ウィーログ ユーザーストーリー(吉田雄一さん)

高専在学中の18歳の冬、ラグビーの試合中のスポーツ事故により頸髄損傷になり、車いすを使って生活しています。
そこから3年近くリハビリ生活をして、現在はヘルパーや家族にサポートしてもらいながら都内で一人暮らしをしています。自宅では手動の車いすを使い、外出などで外に出るときは簡易電動車いすを使っています。

退院後お世話になった看護師さんの紹介で、研究所での研究の被験者をやらないかと紹介していただきました。それがきっかけでその研究所の技術補助員として働き始めました。 高専出身ということもあり、研究職にはとても興味があったこと、 そしてなにより障害者の研究所だったのでとてもやりがいを感じています。
その中で、もう少し地域に関わりたいと思うようになり、友人の紹介で研究所と同じ地域にある、多目的トイレマップを作る市民活動を紹介していただき、参加し始めました。その活動でたまたま友理子さんに登壇していただき、ウィーログを知りました。
また市民活動を通して知った「障害とは何か」を考え「どうやって解決していくかを考える」研修のファシリテーターにもなりました。現在ではいろいろな地域でファシリテーターとしてこの研修を行っています。
ここ数年はコロナ禍もあり、なかなか研修を行えなかったのですが、オンラインイベントや配信のサポートをすることが多くなり、昨年からは個人事業主としてオンラインイベントや配信を行うエンジニアをやっています。

車いす生活となった14年前よりは、車いすに対する理解なども進んできましたが、バリアフリーに対応していない施設や、差別、偏見などまだまだ進んでないところも多いと思っています。
また仕事をする際、仕事中にヘルパーをつかうことができないため、どうしてもフルタイムなどで働くことが難しいです。徐々にですが重度訪問介護などでは認められている地域が増えているので全国に広まっていってほしいです。
世の中がバリアフリーになることも大切ですが、心のバリアフリーなど障害者に対する理解も必要になってくると思います。それは多様性にも繋がり、誰もがその人らしく生活できるようになると思っています。

コロナ渦では多くの人が外出困難者となり、障害者と同じような状況になりました。 その中で広がったオンラインでのイベントや会議などが定着したことは大きいと思います。このように障害者と同じような経験をすることによって社会や環境は大きく変わっていきます。
障害を持つと人との繋がりがなくなりがちです。そこで繋がりを保つための一つのツールとしてウィーログがあります。ウィーログがハブになり、地域がどんどん盛り上がっていくことで、移動の課題が解決していけると思います。ウィーログの目指す「車いすでもあきらめない世界」は、 障害の有無に関わらず、全ての人があきらめない世界につながると信じています。
※このストーリーは、過去に多くの反響をいただいた記事をもとに編集しています。
原文はこちら:https://readyfor.jp/projects/w...

