活動・団体の紹介
心不全は日本人の主要な死因のひとつであり、医療現場では高齢化の進展とともにその影響は、ますます深刻化しています。心不全は一度発症すると根治が難しく、患者様は生涯にわたり心不全と向き合いながら生活していく必要があります。
私たちのNPO法人和歌山心不全アラートは、心不全に関する情報提供やみなさまと連携し、心不全の予防から重症化回避、再入院予防を目指して活動しています。
活動の背景、社会課題について
わが国は超高齢社会にはいっていることは、みなさん ご存じのことかと思います。心不全は、加齢とともに罹患率は増加していきます。心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだんと悪くなり、生命を縮める病気」です。心不全の悪化により、毎年多くの方が入院されて、一旦は改善しても、退院後1年以内に実に3割以上の方が心不全の悪化で再入院されています。こうして心不全入院を繰り返すごとに生活の質の著しい低下をきたし、健康長寿の大きな妨げとなっています。
活動内容の詳細、実績について
▶2021年に心不全悪化に早く気付くことと、臨時受診のタイミングの目安を示す基準として 「心不全アラート」システムの開発
▶2021年6月に心不全アラートと連携した「和歌山心不全手帳」を作成、これまでに5,000冊を発行
▶毎月1回のWEB会議で「地域に必要とされる活動」「顔の見える関係」を合言葉に、活動方針を決定
▶医療・福祉・介護従事者を対象に、年2回の講演会「Wakayama HF ALERT」や小規模勉強会(職種別に計30回開催)には、2023年12月までに236施設から重複を除いた614名(17職種)が参加
代表者メッセージ
私たちは心不全に向き合い、患者様とそのご家族が安心して暮らせる社会を目指して活動しています。医師6名、看護師5名、薬剤師3名、理学療法士2名、介護支援専門員1名を含む17名の理事からなるNPOを立ち上げ、地域に必要とされる活動を展開しています。
皆様からのご支援やご協力が、心不全患者様とそのご家族、そして現場で働く医療・福祉の専門職を支える大きな力となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
寄付金の使い道について
▶和歌山心不全手帳の作成
NPOの事業として、慢性心不全の管理のために、地区の多職種間で情報共有できるような手帳を発行しています。その手帳の発行費用に使わせていただきます。印刷は、社会福祉法人 麦の里印刷さまに依頼しております。
▶心不全療養に関する多職種意見交換会の開催・心不全療養に関する勉強会・セミナーの開催
現在行っている、年二回の定期集会や、今後予定している、市民公開講座の開催費用に使わせていただきます
▶心不全啓発活動の一環としての、ホームページ作成・維持費用に使わせていただきます。