ウィーログ
認定NPO法人

車いすでもあきらめない世界をつくるため、NPO法人ウィーログへのご寄付をお願いします

NPO法人ウィーログは、「車いすでもあきらめない世界をつくる」を理念に活動しています。 私たちは、車いすユーザーが実際に移動した経路や利用した施設を記録・共有できるバリアフリーマップアプリ「WheeLog!」を運営し、誰もが安心して出かけられる社会を目指しています。また、街歩きイベントや講演活動を通じて、障害の有無を超えて多様な人が交流し、社会全体でバリアを理解し解決する機会をつくっています。 これらの取り組みはすべて、市民の力とご支援によって支えられています。ご寄付は継続的な活動の原動力となります。どうか一緒に、誰もが自由に移動できる未来をつくる仲間になってください。
2025-11-27 00:00
【ユーザーストーリー】あきらめずに外へ──“行けた!”が私の世界を広げてくれた
痛みと倦怠感のある日々の中でも、「外に出たい」という気持ちは消えませんでした。WheeLog!で“行けた!”の情報に出会い、安心して向かえる場所が増え、外出の楽しさを取り戻していった彼女。 この小さな一歩が、誰かの世界をそっと広げています。 11/30まで継続寄付サポーター募集中です。 ★認定NPO法人取得記念★寄付キャンペーン実施中!

ウィーログ ユーザーストーリー(根本ありささん)

あーりん(全身).jpeg

 簡易電動車いすユーザーのあーりんです。私は22歳の時から、筋痛性脳脊髄炎という強烈な全身倦怠感が回復せずに、日常生活が著しく困難になっていく難病を患っています。

 ごく短時間・短距離であれば立つことも歩くことも可能ですが、とても疲れやすく、全身の痛みが常にあるため、病気を悪化させないためにも、23歳の頃から簡易電動車いすを利用しています。

あーりん.jpg

私は出かけることが大好きなので、病気になってからも、発病前と同じように友達とカフェに行ったり、ごはんに行ったりしようと街に出て行ったのですが、家から一歩出ただけでも、歩いていた時は気づかなかった歩道の傾斜やちょっとした段差など、たくさんのバリアがいたる所に溢れていました。

 お店についてからもバリアが多く、店内はバリアフリーなのに、お店の入り口の前に段差があることや、おしゃれなお店や穴場のお店ほど、階段しかなかったり、椅子や机が高かったり、狭くて車いすでは入れないお店が多くある印象でした。

 よくある情報サイトにはメニューや店内の情報しか書かれていないことも多く、着いてから諦めることも多々ありました。また悲しいことに、入店拒否をされることや周りのお客さんから嫌な顔をされてしまうこともありました。

あーりん(街歩き.入店介助).JPG

 このような悲しい思いをしないためにも、私はできるだけ事前に情報収集をするようにしています。

 その際にウィーログを使うと、実際に車いすユーザーの方が「行けた!」という情報があったり、歩けるウィーログユーザーや実際にその場所へ行ったことのある車いすユーザーがお店の入口の写真やバリアフリー情報を上げてくれているので、安心して当日も友達とお店にけます。

 また、走行ログがついていれば、「ここは車いすでも行けるエリアなんだな」と、なんとなくイメージが湧いたり、先人がいる心強さがあります。

 ほかにも、ちょっとした段差があったり、バリアフリーじゃないところがあっても、「入店時に声をかけたり事前連絡をすれば、車椅子でも対応してもらえる」といった心のバリアフリー情報も書いてあったり、ウィーログコミュニティーの中で出会った友人に教えてもらえることもあるので、嫌な思いをすることも減りました。

ウィーログにあるバリアフリー情報のおかげであきらめることなく、外出を楽しめています。私自身も車いすで行けたお店や場所は、アプリやSNSを活用しながら積極的に発信していきたいと思っています。

 障害を負っても外出や交流を諦めることなく、行くも行かぬもユーザー側に選択肢のある社会になっていってほしいです。

あーりん(車いす.外).jpeg

※このストーリーは、過去に多くの反響をいただいた記事をもとに編集しています。
原文はこちら:https://readyfor.jp/projects/wheelog2023/announcements/276248

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