みんなでこせっぺ! おらほの森
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みんなでこせっぺ! おらほの森

 特定非営利活動法人わたりグリーンベルトプロジェクトは、宮城県南部に位置する亘理町というまちで、2011年3月11日の東日本大震災によって失われた海岸林の再生に取り組む団体です。沿岸地域における人々の暮らしを支えるため、古く江戸時代から育まれてきた亘理町の海岸林。100年後の亘理を守る「おらほの森」を、私たちと一緒につくりませんか?

わたりグリーンベルトプロジェクト とは?

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とそれに伴う大津波によって、約120haあった亘理町の海岸林及び沿岸部の集落は、まさに壊滅的とも言える被害を受けました。かつて、防潮林として沿岸地域の農業や人々の暮らしを支えると同時に、燃料調達やレクリエーションの場としても利用され、地域住民から愛されていた海岸林。これは亘理町に限ったことではありませんが、そのような ”浜の里山” とも言うべき森が失われたことは、その歴史的・文化的背景も含めて、沿岸地域における豊かな生活の基盤が失われたことに他なりません。

 そんな中、「失われた海岸林を自分たちの手で取り戻したい!」という地域住民の想いから発足したのが、わたりグリーンベルトプロジェクトです。2011年の秋には、津波に耐えて生き残ったマツの木や町内に自生する広葉樹から種を採り、苗木づくりを開始しました。その後、基盤盛土の完成に伴って植樹活動をスタート。2015年度から2019年度まで、延べ5千人を超えるボランティアとともに、町有林盛土14.1haに約44,000本の苗木を植えてきました。

歴史ある「海岸林」と人々の暮らし

 現在の亘理町を含む仙台湾沿岸で海岸林の造成が始まったのは、今から350年以上前、1600年代中頃だったと言われています。その主な目的は、海からの強い潮風や高潮・津波等から、沿岸地域の農業と人々の暮らしを守ることでした。度重なる災害とのたたかいや、計画的伐採による更新、本数調整、利活用等といった、自然と人間の生活との密接なかかわりの上に、海岸林の長い歴史は成り立っていたのです。

 昭和30年代のエネルギー革命によって、マツ林が主な燃料供給源としての役割を終えると同時に、海岸林と人とのかかわりは希薄化し始めたと言われています。しかし、白砂青松と称される海岸特有の風景や、秋のキノコ狩り、多種多様な生き物たちのにぎわい等、その環境は沿岸地域の人々にとって本当にかけがえのないものでした。※写真は、震災前のわたり吉田浜海岸

基本構想「マスタープラン」の実現に向けて

 わたりグリーンベルトプロジェクトが発足して最初に取り組んだのが、地域住民が参加する計5回のワークショップでした。そこでの意見交換や海岸林の現地視察を通して完成したのが、当団体の原点とも言うべき基本構想「マスタープラン」です。この基本構想を可能な限り実現させること、またその過程を通して、亘理町の沿岸部に人々のにぎわいを取り戻すことが、私たちの目標です。

「森づくり」と「仲間づくり」

 わたりグリーンベルトプロジェクトの活動は、植樹や海岸林の維持管理を中心とする「森づくり」と、県内外の企業・団体を主な対象としたボランティアツアー(被災地視察、団体の活動紹介、森づくり作業)や小学校での総合学習(出前授業、森づくり体験)等を行う「仲間づくり」に分けることができます。

 これらの事業は、対象者や活動の名称に違いはあるものの、すべて亘理の沿岸域における海岸林の再生とまちの復興を目指して取り組んでいるものです。特に「仲間づくり」では、苗木を植えるだけが海岸林再生ではないことや、その達成には人と海岸林の密接なかかわりが必要不可欠であること等をまちの歴史とともに伝えながら、地域内外における協力者の輪を広げ、次世代の担い手を育てることを主な目的としています。

“持続可能” な森づくりを目指して

 植樹地に植えたクロマツが、防潮林としての役割を果たせる高さ(約15m)になるまで、早くても20年はかかると言われています。さらに「海岸林が復活した」と言えるようになるのは、それからきっと何十年も先のこと。その間、森を構成する木々の生育を助けるため、人の手で継続的な管理をしていかなければなりません。

 そうした状況を踏まえて、「いつまでも公的な助成に頼ってばかりではいられない」と始めたのが、落花生の栽培。本場千葉の方々にもご協力いただきながら、少しずつ本格的な生産のノウハウを学んできました。しかし、現実はなかなか厳しく、未だ団体活動を支えるまでには至っていません。ただそれでも、亘理町産の落花生をきっかけに、私たちの活動を知ってくださる方が徐々に増えてきたことも事実です。

 遊休農地を活用した落花生栽培の他、育樹祭や自然観察会といった森づくりイベント、年に一度の「熱気球フェスティバル」等を通して、これからもより多くの方々にこの活動を知っていただきたいと思っています。

ご支援の使い道

 皆様から頂いたご支援・ご寄付は、わたりグリーンベルトプロジェクトの森づくりをはじめとする各種事業の運営費として、大切に使用させていただきます。大規模な植樹が一段落したため、これからは、植えた木々の保育管理=育樹に力を入れていかなければなりません。中でも、クロマツの健全な成長を阻害するとされるニセアカシア(外来種)やクズの駆除が、喫緊の課題です。

 あたたかい応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

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