ウィーログ ユーザーストーリー(根本ありささん)

簡易電動車いすユーザーのあーりんです。私は22歳の時から、筋痛性脳脊髄炎という強烈な全身倦怠感が回復せずに、日常生活が著しく困難になっていく難病を患っています。
ごく短時間・短距離であれば立つことも歩くことも可能ですが、とても疲れやすく、全身の痛みが常にあるため、病気を悪化させないためにも、23歳の頃から簡易電動車いすを利用しています。

私は出かけることが大好きなので、病気になってからも、発病前と同じように友達とカフェに行ったり、ごはんに行ったりしようと街に出て行ったのですが、家から一歩出ただけでも、歩いていた時は気づかなかった歩道の傾斜やちょっとした段差など、たくさんのバリアがいたる所に溢れていました。
お店についてからもバリアが多く、店内はバリアフリーなのに、お店の入り口の前に段差があることや、おしゃれなお店や穴場のお店ほど、階段しかなかったり、椅子や机が高かったり、狭くて車いすでは入れないお店が多くある印象でした。
よくある情報サイトにはメニューや店内の情報しか書かれていないことも多く、着いてから諦めることも多々ありました。また悲しいことに、入店拒否をされることや周りのお客さんから嫌な顔をされてしまうこともありました。
このような悲しい思いをしないためにも、私はできるだけ事前に情報収集をするようにしています。
その際にウィーログを使うと、実際に車いすユーザーの方が「行けた!」という情報があったり、歩けるウィーログユーザーや実際にその場所へ行ったことのある車いすユーザーがお店の入口の写真やバリアフリー情報を上げてくれているので、安心して当日も友達とお店にけます。
また、走行ログがついていれば、「ここは車いすでも行けるエリアなんだな」と、なんとなくイメージが湧いたり、先人がいる心強さがあります。
ほかにも、ちょっとした段差があったり、バリアフリーじゃないところがあっても、「入店時に声をかけたり事前連絡をすれば、車椅子でも対応してもらえる」といった心のバリアフリー情報も書いてあったり、ウィーログコミュニティーの中で出会った友人に教えてもらえることもあるので、嫌な思いをすることも減りました。
ウィーログにあるバリアフリー情報のおかげであきらめることなく、外出を楽しめています。私自身も車いすで行けたお店や場所は、アプリやSNSを活用しながら積極的に発信していきたいと思っています。
障害を負っても外出や交流を諦めることなく、行くも行かぬもユーザー側に選択肢のある社会になっていってほしいです。

※このストーリーは、過去に多くの反響をいただいた記事をもとに編集しています。
原文はこちら:https://readyfor.jp/projects/wheelog2023/announcements/276248

