活動・団体の紹介
NPO法人ワークフェアは2011年(平成23年)に設立されて以来、北見市を中心とした北海道オホーツク地域を活動地域として、主に生活相談や若者就労支援、子どもの学習・居場所支援、ひきこもっている方への訪問などを中心に、自治体から様々な委託事業を受け、活動しています。
また委託事業のほかにも
・住まいに困っている方の支援
・家にこもりがちな子どもの訪問支援
・孤独感を抱えた人が緩やかに繋がれる、何もしなくていい居場所の提供事業
など自主事業を行っています。
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活動の背景、社会課題について
私たちワークフェアが緊急避難できる場所を作りたい理由として、以下のような背景があります。
1.DV・虐待の増加
配偶者への暴力等、児童虐待、高齢者虐待については増加傾向にあり、障害者虐待について
も横ばい、高止まりの傾向にあります。DVや虐待が発覚した場合、すぐに被害者を避難させ
る必要があり、一時避難できる場所(シェルター)の必要性が問われています
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2.身寄りのない方は保証人・緊急連絡先が確保できない
近年、賃貸借契約を交わす場合、保証会社を通し、契約を交わすことが増えています。
しかし身寄りのない方は保証人はおろか、緊急連絡先の確保もできず、自分で部屋を借りる
ことができません。そのため一度住居を失ってしまうと、すぐには住居を確保できず、ホー
ムレス状態になってしまう可能性があります。
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3.失業による住居の喪失
北海道オホーツク地域は観光業や農業などが盛んな地域であり、そこで就業されている方た
ちは社員寮などを利用するケースが多くあります。しかしその場合、失業すると同時に住居
も一度に失うことになります。
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4.刑余者の生活の受け皿がない
刑務所など矯正施設を出た方は、持っているお金も少なく、頼れる身内もいない場合が多く
せっかく罪を償って出所しても、すぐに生活に困窮し、再度、罪を犯してしまう可能性があ
ります。そのため出所後すぐに受け入れる場所を用意し、再起への道を示すことが重要とな
ります。
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5.強制退去となるケースが増加している
高齢者は保証人や緊急連絡先が亡くなることも考えられ、その場合、代わりの保証人や緊急
連絡先を用意する必要がありますが、年齢的に頼れる家族や知人などがいない場合も多く、
強制退去となるケースも少なからず存在します。
また精神的に不安定な方だったり、自己管理が苦手な方なども家賃を滞納してしまい、強制
退去となることがあります。
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数値からみる住まいの支援について
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住まいの相談事例
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シェルター利用者の声
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一時避難できる場所を作りたい理由
● 私たちワークフェアは「部屋を貸す」だけではない「住まいから始まるライフスタイルの向上」を目指しています。
● 住居を確保し、生活を安定させることが、心に余裕をもたらし、次なるステップに踏み出す力が生まれ、地域の発展に貢献できると信じています。
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● そのために私たちワークフェアでは「北見市居住支援協議会」の設立を目指し、各自治体や支援機関が一体となり、相談者の困りごとを解決できるよう活動していきます。
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寄付金の使い道について
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一時避難施設(シェルター)の家賃
● 現在、私たちワークフェアでは民間アパート、公営住宅を借りており、いつでも利用できるよう、シェルターとして空き室を数部屋維持しています。そのため維持管理の費用が大きな負担になっています。
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一時避難施設(シェルター)の家具家電・日用品購入
● 生活するためには冷蔵庫や電子レンジ、掃除機、洗濯機、布団など家具家電のほか、日用品などを用意する必要があります。
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見守り等の人件費
● 私たちワークフェアでは部屋だけを貸すことは致しません。必ずその方の健康状態や自立に向けた進捗状況を確認するため、最低週に一回以上は部屋に訪問を行い、その他にも面談や同行支援なども実施しています。
● 次の住居探しのほかにも、日々の生活を送るための金銭管理、就職活動、病気・障害がある方には病院や支援機関へのつなぎ、日用品の支給からトラブル対応まで多種多様な支援を行っています。
● 現在は専任1名と何名かの手助けで運営していますが、資金的な負担が大きくなっています。
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住まいの支援をオホーツク地域全体へ!
● 私たちワークフェアは北見市を中心とし、オホーツク地域全体で活動していますが、まだまだ住まいで困っている人に支援が届いていないと感じています。
● 地域全体に支援を届けるためには、行政や関係機関、地域の皆さんにこの活動を知ってもらう必要があります。
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一時避難施設を出た後の支援が重要!
● 一時避難施設(シェルター)を出て、次の住居を見つけたとしても、それで支援が終わりになるわけではありません。シェルターを出た後も、相談者の困りごとが解消していなければ、再度住居を失うことにもなりかねません。
● 私たちワークフェアでは、相談者がシェルターを出た後も、電話であったり、お家に訪問し、生活の様子を見守り、つながり続けます。
● そして相談者の困りごとが解決され、本当の意味で安心できる住まいを確保できた時に、次へのステップを踏み出せていけると信じています。