがあるのが特徴です。これまで450人の若者が参加、延べ13,300人が現場で活動しました。そして、153人がその後一般就労やその他の進路に進むことができました。相談事業や体験プログラムなど様々な経路を経て、働きたいと想った若者が実際に仕事の経験を積む、自信を養う場として重要な役割を担っています。
自主事業ならではの課題があります。毎年赤字です。請負事業収入だけで事業を実施するためには請負額に応じた仕事の量が求められます。そうなると、作業効率やスムースに作業できる人が優先される事態にもなり、働きたいと願う全ての若者に機会と環境を整えるという事業目標から遠のいてしまいます。また、半日だけの仕事などその若者の希望に応じた段階的な働き方を作るうえでも障壁となります。そこで、みなさまからのご支援と事業収入を組み合わせた事業をつくり持続可能で柔軟な事業をつくります