ご挨拶

みなさんこんにちは。正井です。平素はウィメンズネット・こうべの活動に共感をお寄せいただき、またご支援いただき誠にありがとうございます。
私たちは、阪神淡路大震災を契機にDV被害女性の支援を始め、2004年には、民間シェルター「ともだちの家」(現在、兵庫県内唯一の民間シェルター)を開設し、昨年度は30件59名の受け入れをしました。
一組あたりの平均滞在日数は40日で、暴力から逃れ、自分の気持ちと向き合い、たくさんの情報を得て、新しい一歩を踏み出すための時間を過ごされました。
スタッフも彼女たちの心の痛みと恐怖に向き合い、物的・精神的支援を行っています。
私たちの運営するシェルター「ともだちの家」にある日やって来た女性(なおこさん)とお子さんの話を聞いてください。
なおこさんは結婚して以来、夫の言動や強い束縛、そして身体的暴力を受けてきました。
しかし「自分が我慢したらいい」「子供から父親を奪ってはいけない」「いつか夫も変わってくれるかも…」と信じ続けて14年が経ちました。
「結婚してからずっと行動を制限されて来たので、専業主婦の私と子ども二人で暮らしていけるか不安でたまりませんでした。
でも、ともだちの家にきてから、子どもがよく寝てよく食べてよく笑う姿を見ると、夫と暮らす家は子どもにとって良い環境ではなかったんだな、出て来てよかったと思えるようになりました。

当たり前の生活を送れない日々でしたが、整えられた調度品や清潔なお布団に、これからの未来の母子の生活を見た想いでした。
スタッフの皆さんに話を聞いてもらい、書類を一緒に作ってもらい、泣きながら話す私の話をじっくり聞いてもらえました。『それはなおこさんがしあわせになるための涙だよ』と言われて、余計に涙が止まりませんでした。
なにより、信じてもらえる、わかってもらえる、そのことは本当に自分にとって救いでした。
『ここを出てからも、電話やメールで相談してくれたらいいし、これからも力になるからね』と言ってくださり、この先不安もいっぱいですが、私たちを支えてくれる人たちがいるんだと思うと頑張ろうと思います。
今は『必ず子どもと幸せになる』という強い気持ちでいっぱいです。」
なおこさんのように、誰にも理解されない、ずっと自分を責めて「周りのために自分が我慢しなくては」と思い込む女性はたくさんおられます。そんな声がたくさん、ともだちの家のノートには綴られています。


夫からのモラハラが日常になりすぎて自分が精神的に追い詰められていることに気づかなかった方。シェルターにやって来て「いつも夜に出ていた蕁麻疹がなくなった」という方もおられました。
このような女性を支援し、エンパワーメントするため、相談事業・居住支援・学習支援・予防教育などを通して安心して生きられる社会をめざして活動してきました。
2024年6月には、皆様のご支援により、長年の願いであった「六甲ウィメンズハウス」をオープン。シングルマザーや若年女性、学生など、多様な背景をもつ女性たちが新たな生活を始めました。
現在は約26世帯が入居し、スタッフや地域の方々とともに、それぞれのペースで生活を整えながら、少しずつ笑顔を取り戻しています。

ぜひ私たちの仲間になって、この活動を支える側にまわっていただけませんか?
共に関わる一人ひとりの思いが、次の一歩を生み出しています。
代表理事 正井禮子
私たちのとらえる社会課題
日本では、ドメスティック・バイオレンス(DV)は特別な出来事ではなく、誰にでも起こり得る身近な問題です。

警察への相談件数も年々増加し、2023年には8万8619件と過去最多を記録しました。
暴力の影響は、被害を受けた本人だけにとどまりません。

子どもにとって家庭は本来、安全で守られるべき場所であるにもかかわらず、そこで恐怖や不安を経験してしまうのです。
さらに、被害から逃れるために住まいを失ったり、仕事を辞めざるを得ない女性も少なくありません。生活の基盤を一度に失うことで、孤立や貧困につながるリスクも高まります。
暴力から離れた後も、安心できる居場所で心身を癒し、再び学び直したり働いたりする――そうした「回復と自立」のためには時間と多様な支援が必要です。

わたしたちの活動
私たちは「4つのつながる」をベースとし、DV被害者・子どもへの支援、DV予防教育やDVを生み出さない社会に向けた政策提言活動を30年以上行っています。

相談から緊急避難シェルター、伴走支援や居住支援。
支援をする中で見えてきた新たな課題に対応するため、段々と活動が広がって来ました。
そしてそれは今、この瞬間も誰かに必要とされています。
だからこそ、息の長い支えが必要です。
マンスリー寄付(毎月の定期的なご寄付)とは
単発のご寄付が“今この瞬間”を支えるとすれば、マンスリー寄付は“明日も、1年後も”変わらず力になる仕組みです。
支援が見通せることで、長期的な計画を立て、より多くの人に寄り添えます。

皆さんのこれまでのご支援が、私たちの活動を大きく支えてくださいました。
その力を、これからは「継続的な支援」という形で未来につないでいけたらと思います。
どうかマンスリーサポーターとして、これからも支えてください。
【あなたのご寄付でできること】
あなたのご支援でできることがたくさんあります。

また、マンスリー寄付をしてくださった方には、特別なつながりをご用意しています。

私たちへの寄付は「送りっぱなし」ではありません。あなたの継続的なご寄付が支援となり、しっかりとした手応えとして届く——そんな実感を持っていただけます。
FAQ
Q 少額でも役に立ちますか?
A. もちろんです。月1,000円からでも、安心して眠れる夜や新しい生活への第一歩につながります。小さな継続が大きな力になります。
Q 途中で寄付をやめたり金額を変更できますか?
A. はい、いつでも可能です。無理なく続けていただけることを大切にしています。途中で寄付をやめたいときはコングラントの会員ページより簡単にお手続きいただけます。
Q 寄付金控除の対象になりますか?
はい、税制優遇の対象となります。個人の方からのご寄付の場合、年に1度(1月ごろ)、前年の寄付額の合計金額を記載した領収書を郵送します。


